サクセスケースメソッドの適用による研修評価

開催日時

2022年 11月 28日(

10:00 - 12:00 [UTC+9]

Zoom利用(9:45から入室可)

参加申込み

定員 200名

(先着順、要申込み)

https://design2022.page.link/1128

*締め切りました

概要

アメリカの企業内研修評価のベストセラーである『サクセスケース・メソッド: 何がうまくいっていて、 何がうまくいっていないのかを素早く把握する』(ロバート・O・ブリンカーホフ著)を2022年1月に翻訳出版された佐々木亮先生を講師にお招きし、サクセスケース・メソッドを適用した研修評価についてご講演いただきます。

講師(佐々木先生)より

『研修の評価として、カークパトリックの4段階モデルがよく紹介されます。またデザインとしては、2019年のノーベル経済学賞で有名になったRCT(ランダム化比較実験)が推奨されています。ただしそれは、4段階評価で3.5から3.7に研修参加者の全員を平均的に伸ばすという発想に基づいています。

これに対して、アメリカの民間企業や国際機関で社内研修で広く用いられている研修評価の方法があります。それがサクセスケース・メソッドです。アマゾンドットコム、アメックス、ソニー、ホンダ、テキサスインスツルメンツ、シスコシステムズ、バドワイザーなどのほか、世界銀行やスタンフォード大学などで採用されています。

この研修ではその方法について学ぶほか、国際協力分野での適用事例(アフリカタンザニアでの公務員研修のサクセスケースメソッド評価)についてご紹介致します。統計学やリサーチデザインの事前知識は必要ございませんのでお気軽にご参加ください。

https://socialexperimentation.web.fc2.com/scm/successcasemethods_jp6.html

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サクセスケース・メソッドとは

サクセスケース・メソッド(SCM)は、組織の新しい取り組みがどれだけうまくいっているかを素早く知るために、慎重に作られたシンプルで実証された方法です。SCMを使えば、新しい取り組みについての有益で正確な情報を得ることができます。この本で紹介されている方法とツールは、チェンジ・リーダー、エグゼクティブ、マネージャー、コンサルタント、研修ディレクターなど、物事をよりよく機能させようとしているすべての人に役立ちます。

もちろん、評価とは、物事がどれだけうまくいっているかを知るために利用できる一般的な方法論ですが、チェンジ・リーダーが本格的な評価調査のための十分な時間や資金を持っていることはまれです。その一方で、伝聞や直感だけでは得られない、より良い情報を必要としています。

サクセスケース・メソッドは、数量的な統計分析と濃密なストーリーテリングを効果的に組み合わせた手法であり、適度な厳密さと正確さを持ちながら、比較的安価で迅速に、何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのかを、経営幹部から生産現場の監督まで、誰もが信じられ、説得力があり、実用に役立つと思える方法で、信頼できる証拠を作成することができます。

書籍概要より

講 師

佐々木 亮 氏

国際開発センター(IDCJ) 評価部主任研究員

統計データ分析、定量的評価を主に担当。専門分野はインパクト評価、統計データ分析、SDGs評価。

「プロフェッショナル統計分析研修」や「インパクト評価研修」など研修事業にも力を入れている

研修広報ビデオ(YouTube)

Tips1 統計分析のかんどころ』(7分)

Tips2 インパクト評価の5つのデザイン』(14分)

Tips3 論文の読み方1:インパクト評価の論文』(12分)

Tips4 論文の読み方2:回帰分析の論文』(12分)

プロフィール

最終学歴

ウェスタンミシガン大学評価研究所博士課程修了(評価学博士 (Ph.D.)) 、ニューヨーク大学ワグナー公共行政大学院公共行政学修士(M.P.A)

主な著書・訳書、調査経験など

入門評価学:政策・プログラム研究の手法(2014)(C.H.ワイス(著)、 佐々木(翻訳監修))

評価論理:評価学の基礎 (2010)(単著)

政策評価の理論と技法 (2000, 2004増補改訂版)(単著)

外務省委託「NGO連携無償資金協力の評価」(2019年度)

アジア開発銀行(ADB)委託「ベトナム社会科学院支援」(2018-2020年度)

JICA委託「マラウィ国「村落給水における社会的インパクト調査」(2016年度)

JICA委託「ネパール国モニタリング評価システム強化プロジェクト2」(2011-2015年度)