101-45A
101-45A
101-45(答 4:消失速度定数の低下)
解説
最高血中濃度到達時間(Tmax)の変化を考える。
重要公式
t1/2 = 0.693 / ke ・・・①
(派生式:吸収速度定数より得られる半減期= 0.693 / ka・・・②、実習、フリップフロップ参照)
CLtot = ke ✖ Vd、AUC = D / CLtot・・・③
重要な基礎知識(常識)
投与量が変化しても(線形が成立している場合は)Tmaxは変化しない(くすりを1錠飲んでも2錠飲んでもTmaxは同じ)。・・・④
④より、2 投与量の低下、5 吸収率の増大 はTmaxを変化させない。
1 (誤)吸収速度定数が増大すると、②より吸収速度定数より得られる半減期= 0.693 / kaは短くなる。よって、吸収に要する時間が短くなり、Tmaxは前にシフトする。
4 (正)消失速度定数が低下すると。①よりt1/2半減期が長くなる。吸収が不変であれば、吸収>消失の時間がより長く続くのでTmaxは後ろにシフトする。
3 (誤~?)分布容積(Vd)が低下すると、③よりCLtotが低下する。これは③よりAUCの増大(=吸収量の増大)を招くが、④より、5と同様にTmaxを変化させない。
備考
Tmax = ln(ka/ke)/(ka - ke)という公式もあるが、覚える必要はない。
まずは、1、2、5を確実に除外することが重要です。