プロジェクト詳細

本プロジェクトは、実験研究・調査研究・事例研究の3つの柱から構成されています。ここでは、各研究の概要をご紹介いたします。

※目次をクリックすると各研究の概要にジャンプします。

実験研究

  • 今日,子どもたちを取り巻くデジタルメディア環境は急激に変化し続けています。インターネットを通じて大量のコンテンツに容易にアクセスできるようになり,多くの子どもたちがスマホやタブレットなどデジタルデバイスを使って動画など多種多様なコンテンツを楽しんでいます。また,デジタルデバイスの普及に伴い,電子書籍やデジタル絵本などスクリーンでの読書も身近になりつつあります。

  • 実験研究では,子どもにとっての読書の重要性や,紙の本とういメディアの特性について検討するため,紙の絵本とデジタル絵本,アニメーションと静止画といったメディアの違いに注目した一連の実験を実施しています。一連の実験を通じて,読書における紙とデジタルそれぞれの強み・弱みや,動画などと比較した際の絵本・本というメディアの独自性について検討していきます。

  • 主たる研究内容:紙の絵本・本とデジタル絵本の比較、メディアの種類が子どもの想像力に及ぼす影響

  • 具体的なプロジェクトと研究成果はこちら

調査研究

  • 読書は人の心を豊かにし,子どもの発達に良い影響をもたらす,と広く信じられている一方で,子どもや若者を中心とした「読書離れ・活字離れ」の問題が指摘されて久しいです。デジタルメディア環境が急激に変化する中で,子どもたちを取り巻く絵本・本環境の実態を把握することは,より豊かな読書環境の構築に向けた取り組みを考える上でも重要な課題です。

  • 調査研究では,現代の子どもたちを取り巻く絵本・本環境の実態や課題について,家庭や園,図書館など様々な側面から把握するための各種調査を実施しています。また,絵本・本とのふれあい,デジタルメディア利用の頻度や様態が,子どもの言語や社会情動的スキルの発達にどのような影響を及ぼしているかについて,縦断的なデータに基づいて検証していく予定です。

  • 主たる研究内容:幼児・児童の読書とデジタルメディア利用についての保護者調査、子どもの読書環境と公立図書館の役割に関する調査

  • 具体的なプロジェクトと研究成果はこちら

事例研究

  • 国内外で、子どもの絵本・本環境を保障し豊かにしていくための様々な取り組みが行われています。また、そのための制度・政策も国や自治体レベルで設けられています。さらに、そういった制度・政策立案がどのような思想・哲学的な背景に依拠するものであるのかといったことを把握することもまた重要であると考えられます。

  • そこで、本プロジェクトでは、子どもの絵本・本環境をめぐる国内外の優れた取り組みや制度・政策、思想・哲学的背景についても研究しています。

  • 具体的なプロジェクトと研究成果はこちら