作業療法学科
OB・OGからのメッセージ
北見赤十字病院 勤務 (北見市)
佐々木 宏規 さん
【2019年卒業】
今の仕事内容は?
脳神経外科の入院患者さんを中心に、整形外科、消化器内科、内科など幅広い領域・疾患のリハビリテーションを担当しています。外来リハビリテーションとして、脳神経外科や整形外科の新規患者さんや、自閉症や脳性麻痺といったお子さんも担当しています。
仕事のやりがいは?
チームメンバーと一緒に、患者さん一人ひとりに合わせたリハビリテーション内容を考えて行い、身体機能が改善したり、日常生活動作の獲得につながったりした時は、大きなやりがいを感じます。患者さんからいただく感謝の言葉が励みになっています。
大学の学びで、今の仕事に役立っていることは?
多職種連携入門の授業です。グループワーク演習で他学部の学生と意見交換したことは、新たな発見があり、多職種連携の大切さを学ぶことができました。現在もさまざま職種と意見交換し、必要時には情報提供することで患者さんにより良い医療を提供できていると思います。
※この取材は2022年に行ったものです。
十勝リハビリテーションセンター 勤務 (帯広市)
中田 菜穂 さん
【2017年卒業】
この仕事を選んだきっかけは?
子どものころ、医療ドラマを観て医療従事者にあこがれ、医療系の仕事を調べる中で、患者さんが住み慣れた地域で自分らしく生活するための支援を行う作業療法士という職を知り興味を持ちました。大学では、経験豊富な先生方からさまざま分野を教わり、進路の幅が広がりました。
今の仕事内容は?
脳血管疾患や整形外科疾患の回復期にある入院患者さんが、以前の生活に戻れるよう、日常生活動作の支援を行っています。また生まれつき肢体の不自由な小児患者さんへの手先を使った訓練や、身体や精神の発達を促すリハビリテーションも担当しています。
仕事のやりがいは?
患者さんが今、どのような気持ちでリハビリテーションと向き合っているのか、つぶさに観察しながらプログラムを考えています。成果が現れた様子や前向きさにふれると、患者さんのこれからの生活を一緒に考えていると実感でき、やりがいを感じます。
※この取材は2022年に行ったものです。
IMS(イムス)グループ 西八王子病院リハビリテーション科 勤務 (東京都)
若松 來夢 さん
【2018年卒業】
専門性を高め、このやりがいを作業療法の発展にも生かしていきたい。
在学中に9週間の臨床実習を行ったイムス札幌内科リハビリテーション病院に就職し入院患者さんを担当した後、訪問リハビリテーションに所属、そして東京に異動し精神科作業療法を行っています。作業療法士は日常生活の動作を促すと同時に精神面でもサポートする守備範囲の広い職種です。まさに、大学の授業で聞いた「すべての学問は作業療法に通じる」という言葉通りで、就職しても勉強を続けることは楽しく、勉強のしがいもあります。これまでにMTDLP(生活行為向上マネジメント)実践者研修を修了、また、国際的に標準化された評価法AMPSの認定評価者を取得、東京で大学院にも入学しました。卒業の翌年から学会で事例発表もしています。現場で得られる大きなやりがいを独り占めせず、将来的に作業療法の発展に生かせるようになりたいと思います。
※この取材は2021年に行ったものです。
大谷地病院 勤務 (札幌市)
金平 航 さん
【2018年卒業】
臨床活動をベースに、研究や教育にも挑戦したいと思います。
精神疾患のある患者さんに対して、レクリエーションやスポーツを取り入れた作業療法、個別の対話などのサポートを行っています。回復と退院をめざすうえで医師、看護師、精神保健福祉士などとの多職種連携が不可欠。作業療法士の視点から患者さんの個性や興味、どんな生活を望んでいるかなどを伝達し、支援方法を議論します。今後の目標は、研究や教育への挑戦です。研究では臨床経験に基づく精神科作業療法の論文投稿。2019年の北海道作業療法学会学術大会で受賞した経験がありますが、そのときにも指導を受けた医療大の先生の教えを生かしトライしたいです。また、医療大の卒業生や在学生、先生が参加する団体「運鈍根研究会」を設立。学びや交流を深めるさまざまな活動を行っていきたいと思います。
※この取材は2021年に行ったものです。
十勝リハビリテーションセンター 勤務 (帯広市)
石原 綾音 さん
【2019年卒業】
リハビリテーションの3職種が密に連携。医療大での学びが生かされています。
医療大在学中に実習先として訪れたときに、ほかの職種と情報共有するシーンが多いなど、活気ある環境に魅力を感じて当院に就職しました。病棟にも日常生活に近い環境を再現したリハビリテーションスペースを設置していること、そして、先進的なロボット機器やトレーニングシステムを導入していることも印象的でした。現在は主に脳血管障害や運動器疾患のある患者さんを担当。理学療法士、言語聴覚士との連携が必要不可欠です。そのため、リハビリテーションの3職種は同じスタッフルームで業務を行っていて、互いに意見を出し合いながら治療の進め方を考える「ケーススタディ」という取り組みも行っています。学部学科を越えて議論し、多職種連携の理解を深めたことが生かされています。
※この取材は2020年に行ったものです。
月形緑苑 勤務 (月形町)
畑山 拓大 さん
【2017年卒業】
訪問リハビリテーションや、認知症予防事業。地域社会に飛び出して活動しています。
入所・通所されている方々のリハビリテーションに加えて、訪問リハビリテーションにも携わっています。通所されているときは「困っていることはない」と話していた方が、自宅へ訪問すると「家でもお風呂に入りたい」と希望を話してくれることも。施設ではなく、その人が実際に生活している環境でコミュニケーションをはかることの重要性を実感しています。また、月形町の認知症予防事業として、地域住民の方々に、日常生活の中でできる予防法をご紹介するなど、認知症に関する理解を深めていただくための活動を行っています。将来の目標は、地域住民の方々が認知症の話や悩みの相談などを気軽にできるような認知症カフェを企画・開催すること。地域の方々に必要とされるようなセラピストをめざしています。
※この取材は2020年に行ったものです。
カレスサッポロ時計台記念病院 勤務 (札幌市)
谷村 圭一郎 さん
【2018年卒業】
医療大と連携している職場で経験を積み、どの領域でも活躍できる専門職をめざします。
幅広い経験を積むために、急性期から回復期まで対応した当院へ就職。回復期病棟を担当して2年目となります。入院病棟を訪れ、食事や入浴など入院生活の実際の場面を通してリハビリテーションを行う「ケア」という取り組みが、当院の特色。日常生活に即したアプローチができることは、作業療法士にとって、とてもやりがいがあります。また、当院は医療大と連携しているため、実習生も数多く訪れます。後輩たちと接するたびに初心に返ることができますし、エネルギーをもらえます。業務外では、同窓会役員として活動しており、学生時代の仲間との交流も盛ん。活動を通して自分自身の視野を広げつつ、お世話になった母校に恩返しをしていきたいと思っています。
※この取材は2019年に行ったものです。