2025.3.20News
鳴子 博子 編著 『 ジェンダーと政治,歴史,思想の交差点』を刊行
鳴子 博子 編著 『 ジェンダーと政治,歴史,思想の交差点』を刊行
本書は中央大学社会科学研究所の研究チーム「ジェンダーと政治、歴史、思想の交差点」の活動成果である。
ジェンダー構造は何故に、変容しながらも維持されるのか。そして、格差解消の為に必要なものは何か。共通する問いはここにある。
そして、分析の対象期はフランス革命期から現代に及び、地域も欧米各国、日本、フィリピンなど広範囲に達する。
執筆者10名が個々の視点に立ち、縦横にジェンダー構造との関わりから分析・考察を試みる。
各論考より導き出された結論の交差する先に、最終結論が展望できよう。
■主要目次
第1章 ヴァンデの反乱と女性の集団行動 ―ルソー的視座からジャコバン独裁期におけるヴァンデの集団行動を捉え直す―
第2章 秘密法廷の小説とフランス革命
―ベネディクテ・ナウベルト『ウナのヘルマン』(1788)の1790年代における評判とその背景―
第3章 南進する男女の「大東亜共栄圏」建設 ―拓士のフィリピン経験と南進女性―
第4章 日本における女子大学の発展可能性への期待
―アメリカの取り組みと成瀬仁蔵の思想から女子大学のリベラルなコア・バリューを考える―
第5章 戦後中央大学の女子学生 ―その学びと課外活動と―
第6章 女性蔑視の構造 ―フェミニズム理論,ジェンダーの検証―
第7章 アイスランドにおける女性ストライキの形成要因
第8章 自律と言論 ―個人主義的自律から関係的自律へ―
第9章 「子どもを持つ権利」はあるか ―生殖のリベラリズム批判―
第10章 フランスにおける人口妊娠中絶をめぐる動向
■執筆者紹介
<執筆者> (執筆順)
鳴子 博子 (なるこ ひろこ) 研究員 中央大学経済学部教授
亀井 伸治 (かめい のぶはる) 研究員 中央大学経済学部教授
大久保 由理 (おおくぼ ゆり) 客員研究員 東京大学大学院経済学研究科附属日本経済国際共同研究センター特任研究員
青木 裕子 (あおき ひろこ) 研究員 中央大学法学部教授
奥平 晋 (おくひら すすむ) 客員研究員 中央大学法学部兼任講師
三船 毅 (みふね つよし) 研究員 中央大学経済学部教授
塩田 潤 (しおた じゅん) 客員研究員 龍谷大学・日本学術振興会特別研究員(PD)
金 慧 (きむ へい) 研究員 中央大学商学部准教授
原 千砂子 (はら ちさこ) 客員研究員
藤野 美都子 (ふじの みつこ) 客員研究員 福島県立医科大学特任教授