増養殖を「飼料・育成・育種・病気・流通・情報」で学ぶ
海洋生物資源臨海研究センターの水槽で飼育中のマサバ
対象は魚・貝・海藻・ICT・経済・何でも
養殖といえば、マグロやウナギなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、今では世界的な魚食ブームの中、貝類や海藻養殖を行う大企業やICT・IoTベンチャー企業の活発な参入、さらには SDGsへの取り組みなど水産増養殖を取り巻く環境は大きく様変わりしつつあります。また、養殖は計画的な生産をおこなうため、生産、流通、販売、が密接につながり、地域経済を支えるための重要な役割を担っています。
先端増養殖科学科では、飼料・育成・育種・病気・流通・情報といったありとあらゆる専門分野の研究者が様々な研究対象を用いており、多様な興味を持つ学生が全国から集まって固定観念にとらわれないユニークな学びを展開しています!
ふくいサーモンの測定風景
多様な手段で学ぶ
1. 少人数で深く学ぶ
ゲノム科学、環境科学、情報科学、生命科学、マーケティングなど幅広い分野の教員による少人数の研究指導が行われ、増養殖分野で活躍するための知識と技術を深く学びます。
2. 基礎から応用まで一貫して学ぶ
設備の整った新しい飼育施設と目の前の若狭湾を実験フィールドにして、魚類・無脊椎動物・藻類の生産技術を基礎から応用までを一貫して学びます。
3. 海で実践して学ぶ
座学で得た知識を海で実践します。その際、養殖生産者、民間企業の経営者、水産試験場の研究者、水産行政にかかわる職員の方の直接の指導を受けます。3年次には希望者に対し2週間程度の海外研修も用意しています。
学科専用: かつみキャンパス
かつみキャンパスは先端増養殖科学科専用の講義室や学生実習室、飼育室、研究室などが備えられています。
眼前の小浜湾とその周辺では、マサバやトラウトサーモン、トラフグなどの海面魚類養殖、ワカメやマガキ、真珠などの無給餌養殖も行われています。この立地条件を活かして、増養殖技術の基礎と理論を修得後、海面で応用実験・実習に取り組むことができます。
また、ふくい水産振興センターを通して、県、市町、民間企業、試験研究機関とネットワークが構築されています。
Student Oasis (学生スペース)
学生実習で養殖したワカメの標本
学生実験の様子
かつみキャンパス 飼育棟
海洋生物資源学部(先端増養殖科学科を含む)に関するよくあるご質問やQ&A集はこちら
学科長あいさつ
新しい発想と感性で養殖を科学しよう
先端増養殖科学科長/博士(農学) 末武 弘章(すえたけ ひろあき)
いまや養殖は世界の漁業生産量全体の50%を超えるようになり、大企業やベンチャー企業の活発な参入、さらにはSDGsへの取り組みなど水産増養殖を取り巻く環境が大きく様変わりしつつあります。現代の水産増養殖は、水産科学、ゲノム科学、環境科学、情報科学を基盤にした最先端の科学分野の一つです。水産増養殖を通して社会に貢献する研究をしてみたい、地域、国内のみならず海外で活躍したいという皆さん、先端増養殖科学科で学びませんか。