優秀論文賞
中央大学文学部哲学専攻
哲学専攻卒業論文のなかから優秀論文をえらび、卒業証書授与式に表彰式をおこないました(2003年度~)。
以下にそのタイトルを収録しました。
優秀論文は哲学共同研究室で閲覧が可能です。(※貸出・コピーはできません)
2023年度 優秀卒業論文賞
当事者におけるケアの倫理(森 美樹)
新旧ペラギウス像の比較(島田 尚弥)
シュタイナーの思想から考察する人間関係の重要性(竹内 啓人)
『抱朴子』における欲望(髙橋 元彌)
村田沙耶香作品における「食」(宮崎 有)
スタジオジブリ作品から考えるアンペイド・ワークと性別役割分業(池上 愛)
合理性を自律性で説明する(八田 岳)
新たな「未来」を構想する―中島義道『不在の哲学』読解による通俗的未来概念批判―(青木 悠真)
2022年度 優秀卒業論文賞
サルトル的ヒューマニズムについての考察——実存的自由から社会的自由へ——(三浦 真空)
約束の正義についての一考察―「政治的リベラリズム」の視点から(平野 凜)
日常と哲学的問題の消滅-『哲学探究』 の哲学批判を通して-(宮内 俊輔)
鈴木大拙『日本的霊性』の成立についての一考察‒1940年代の西谷啓治の思想との比較で‒(小貫 稜)
反出生主義の倫理的妥当性について(小林 真子)
『HUNTER×HUNTER』から考察する人間の定義(奥山 琴梨)
アマルティア・センから見るジョン・ロールズの正義論について(岡本 麻依)
2021年度 優秀卒業論文賞
尾高朝雄の法哲学(石浦 順貴)
規範主義者富永仲基(中村 仁俊)
アレクサンドリアのクレメンスに関する研究―『救われる富者とは誰であるか』を中心にして(堀部 光德)
樋口真嗣の映画の構造分析―『進撃の巨人』二部作と初代『ゴジラ』の比較から(小西 郁弥)
ISOTYPEとノイラートの哲学 ISOTYPEと物理的言語の関係(金 遼)
『純粋理性批判』における運動の構造(美上 駿)
2020年度 優秀卒業論文賞
大森哲学における「過去論」―「立ち現れ一元論」と「言語的制作論」(小山 緋景)
人格同一性についての一考察―意識、記憶、身体の観点から―(武田 美由紀)
形而上についての考察(本橋 拓)
自己肯定感についての考察―自身の自己肯定感の向上が意識に与える影響―(大谷 つばさ)
食べるために動物を殺すことは許されるか―畜産動物福祉の可能性をめぐって―(織野 嶺)
フェミニズムと韓国女性アイドル(古橋 日向子)
時間感覚についての試論(武田 遥輝)
福島第一原発事故から考える「無責任の体系」(米原 啓修)
2019年度 優秀卒業論文賞
タイ仏教における地獄の表現の研究(久林 謙介)
ベルクソンとバシュラールの時間論―質による一元論と量による多元論(堀米 直樹)
<亜人>とは何か―<境界>をめぐって―(齊藤 竹善)
フレーゲの形式主義批判から見るウィトゲンシュタイン(飯島 俊成)
社会的多様性の再考―フェミニズム・ジェンダー論的視点から―(日髙 あきら)
日米のボランティア比較(田代 三奈)
社会契約的社会のおける躓きとしての障害 ケイパビリティ導入による「共在社会」モデルの構想(吉田 彩乃)
2018年度 優秀卒業論文賞
『公孫龍子』試釈―「正名・同異」の曖昧性・人為性として、名物学・分析形而上学・『クラテュロス』を手がかりに(和久利 勇太)
「殉死」と「纏足」から読み解く中国古代のジェンダー(川越 美沙子)
新宗教教団における教団イベントの役割―天理教の場合―(道蔦 汐里)
アーレント『人間の条件』における法概念について(岡 汐美)
日本人の宗教観 日本のキリスト教史からの一考察~不干斎ハビアンを中心に~(山﨑 彩絵)
アウグスティヌスの時間論―『告白』第十一巻第十四章から第二十八章において―(武藤 直人)
2017年度 優秀卒業論文賞
高尾山の飯縄大権現の信仰――『高尾山薬王院文書』を中心として(福地 祐太)
折口信夫(釈迢空)『死者の書』における浄土信仰の描写について――日想観と女性(長野 由理)
人工知能に魂はあるか――プロティノスの哲学による考察(岡本 慎)
2016年度 優秀卒業論文賞
シモーヌ・ヴェイユにおける不幸の形而上学についての試論(新嶋 遼)
『自我とエス』にみる心的構造論(和久井 彰)
聖トマス『デ・ヘブドマディブス註解』における公理と本論の整理(矢野 貴一)
暴力と反復――オースティンの言語行為論とデリダの言語論に基づく「言語の暴力性」についての考察(竹生 修平)
映画『シン・ゴジラ』の悲劇性について アリストテレス『詩学』の観点から(西脇 綺矢)
2015年度 優秀卒業論文賞
本居宣長における死――山室山の墓所を取り巻く問題について(布 大樹)
木村敏の離人症論・分裂病論からみる自己論についての一考察(市川 洋司)
タイムワープリールによる時間移動はいかに理解されるか(臼井 遊)
ニーチェ的観点からの同情批判について(宮崎 廉)
『理性の時代の歴史哲学』~理念と啓蒙の連関を主として~(山岡 雄一)
ルネサンスとヘルメス思想(吉川 翔太)
動物権利運動に対する徳倫理学的な基礎づけに関する考察(松本 健一)
2014年度 優秀卒業論文賞
『純粋理性批判』における図式論についての考察(長坂 太郎)
ヒュームの因果論(深澤 寛貴)
音楽と生――ショーペンハウアー芸術論を手がかりに(土方 尚子)
自由民主主義体制における人間精神のありかた――「無構造」の日本思想を例にして(宮﨑 汐里)
自殺と哲学的に向き合う――カントとエピクロスから見た"自殺"とは(三浦 志織)
『正義論』における善の概念についての考察(高橋 涼)
ライプニッツ哲学における神と世界の様相について――必然と偶然の両義性をさぐる(三浦 隼暉)
分析哲学的認識論に対するスティッチの批判について――規範的認識論の多様な可能性(長﨑 安弘)
ベルクソンの持続と言語――言語批判の先に見えるもの(松浦 一穂)
王戎について―乱世を生き抜いた賢人―(永沢 澪)
人間の本性についての一考察――「天・性・人」の観点から(田中 加純)
性善からなぜ悪事が生まれるのか(石原 なつき)
グレートマザーとヘルマン・ヘッセ 『デミアン』と『荒野のおおかみ』を中心にして(深山 小百合)
2013年度 優秀卒業論文賞
表現の自由とその規制に関する考察――ミルとロールズを手掛かりにして(永山 建)
価値観について――この世界で他者と生きていくために(石川 貴子)
「難聴者」の存在論(奥山 陽)
福永武彦における孤独と愛(八木澤 友樹)
名前の因果説』に基づく名前が対象を獲得する手続きとその変更について(西村 咲月)
『実存から実存者へ』におけるレヴィナスとハイデガー(小川 真未)
田澤義鋪と下村湖人に観る共同体倫理――道義の発揚形式に着眼して(飯田 浩平)
2012年度 優秀卒業論文賞
フッサールにおける意識と対象――『イデーン』を手がかりに(石田 静香)
スピノザの実体一元論(横山 大輔)
反証主義的観点によるデイヴィドソン意味論の一考察(天本 貴之)
老子の聖人について(榎本 瑛視)
三島由紀夫と死(畑中 麗)
2011年度 優秀卒業論文賞
カントの道徳論(鈴木 真太郎)
『シンベリン』を通して語られるシェイクスピアの人間観(大深 直人)
現代進化学から見た『創造的進化』――眼の類似をめぐる議論の科学的意義について(姜 承明)
フーコーの権力論――規律・訓練の経済学(深井 健二)
荘子の「道」について(日置 夏海)
2010年度 優秀卒業論文賞
キェルケゴールの思想――「自己になる」ことについて(相原 公久)
真理について――ローティの思想を手がかりに(畑中 一巌)
初期レヴィナスにおける存在論――「主体」の出来と「他者」についての考察 存在論から倫理への移行点としての「時間」(高野 浩之)
一次的世界の在り方と、それに対する人間の二次的認識について――「持続」と「イマージュ」をもとに(今井 康貴)
正法眼蔵随聞記について(湯原 武留)
2009年度 優秀卒業論文賞
人間の自由について(山﨑 美佳)
『全体性と無限』における主体の生起について(津田 昂空)
古事記にみえる古代日本人の死生観(奴間 こずえ)
2008年度 優秀卒業論文賞
現象学的還元の変容とその意義について――精神史-社会史的な問題状況の応答としての現象学的還元(遠藤 保澄)
他者について(松田 啓一)
可笑しくて笑うということについて――笑ったとき用いる言語表現の分析を通じて(奈良本 洋二)
メーキャップから見る日本人のからだと視線(南 愛香)
秦漢期の人物論(杉原 千晶)
2007年度 優秀卒業論文賞
アリストテレス『詩学』研究――文学理論にとどまらない著作としての『詩学』(丹治 佳代)
きばらしについて(宮崎 信嗣)
山崎闇斎 垂加神道と儒学について(加藤 麻香)
2006年度 優秀卒業論文賞
ブルデューの認識論について(荒川 剛)
ホワイトヘッドにおける「出来事」について(森 元斎)
物の実在性について(吉田 和則)
二度寝でわかる時間論(三浦 由香)
キルケゴールの『死に至る病』について(安西 祐介)
2005年度 優秀卒業論文賞
母性の多義性・混沌とこれから(植松 か慧)
岡本太郎と今日(田中 賢)
一元論の可能性――大森荘蔵を中心にして(大厩 諒)
2004年度 優秀卒業論文賞
ヒュームの因果論(櫛田 義昭)
ベルクソン哲学(内田 嘉一)
個人と世界との関わりについて(谷上 智佳)
空海の言語思想(三重野 淳子)
ヘーゲル『精神現象学』における人倫について(小井沼 広嗣)
松本人志の笑いについて(酒泉 淳志)
エウテュプロン(伊集院 有里)
2003年度 優秀卒業論文賞
ドゥルーズにおける「理念」とその「微分化/分化」について(佐藤 旭)
九鬼周造『「いき」の構造』に関する考察(加藤 碧)
死の経験――私にとっての死(芳賀 恵)
自己と他者との関係と衣服について(小関 淳也)
アンデルセン童話を読む――罪と救済はどのようにあらわれるのか(小林 民枝)
董仲舒の事迹と思想(関村 博道)
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Philosophy Course, Faculty of Letters / Chuo University