Les diplômes

資 格

どんな資格を取得できるか?

・中央大学 文学部 フランス語文学文化専攻では、中学・高校の教員免許(フランス語と英語)、フランス語能力試験(仏検、DELF・DALF、TCF)、司書・司書教諭などの資格を取得できます。

・語文コースでは特に、中学・高校の教員免許(フランス語と英語)、フランス語能力試験(仏検、DELF・DALF、TCF)の資格取得を推奨しています。

・中央大学文学部では、毎年、英語の教員免許取得者が35~45名、フランス語の教員免許取得者が1名ほど出ています。

・フランス語能力試験の実施は、2023年度より、中央大学多摩キャンパスにおいて再開されています! →NEW!

教員免許取得――修了生の経験談

*仏文専攻修了生(2020年度)(1)

 私は、緊急事態宣言解除後すぐの5月に教育実習を行いました。どんな対策が最善か分からない中、先生方は生徒の中でコロナ感染者が出た最悪の場合まで想定されており、生徒達の安全を第一に非常に考え抜かれていると思いました。私は、前例の全くないコロナ禍においての実習で、先生方の努力を間近で体験し、「考え抜くこと」の意味を改めて認識しました。

 一度、自分に出来ることは何かという事を考え抜いてみてください。本当にそれが最善か疑ってみてください。教育実習では、この他にもたくさんの学びや気付き、得られるものがあります。


*仏文専攻修了生(2020年度)(

 フランス語の教職をとる際は英語も同時履修のため、忙しくなる事に最初は不安でしたが、教員免許の仲間たちと支え合い無理なく楽しく学修できました。また、コロナウイルスの影響で母校での教育実習が中止になるという緊急事態の際も、中央大学教職事務室の皆様の手厚いサポートのおかげで無事免許を取得できました。大変な事は様々ありましたが、自分の成長はもちろん多くの方の支えを実感しながら取り組めました。教員という人生の選択を増やしたい方・興味のある方は是非挑戦することをお勧めします。


*仏文専攻修了生(2020年度)(

 私の母校は、中高一貫校であり、私の担当教科は、中学英語でした。実習前は、英語を習いたての中学生に分かりやすく伝えることができるのか不安でしたが、実際に授業をし、温かい先生方のご指導や、「面白かった」「分かりやすかった」といった生徒たちの言葉のおかげで、自信を持って教壇に立つことができるようになりました。

 私は、2クラスの授業を担当しましたが、その2クラスは「集中できるクラス」と「できないクラス」でした。「集中できるクラス」は、授業中に全員と目が合い、静かで、名指しで質問した時には、きちんと答えてくれました。一方、「集中できないクラス」では、授業と関係のない話をしたり、配布したワークシートをすぐに机の中にしまうような生徒もいました。

 「集中できるクラス」は、問題なく授業を終えることができますが、「集中できないクラス」は、授業後の理解度が良くないため、映画を取り入れたり、授業構成に山や谷を作って、メリハリのある授業を試みたり、より良い授業を目指していろいろな試行錯誤を行いました。異なる性質を持つ2クラスを担当したことによって、臨機応変に対応できる柔軟性を磨くことができました。

 また、先生方の授業見学を通じて、学生の立場と教壇に立つ側では授業の見え方が全く異なり、授業への工夫の仕方など、とても勉強になりました。何より、新型ウイルスの影響での混乱の中、私達教育実習生を快く受け入れて下さり、貴重な経験をさせていただいたことに感謝しています。

フランス語検定試験――合格者のアドヴァイス

仏検合格のために努力したこと、よかったこと/仏文専攻大学院生(2021年度)

 私は中央大学四年時に仏検準一級を取得しました。勉強法は人によって様々ですが、私が最も力を入れた取り組みは、フランス語に可能な限り触れることです。具体例を一つ挙げると、フランス語のラジオを聞き、同時にシャドーイングして、頭の中に徹底的にフランス語を刷り込む勉強をしました。もちろん、すべての内容を理解することは困難なので、初めは短い時間から始め、一つのテーマを繰り返し聞きます。次第にラジオを聞きながら、発音やつづりも頭のなかで思い浮かべながら行うと、非常に効果的でした。フランス語の知識を深めていくとき、一日一単語でいいので自分のなかにインプットする。そしてそれを自分で咀嚼して理解する習慣をつけると、後々、柔軟な思考でフランス語に向き合うことができると思います。

 フランス語の能力を身につけるにつれ、自分の関心のある勉強や日々の生活にも、好影響をもたらしていると実感しています。身近なことだと、フランス語から派生したお店の名前、商品が即座にわかったり、勉強においては、辞書を多用しなくてもフランス語の文章を読める機会が増えます。フランス語を学べば学ぶほど、この言語の魅力、優雅な発音や抑揚に惹きつけられていくと思います。私にとって喜ばしかったことは、フランス語がただの外国語という枠組みを超え、自分の生活や思考を豊かにしてくれたことです。

Les carrières

進 路

*中央大学 仏文専攻 語文コースに入ったみなさんには、さまざまな進路が考えられます。 NEW!!

語学力を生かして――流通・貿易、国際交流、語学教員、キャビンアテンダント

・文学の知識や文章スキルを生かして――ライター、出版社、図書館員

・文化の知識を生かして――食品、旅行、観光、ホテル勤務

・発表やグループワークなど、総合的な力を生かして――金融機関、不動産、イベント、コンサートホール、百貨店、福祉業界、ベンチャー

・大学院に進学――研究者、大学教員、翻訳家、

 近年、昔のような「文学部」のイメージには収まり切らない、非常に多種多様な業界に就職する卒業生が増えています。キャビンアテンダント、金融機関、不動産、福祉業界、さらにはベンチャーなど、文学部生の興味関心は、さまざまな分野に及んでいます。

 中央大学 仏文専攻が強調したいのは、「大学院に進学」という選択肢です。現在、中央大学大学院(文学研究科)では、「大学院で勉強を深めたい」という希望者のために、さまざまな制度を整備しはじめています。