2026.3.16News
寺本 剛 編著 『リアリティの哲学Ⅱ』を刊行
寺本 剛 編著 『リアリティの哲学Ⅱ』を刊行
西洋哲学では、古代から現代に至るまで、実在の問題が、形而上学、存在論、認識論というかたちをとって探究されてきた。一方で、科学技術の発展した現代社会では、虚構と現実、嘘と真実、擬似性と真正性が曖昧となり、新たな実践上の問題を生み出している。「リアリティの哲学」は、これらの問題を包括的に扱おうとする哲学的探究のプロジェクトである。それぞれの著者が、リアリティにまつわるテーマを掲げて、考察を進める。本書は前書『リアリティの哲学』に続く第二弾。創発をめぐる議論、ファイン・チューニング論、そして観光をめぐる応用哲学・倫理学的な考察などなど、さらに間口を広げてリアリティを考える。
■主要目次
神の未来 ―サミュエル・アレクサンダーの強い創発概念について―
創発の限定解除へ ―メイヤスーの〈無からの出現〉理論から破壊の形而上学へ―
創発における「無」の問題
語の意味が一つに決まるとはどのようなことか ―晩期ウィトゲンシュタインにおける「アスペクト」と「体制Organisation」―
純粋経験のリアリティ ―ジェイムズ「「意識」は存在するか」再読―
実在の経験とギャップ
「現実性」としての「リアリティ」 ―レヴィナスによる顔の現象学的考察における他人と私のリアリティ―
ティモシー・モートンの美学的因果 ―「現われ」の読解術に向けて―
複数の眼をもつということ ―アーレントの遠近法主義―
自然の存在学序論 ―井筒俊彦に基づく―
責任を呼びかけるリアリティ ―和辻哲郎の人間的現実と西田幾多郎の歴史的実在―
観光がつくるリアリティ ―自然の資本化からツーリズムジェントリフィケーションへ―
XRツーリズム ―倫理の観点からのサーベイ―
『マトリックス』の世界はシミュレーションなのか ―ファイン・チューニング論から考える―
■執筆者紹介
<編著者紹介>(執筆順)
米田 翼(よねだ つばさ) 大阪大学大学院人間科学研究科助教
飯盛 元章(いいもり もとあき) 中央大学文学部兼任講師
入不二 基義(いりふじ もとよし) 青山学院大学教育人間科学部教授
槇野 沙央理(まきの さおり) 千葉大学非常勤講師
大厩 諒(おおまや りょう) 島根大学教育学部准教授
寺本 剛(てらもと つよし) 中央大学理工学部教授
高野 浩之(たかの ひろゆき) 中央大学国際経営学部兼任講師
竹中 真也(たけなか しんや) 中央大学理工学部准教授
齋藤 宜之(さいとう よしゆき) 中央大学文学部兼任講師
小嶋 洋介(こじま ようすけ) 中央大学文学部兼任講師
犬塚 悠(いぬつか ゆう) 名古屋工業大学大学院工学研究科准教授
紀平 知樹(きひら ともき) 兵庫県立大学看護学部教授
神崎 宣次(かんざき のぶつぐ) 南山大学国際教養学部教授
青木 滋之(あおき しげゆき) 中央大学文学部教授