学び x デザイン x 授業
企画趣旨
この連続講演会では、よりよい未来をつくるための課題解決の在り方を「デザイン」をキーワードに考えてきました。今回は「学び」や「授業」に焦点をあてて、「デザイン」によって何ができるかを考えたいと思います。
講演会 概要
日時と場所:
2022年6月11日(土) 10:00-16:00 於 本館教室
9:45 受付開始
10:00 講演会 第一部
12:00 昼食休憩
13:30 講演会 第二部
16:00 閉会
定員:50名(先着順、要申し込み)
申し込みフォーム: ➡ 締め切りました
ICUの学生・教職員限定 https://design2022.page.link/0611-ICU
*第一部のみ、第二部のみの参加も可
第一部 学びのユニバーサルデザインで学びを舵とることができる学生を育てよう
講師:川俣 智路 氏
(北海道教育大学大学院 教育学研究科 准教授)
学びのユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning: UDL)は、アメリカのCASTが提唱している、自分の学びを舵とることができる学習者を育てる、学習環境デザインのための理論的枠組みです。UDLの考え方を知ることは、学生の多様なニーズに対応できるようになることはもちろん、学ぶことが今よりもっと楽しめる学習者を社会に送り出すためのアイデアを得られます。
当日は、UDLの基本的なコンセプトはもちろん、日本での実践例なども紹介し、みなさんと学びを舵とることができる学習者のイメージを共有したいと思います。
講師プロフィール
専門分野は子どもの発達支援、とくに学校での支援に力を入れている。UDLについては2007年頃より研究しており、小学校、中学校、高校、特別支援学校などで自らもフィールドに関わり実践研究を実施している。
北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。北海道大学大学院教育学研究科附属子ども発達臨床研究センター学術研究員、大正大学人間学部臨床心理学科専任講師を経て、2017年2月より現職。公認心理師。
第二部 学びのつまずきを想定した教育のユニバーサルデザイン
講師:阿部 利彦 氏
(星槎大学大学院教育実践研究科 教授)
高等教育機関において、障害あるなしに関わらず多様な学生が在籍し学んでいます。
そのため、多様な学習者である学生が、自ら主体的に学んでいけるような学習環境の構築・整備が求められます。
今回は教育のユニバーサルデザイン(Universal Designed Education)の考え方を紹介し、「学びにおけるつまずきにはどのようなものがあるか」「授業にユニバーサルデザインの視点をどのようにして取り入れていくことができるか」などについて検討していきたいと思います。
講師プロフィール
専門は教育のユニバーサルデザイン、特別支援教育、学校コンサルテーション。
日本授業UD学会理事。港区特別支援教育アドバイザー、目黒区教育支援推進委員会委員、狛江市市民福祉推進委員会委員・障がい小委員会委員。
東京障害者職業センター生活支援パートナー(現・ジョブコーチ)、東京都足立区教育研究所教育相談員、埼玉県所沢市教育委員会健やか輝き支援室支援委員などを経て現職。