読書会の案内
読書会とは、
哲学者のテキストや古典を一冊選び、みんなで読み、いろいろ議論する会です。
授業とは別枠ですので、履修とは関係ありません。
みなさまのご参加をお待ちしております。
読書会の詳細については、哲学共同研究室までお問い合わせください。
カント『純粋理性批判』読書会/2024年度
『純粋理性批判』の「超越論的論理学」に属する、有名な類推論、観念論論駁を中心に精読を行います。予習、及びその他の事前学習を要すると思われますが、当読書会では哲学を学習し始めたばかりの方でもご参加いただけるよう、会期ごとに一度は必ずイントロダクションも兼ねた解説を行なっております。最初はお試しのつもりで、気楽にご参加いただければと思います。
テキスト:『純粋理性批判 上』石川文康訳, 筑摩書房, 2014
※石川訳の持参は必須ではなく、他の邦訳でも可(文庫本だと篠田訳、天野訳、中山訳等がお手軽)。必要に応じて他の訳や原著も参照するが、ドイツ語のスキルがなくとも良い。
日程と精読範囲:
今回読み進める箇所を以下に二重丸(◎)で示し、日程ごとに範囲を割り振っています。尚、参加者の理解度に併せて、読み進めるペースについては都度調整しようと思います。
I 超越論的原理論
-第二部 超越論的論理学
-第一部門 超越論的分析論
-第二編 原則の分析論
-第二章 純粋知性のすべての原則の体系
-第三節 純粋知性のすべての総合的原則を体系的に表示する ◎
-3 経験の類推 ◎
-4 経験的思考一般の要請 ◎
観念論を論駁する ◎
原則の体系への一般的注 ◎
2/18 第三節 3 A. 第一類推 実体の恒常不変性の原則
2/25 第三節 3 B. 第二類推 因果性の法則による時間的継起の原則
3/4 第三節 3 C. 第三類推 相互作用あるいは相互性の法則による同時存在の原則
3/11 第三節 4 経験的思考一般の要請
3/18 観念論を論駁する
3/25 原則の体系への一般的な注
開催場所:哲学共同研究室+Google Meetまたはzoom
形式:基本的に対面形式(オンラインも別途可)を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者が内容について解釈を提示し、③その解釈について参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めるよう意欲すること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。
https://forms.gle/7186hzNqUR8u2Gz89
お問い合わせ先:https://twitter.com/h_i_reading
読書会の内容について何か質問のある方、参加しようか迷っている方、ご相談を受け付けますので、上記のX(旧Twitter)アカウントのDMにてご連絡をください。哲学について勉強し始めたばかりの方でも参加しやすいよう、なるべく配慮いたします。
(池邉日路務/哲学専攻学士課程3年)
ニュートン『プリンキピア』読書会/2024年度
ニュートンの『プリンキピア』は、人類史の金字塔と言ってよい第一級の古典です。
現在我々が使っているスマホやパソコン、毎日乗っているモノレールなども、このニュートンの偉業なしでは実現できなかったのです。
また、哲学史や科学哲学でも頻繁に登場する書物なので、その原文(訳文)に直に触れておくことは、哲学研究リテラシーを高める上でとても有効です。
この読書会では、『プリンキピア』の有名な箇所を中心に、ニュートン自身の思考をじっくりと追っていくことを目的としたいと思います。
▲ 2004年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジにて撮影
▲ 2013年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジにて撮影
日程
【毎週金曜日, 14:30~16:30】
2/14、2/21、2/28、3/7、3/14、3/21、3/28(※残り一回分の日程については要相談)
場所
中央大学 多摩キャンパスの文学部塔3号館、哲学共同研究室(3921もしくは3924)
※参加者が少ない場合は教員の研究室
読む箇所
1.『プリンキピア』とはどのような書物か――イントロダクション
2.第一篇 定義、絶対時間と絶対空間
3.第一篇 運動の三法則
4.第一篇 ガリレオの落体法則を導き出す
5.第一篇 ケプラーの三法則を導き出す
6.第三篇 4つの哲学規則と万有引力法則(その1)
7.第三篇 4つの哲学規則と万有引力法則(その2)
8.第三篇 「我仮説をつくらず」
※初回は自己紹介も兼ね、参加の動機や参加者自身の関心などを軽く共有できればと思います。
テキスト
アイザック・ニュートン『プリンシピア』, 講談社ブルーバックス, 2019
※テキストは購入もしくは図書館で借りるなどし、なるべくご持参いただければと思います(もし金銭等で厳しい方はご相談ください)。
※副読本として、和田純夫『プリンキピアを読む』, 講談社ブルーバックス,2009 を用いることもありますが、こちらは持参必須ではありません。その他参考文献については随時ご紹介致します。
進め方
回毎に決まった範囲から重要箇所を抽出し、それを輪読しながら逐一議論をする形式とします。何か分からない箇所や納得のいかない箇所があれば、質問内容の巧拙にこだわらず、遠慮なく問題提起していただければと思います。
※参加者には事前に精読とは言わないまでも、本文もしくは解説書にある程度目を通しておくなどの予習をお願いしております。
※補足資料として、基礎知識をおさえた簡単なレジュメを共有しようと考えております。
参加方法
以下のGoogleフォームに必要事項を入力の上、送信してください。その後、参加確認のためのメールをお送りしますので、一言ご返信いただければ、参加確定となります。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScniRfdlyyTLP4Y3M3ELIbkQeJ9p8rBAkETS0tbwEsIZlwBNg/viewform
お問い合わせ先
何かありましたら以下のメールアドレスにお知らせください。
a22.mpxf@g.chuo-u.ac.jp
(池邉日路務/哲学専攻学士課程3年、青木滋之/哲学専攻教授)
スピノザ『知性改善論』読書会/2024年度
この読書会では、スピノザの初期の著作である『知性改善論』を扱います。
邦訳で100ページ程の分量ですので、春休み期間で読み切る予定です。気軽にご参加ください。
使用テキスト:『知性改善論』秋保亘訳,講談社学術文庫,2023(各自で購入して下さい)
日時:未定。参加者の希望を募ります。
場所:哲学共同研究室
形式:担当者を決めて、指定範囲の説明や疑問点の共有をしていただく予定です(進め方に関しては、参加人数や状況によって変更する可能性があります)。
参加方法:以下のフォームに回答して下さい。
https://forms.gle/veBmkpWf34p9QABX7
連絡先:質問等ありましたら以下のアドレスにご連絡ください。
(佐藤生/哲学専攻学士課程2年)
シェリング『人間的自由の本質』読書会/2024年度
シェリングの代表作である『人間的自由の本質』の読解を通して、自由・自然・人格・悪・愛・無底などについて考えていこうと思います。
まず参加者を募り、人数が集まれば実施しようと思います。
ご気軽に参加お願いします!
日時:要相談、今年度一杯(半年ほど)
場所:文学部3号館9階哲学共同研究室(予定)
形式:私(岡本)がレジュメを作成し、それをもとに内容を吟味、議論する。
参加方法:参加希望者は a21.mwc5@g.chuo-u.ac.jp に連絡ください。
また、ご不明点などあればあわせてお気軽に連絡ください。
(岡本輝一/哲学専攻学士課程4年)
宇宙の歴史をたどっていくと、生命の起源に出会うでしょう。
やがて生命は、心をもつ存在に進化し、様々な活動をしていくことになります。
しかし、物体がもつ法則をみてみても、生命誕生の原理がみえてくるわけではありません。
では、「生命を生みだす宇宙」とは一体いかなるものなのでしょうか。
ホワイトヘッド『科学と近代世界』Online読書会/2024年度
この読書会は、隔週でA.N.ホワイトヘッド(1861-1947)の『科学と近代世界』(1925年)を読みつつ、これからの「生命観」について考えていく会です。
これまで哲学を学んだことがない方も大歓迎です!(途中からのご参加も大歓迎です!お気軽にご参加ください。)
*テキスト:
・A.N.ホワイトヘッド『科学と近代世界』(絶版のため、私が翻訳したものを皆様にお配りします)を読んでいきます。
*開催の曜日と時間
・隔週の水曜日、20:30~22:00頃の開催になります(議論が盛り上がる場合は延長することもあります)。
・講義終了後、22:30までは質問時間にいたします。残りたい方のみ残っていただければと思います。
・講義にかかわる質問が優先になりますが、勉強を続けていくのに悩んでいること、卒論の事などこの時間に気軽にご相談ください。
*場所:Webex(Zoomのようなツールです)
*参加費:1回1500円
*講師:西脇祐(中央大学)
ホワイトヘッド哲学の発展史に関する研究者。最近では、ホワイトヘッドを中心とした20世紀初頭有機体論に関する研究も発表している。
*読書会ページ ▶https://t.co/lf7UlnH98j
(西脇 祐/哲学専攻博士課程後期)
Department of Philosophy / Chuo University