肝代謝

CYP代謝(教 p.202-204も確認)

  • 多くの臓器に存在する。

  • ミクロソーム、ミトコンドリアに存在

  • 酸化(水酸化)、還元に関与する。

  • CYP1A2、CYP2C(CYP2C9、CYP2C19)、CYP2D6、CYP3A4が主な酵素

  • 薬物代謝への寄与:CYP3A4>CYP2D6>CYP2C>CYP1A2>CYP2E1

  • 存在量:CYP3A4>CYP2C>CYP1A2>CYP2E1>CYP2D6

  • 基質特異性は低い。

  • 抱合反応やアルコールの酸化よりも肝疾患、老化の影響を受けやすい。

基質、阻害剤、酵素誘導は別ページ

Metabolism.pdf
【代謝の基礎、CYP関連国家試験】92-154 × 薬物代謝は肝臓と小腸以外の臓器では行われない。91-156 × 薬物代謝酵素は、ミクロソーム分画のみに存在している。92-154 × CYPには多数の分子種が存在し、基質特異性が高い。93-155 × 代謝により極性の増大した薬物は、排泄されにくくなる。97-169 ○ (CYP)エタノールの生体内での酸化反応に関与する。97-169 × (CYP)グルクロン酸抱合反応を担う主な酵素である。91-156 × シトクロムP450(CYP)による基本的な代謝様式は、加水分解である。89-153 × シトクロムP450は、主に加水分解反応を触媒する。97-169 × (CYP)ヒト肝組織中の存在量が最も多い分子種はCYP2D6である。92-154 ○ CYPのうち、ヒトにおける肝臓内存在量が最も多いのはCYP3A4である。93-155 ○ シトクロムP450 (CYP)の分子種のうち、CYP3A4は最も多くの薬物を代謝する。

グルクロン酸抱合

  • 肝細胞の小胞体(ミクロソーム画分)に存在。

  • UDP-グルクロン酸転移酵素で起こる。

  • UDP-グルクロン酸を必要とする。

  • -OH、-SH、-NH2、-COOHなどの官能基に、グルクロン酸が転移される。

  • 第 1 相代謝産物だけでなく、母化合物でも起こる。

  • 肝疾患の影響は、CYP代謝よりも受けにくい。

  • 老化による影響は、CYP 代謝よりも受けにくい。

CLh-Drug.pdf