最先端の音響・光技術や高度な量子技術を融合し、超音波やテラヘルツ波(ミリ波~赤外光)に関わる革新的なセンシング技術を開拓しています。従来の技術では捉えることができなかった情報を可視化し、医療診断をはじめ、細胞評価や食品・工業検査など、様々な分野への応用を目指しています。
3次元画像は、現在は内視鏡手術やロボット手術で利用されていますが、今後は画像診断や分子解析などへの応用が期待されています。立体画像の医用応用のみならず、メガネなし立体テレビやホログラフィーの実現、人体に与える影響について研究しています。
高機能光ファイバセンサと、高精度でシンプルなレーザ計測技術を開発しています。これらは電気・機械産業の他、インフラ構造物と生体のヘルスモニタリングに直結し、小さな異常の早期発見で、『安心して健康に暮らせる社会の実現』を支えます。
ナノデバイスの開発により、複雑な生体システムを計測・解析し、疾病の早期発見、安心安全社会の実現を目指しています。特にグラフェンの微細構造と特殊な伝導特性に着目し、その製作技術、材料の基礎的研究および高感度センサ等の開発を行っています。
超音波を用いて、身体を傷つけない診断・治療方法の開発を行っています。医学系研究者と連携し、超音波が引き起こす生体作用の検証実験や、画像処理や機械学習を用いた情報抽出といった多彩なテーマを進めており、新しい医療技術の実現を目指しています。
化学・材料工学を基盤として、アンメットメディカルニーズに応えるスマートマテリアルを工学のみならず医学、薬学と協力して開発しています。(1) 癌摘出などの外科手術時または予後において起こる重篤な問題に対処可能な『サポートマテリアル』を、現場の医者のニーズに併せて合目的的に開発しています。(2) 体に対する害の低い光や超音波といった物理エネルギーと組み合わせることで、より効率よく疾患の診断や治療が可能になるマテリアルの研究を行っていきます。
光を空間的・時間的に制御する技術を駆使して小さな分子の特性を解析する新しい光学イメージングや分光法の研究開発を行っています。また、それらの技術を応用して、生理活性を持つ分子や薬剤の生体組織中での動態や作用を解き明かす研究も行っています。
DNAの力学的変形と遺伝子発現の関係を一分子操作により明らかにする研究や、微生物(緑藻)の光応答に関する研究を行っています。生命現象を物理の視点から解明する研究を通して、革新的医療技術の開発に不可欠な柔軟な発想力を育みます。
超伝導の持つ電気抵抗ゼロの性質は、医療用MRI、粒子線治療、磁気ドラッグデリバリーやリニアモーターカーに応用されています。私たちは新高温超伝導体の材料科学研究をベースに、新タイプの超強力磁石や、革新的磁気デバイスの創製に取り組んでいます。
人の動作情報から身体機能を評価し、効果的な治療を行うシステムの実現を目指しています。医療機関や医学系研究者と連携して、機械学習等を用いた動画からの3次元動作解析や身体機能予測、治療効果の高いウェアラブルトレーニングデバイスの開発を行っています。
山本(征)研究室webサイト
細胞を1つの物理システムとして捉え、生体内で発生する様々な力学刺激に対する細胞応答のメカニズム解明に取り組んでいます。細胞レベルの力学応答に基づいて疾患発症・亢進の要因を明らかにし、医療技術開発・医療機器設計に活かす研究を行っています。
自然から文化に跨がる人間にとっての意味/記号の世界が、言語の使用を介して生起変容する過程について、文化人類学や言語人類学および記号論の視座から研究をしています。南太平洋のフィジー諸島における儀礼や詩的言語、神話的世界観に関するフィールド調査も行っています。
生物を模倣したロボットシステムの研究開発を行っています。特に生物の嗅覚に注目し、匂いを嗅ぎ回って餌を探す陸生生物や水生生物の行動メカニズム解明を目指した研究を行うと共に、その成果を応用してガス源探索ロボットなどの研究開発を行っています。
生体からの分光情報を解析することで、日常的な健康状態、癌などの病気の有無、脳の活動や機能などを生きたままの状態で評価したり、画像化(イメージング)するための新しい光学的医用診断方法について理論的および実験的な検討を行なっています。
医療/生命科学の知識と半導体技術を融合し、生命現象や生体反応に関連する分子を電気化学的に計測するバイオセンサの創製に取り組んでいます。生体分子と疾病の相関を明らかにし、健康長寿社会が抱える課題を解決するデバイス作りを目標にしています。
田畑研究室webサイト