2023.10.11News

丸山秀平 著「続・ドイツ有限責任事業会社(UG)」を刊行

ドイツ2008年有限会社法改正で制度化された「有限責任事業会社(UG)」に関し、著者が継続して研究してきた内容について、2015年以降に執筆した9つの論稿と新たに書き下ろした2つの論稿を収録している。本書ではUGがドイツの法制度として、一般化してきた実態を踏まえ、UGに対して適用されるドイツ有限会社法についてなお適用条文に不明確な点があること、また前記改正法以降の法改正、とりわけ、有限会社法以外のドイツ法領域、すなわち、株式法、倒産法、協同組合法、公益法人法、弁護士法等の条文や法改正との関係で新たに生じた問題点に焦点を当てている。

主要目次

Ⅰ 有限会社法の成立前史としての法形式論争と2008年改正法

Ⅱ 有限責任事業会社(UG)の払込み規制に関する近年の法状況

Ⅲ ドイツにおける公益的有限会社の商号登記について

Ⅳ ドイツにおける公益的有限事業会社の「gUG」という商号登記の認容

Ⅴ 「gUG」という商号登記の認容とドイツ財団法改正 

Ⅵ 弁護士有限会社の社員資格とパートナーシャフト有限職業責任会社

Ⅶ 連邦弁護士法改正と職業実践会社

Ⅷ ドイツ協同組合法改正草案と有限責任事業会社

Ⅸ 有限責任保証私会社(Private Company Limited by garantee)のドイツ商業登記簿への登記申請の可否

Ⅹ ドイツにおける「棚上げ会社」と「外套会社」の利用

Ⅺ ドイツにおける倒産管財人による商号変更権


著者紹介

丸山 秀平(まるやま しゅうへい)

1986年4月より中央大学法学部教授。2004年4月より2021年3月まで中央大学法科大学院教授。

現在 中央大学名誉教授、中央大学法科大学院フェロー、日本比較法研究所名誉所員、法学博士(中央大学)

<主な著書>

『新株式会社法概論』(中央経済社・2009)

『ドイツ有限責任事業会社(UG)』(中央大学出版部・2015)

『やさしい会社法(第14版)』(法学書院・2021)

『基礎コース商法Ⅰ(総則・商行為法 手形・小切手法)(第4版)』(新世社・2018)等


Amazonでの購入はこちら