2026.3.18News
マーク・D・ホワイト 編著 堤 和通 監訳『応報刑論』を刊行
マーク・D・ホワイト 編著 堤 和通 監訳『応報刑論』を刊行
応報刑論は刑罰をどのように理解するのか。刑法の犯罪論とどのような関係にあり、また、犯罪を行った行為者をどのような他者とみるのか。応報刑論を導き出す人間社会の理解はどの分野が提供するのか。刑罰制度の理解に必要な、このような視点から応報刑論を論じ、おとり捜査や緊急避難の法理との関連を問い、量刑論への含意を探る。刑罰制度を基礎づける理論として抑止刑論・目的論とどのような関係に立つのかを論じる。応報刑論に結び付けられるカントの哲学を市民的敬意の観点から、また、ヘーゲルの哲学を相互的認識の社会理論の観点から、刑罰を論じるものとして再構成する。応報刑論の展開の回顧では「応報刑論の二つの顔」が論じられる。
■主要目次
第1部 応報刑論の復活
1章 応報刑論の復活
2章 多元的刑罰論
3章 応報的正義とは何か?応答要求としての応報概念に関する議論
4章 応報的正義と社会協同
第2部 応報刑論の哲学
5章 応報主義についての若干の再考
6章 カント、応報刑論と市民的尊重
7章 応報刑論の相対性:刑事司法における判断と原理の均衡
8章 ヘーゲルの刑罰論:洗練された応報刑論
第3部 応報刑論と政策
9章 罠と応報刑
10章 緊急避難と理論の葛藤
11章 量刑:累犯者と減軽
12章 応報刑論と死刑
■執筆者紹介
<監訳者・翻訳者紹介>
監訳者
堤 和通 (つつみ かずみち) 中央大学教授
翻訳者
益田 雄真 (ますだ ゆうま) 中央大学大学院博士後期課程
伊比 智 (いび さとし) 中央大学兼任講師
中村 真利子(なかむら まりこ) 中央大学准教授
三明 翔 (みあけ しょう) 中央大学准教授
柳川 重規 (やながわ しげき) 中央大学教授
成田 秀樹 (なりた ひでき) 京都産業大学教授
中村 良隆 (なかむら よしたか) 大東文化大学非常勤講師
川澄 真樹 (かわすみ まさき) 琉球大学法科大学院准教授
鈴木 一義 (すずき かずよし) 中央大学兼任講師
高良 幸哉 (たから こうや) 筑波大学図書館情報メディア助教
根津 洸希 (ねづ こうき) 新潟大学講師
吉田 有希 (よしだ ゆき) 駒澤大学講師
山田 峻悠 (やまだ たかはる) 中京大学講師