私は抽象的な絵画作品の制作を行なっている。
現代は人と人との関係性が希薄で、その理由は、直接的なコミュニケーションよりも情報通信技術の普及と発達によるSNSやビデオ通話などのやりとりが増えていることにあると考えている。また、スマートフォンやパソコンなどの通信機器のみならず、私たちは普段から自動車などの身体をそれほど使わない便利な道具を使用して生活しているため、このことも身体感覚を意識させなくなる一因ではないだろうか。
本展では、このような希薄となっている人間の身体性の回復を求め、また、現実の世界のリアリティを改めて認識するため、絵を描くことを身体的な行為とみなし、アクションペインティングを中心とした制作を試みた。
三戸 晴輝 / Sannohe Haruki
青森県八戸市出身 / 青森・八戸工業大学第一高等学校 卒
2017年 八戸工業大学感性デザイン学部感性デザイン学科(現 創生デザイン学科)入学
ビジュアルデザインコース
卒業研究指導教員:東方悠平 / 皆川俊平