〈地域の概況〉

   本校は、旧一ノ宮小学校、旧吉田小学校、旧丹生小学校が統合し、令和7年4月1日にさくら小学校として開校した。学び舎は富岡の中心部から西へ約3キロ、「一番初めは一ノ宮」とうたわれ、市の始まりとされる上野一ノ宮に位置する旧一ノ宮小学校。本殿が国の重要文化財となっている貫前神社の門前町として発達してきた所にある。

 校名の「さくら」は、市の花である「さくら」のように、皆から親しまれ愛される学校にとの思いや、「さくら」には、厳しい冬を乗り越え春に花を咲かせることから、児童の健やかな成長や未来への力強い歩みを願う思い、などが込められている。

一ノ宮地区、吉田地区、丹生地区が一つの校区となったこの地域には、神成山や丹生湖など、豊かな自然に囲まれた風光明媚な自然環境と、貫前神社(創立西暦531 年)を筆頭に神社・仏閣、旧民家・茂木家住宅などの数多くの歴史的建造物や、堂山古墳、太子堂塚古墳などの古墳や石碑石仏などの遺跡群が数多く見られる。また、獅子舞や八木節など昔ながらの歴史的・伝統的行事もよく継承されており、児童の学びのフィールドが一層広がった。更に、地域で子供たちを育てることに熱心に取り組んできたこの三地区の保護者や地域の皆様は、学校の教育活動にたいし大変協力的である。特に「神農原ふれあいネットワーク」や「更生保護女性会」の方々が自主的に低学年の下校時にパトロールを行い、またスクールバスの乗降時の見守りでは、吉田地区、丹生地区の保護者地域の皆様が、子供たちの安全を守ろう、そして地域の宝として育てようと尽力をいただいている。また、PTA活動は役員を中心に自主的に活動し、子育連や社会体育の活動も盛んである。このように地域全体がもつ教育力、指導力は大きなものがある。

本校では、「豊かな感性をもち 未来を拓く児童の育成」を学校教育目標に定め、全職員が「チームさくら小」として一体となり、新しい学校の歴史を拓くべく、教育活動の推進に取り組んでいる。