知能化モビリティ研究室では,スマートシティにおけるモビリティの研究に取り組んでおります.その一環として,センサを搭載した自動車で走行データの取得を行い,そのデータを活用した走行速度決定機械学習モデルの開発に取り組んでいます.このページではその一環として実施している自動車の走行データ取得実験について説明いたします.
東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻 講師 伊藤太久磨
自動車の速度決定機械学習モデルの研究
自動車の走行速度決定機械学習モデルの開発を行うために,カメラで計測した映像データとレーザセンサで計測した点群データ,ミリ波レーダで計測したミリ波反射データ,カメラ付きのGPSで計測した位置データを取得いたします.取得したデータは機械学習モデルの訓練,評価に用いられます.
本研究は,齊藤 裕一(筑波大学)を代表者とし,伊藤 太久磨(本研究の代表者)を分担者とした基盤研究Bでの文部科学省科学研究費補助金と,本学の運営費交付金により実施されます.利害関係が想定される企業等で研究代表者や研究実施者あるいはその家族が活動して収入を得ていることはありません.
研究代表者ならびに研究代表者の指導のもと本研究計画に参加している本学の学生が実験を実施いたします.
2024年11月1日より2025年2月14日までの平日の数日間で,データ収集を予定しております.
東京大学本郷キャンパス工学部エリア内の構内道路(図1),文京区弥生2丁目の生活道路(図2)
図1. 東京大学本郷キャンパス工学部エリア
図2. 文京区弥生2丁目の生活道路
1人乗り電動ミニカーにカメラ,レーザセンサ,ミリ波レーダ,カメラ付きGPSを搭載し,車両走行時のセンサデータを取得いたします.図3に実験で使用する実験車両の外観を示します.また,車両に搭載されたセンサで取得されるデータの例として,図4に画像データの様子を示し,図5に点群データの様子を示します.
本実験は日中明るい時間に行い,人通りが多くなる通学,通勤,授業間の休憩時間での運転は行いません.実験車両の後ろを研究実施者が自転車で追走し,安全の確認をしつつ,緊急時には研究代表者,安全管理室への連絡を行います.
図3. 実験車両の外観
図4. 計測される画像データの一例
図5. 計測される点群データの一例
実験に関係のない通行人の顔等の個人情報が撮影されてしまう可能性があり,以下の対策を実施いたします.
収集されたデータはストレージに保存し,当研究室の中で鍵のかかる金庫の中で保管いたします.
保管期間は本研究終了の5年後までとなります.
収集されたデータは本研究において研究実施者のみが利用いたします.
本研究の成果を学会や論文誌で発表する場合には,個人が特定できないようにした上で実験データを利用します.
データ利用拒否の申し出があった場合には,該当するデータの削除を行います.
本研究の実験データは,車外を撮影するカメラ画像を削除して顔等の個人情報を消したうえで,その他のデータを将来の研究にも利用する可能性があります.現時点では、将来の研究目的を知ることができませんが、データ保管期間中(研究期間終了後5 年間)に利用する場合には、改めて東京大学大学院工学系研究科 研究倫理委員会の審査を受けた上で利用を行います.
本件に関する問い合わせ先
本件に関するお問い合わせにつきましては,下記までお願い申し上げます.
担当学生:機械工学専攻 修士課程学生 堀 恵大
メールアドレス:hotchili[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp
([at]を@に置換してください.)
担当学生:機械工学専攻 修士課程学生 定仲 勇希
メールアドレス:sadanaka-yuki969[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp
([at]を@に置換してください.)
担当教員:機械工学専攻 講師 伊藤 太久磨
メールアドレス:takumaito[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp
([at]を@に置換してください.)