102-47A
102-47A
102-47(答 2:腎クリアランス)
解説
重要な基礎知識
腎尿細管分泌過程に飽和が起こると投与量の増大に伴い、腎クリアランスはGFRに近づく(ex. パラアミノ馬尿酸)(図参照)。
関連する重要公式
CLr = (f・GFR + CLs)(1 - R) (f:遊離型分率、CLs:分泌クリアランス、R:再吸収率)・・・①
MRT = AUMC / AUC, MRTiv = 1 / ke, MRTpo = 1 / ke + 1 / ka・・・②
t1/2 = 0.693 / keするので、CLtot = ke ・ Vd・・・③
設問より
投与量が増えると尿細管分泌が低下(飽和)するので、投与量とAUCの関係性は 下左図のとおりとなる。・・・④
上記(基礎知識)覚えていれば瞬殺で答えは腎クリアランスになる。
1 (誤)④より、高濃度における血中濃度時間曲線下面積 / 投与量(AUC / D)比は増加する。
3 (誤)腎クリアランスの低下は、CLtotも低下させるので消失半減期を延長する。
4 (誤)平均滞留時間(MRT)は、1/keまたは1/ka + 1/ keなので③より半減期が遅延すると、MRTは延長する。
5 (誤)腎機能の飽和は血中非結合形分率に影響しない。