ご挨拶 (2025.4)
薬物動態学研究室 教授 北市清幸
平素は皆様には大変お世話になっています。
今年度も学生と大学そして社会にとってよき一年となることを心より祈念しています。
母校に戻って11年目、大学もいよいよ法人化元年を迎えました。
4月6日には待望の岐阜インターも開通し、本部キャンパスのある岐阜市黒野地域の益々の発展が望まれるところです。
この3月には、6年生5名が研究室を巣立ち、それぞれ希望する病院、製薬企業等に就職しました。研究室は、スタッフ6名、学部生21名、社会人大学院2名、客員共同研究員5名の総勢34名で新年度を迎えました。
研究では、今年度も引き続き、危険ドラッグに関する研究、岐阜大学精神科等と連携した精神疾患における遺伝子解析研究、病院と連携した薬物適正使用に関する研究、企業からの受託研究、共同研究を進めていく予定です。昨年度に併設講座として開設された機能性食品開発学寄附講座とは地域に根差す機能性食品の開発を試みていきます。
法人化による起業・兼業解禁に関しては本学の技術力、研究力の社会実装として岐阜市、岐阜県、地域企業から大きな期待を寄せられています。その期待に応えるべく、地域連携推進センター長として研究企画URA室、Tongaliと共に連携しながら起業支援を行っていきたいと考えています。
また、本学は、藤田医科大学を主幹校とする「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に連携校として「世界トップレベルの精神・神経病態研究拠点を形成し、唯一無二のアカデミア創薬エコシステムを確立する」という課題に採択されました。本学では、不肖、北市がリード化合物合成、製剤試験、薬物動態試験を統括します。こちらも研究の社会実装の極めて重要なプロジェクトとなりますので成果を出すべく頑張っていきたいと思います。
さらに、本年度からは大学院薬学研究科長を拝命しました。まだまだ社会的な認知度は低いですが、博士課程へ進学することは人生100年時代のキャリア設計における重要なパーツとなります。本学ではここ数年の様々なリソースを用いた手厚い経済的支援が奏功し、大学院に進学する学生が大幅に増えました。この流れを維持し、高い研究力と問題解決能力を有する博士人材を社会に輩出していきたいと考えています。
大学運営会議委員、研究科長、地域連携推進センター長として更なる本学の発展を学長と共に正しく進めると共に、教室の学生はもとより全学の学生によりよい学習・研究環境が影響できるように努力していきたいと思います。
研究室の学生には今の時代を生き抜く力を磨けるような環境を研究を通じて与えていきたいと思います。
皆様には引き続き岐阜薬科大学と当研究室への温かいご支援とご指導、ご鞭撻を宜しくお願いします。
薬物動態学研究室では、学生のさらなる成長を期待し、様々なチャンスを与えたいと考えています。
研究に挑戦するというチャンス
学会発表や論文作成に挑戦するというチャンス
社会貢献をするチャンス
挑戦を通じ、自己変革、自律を試みるチャンス
心が変われば 行動が変わる。行動が変われば 習慣が変わる。
習慣が変われば 人格が変わる。人格が変われば 人生が変わる。
by William James (1842-1910)
セカンドモットー:
Cool Work, (but) Warm Heart