研究のこと

2024.6.18 学会イベント

日本マーケティング学会リサーチプロジェクトで報告しました。

第13回<サービス・マネジメント研究報告会>で「プラス株式会社とチャネル戦略」という内容で報告しました。本企画は、株式会社プラス、サービス・マネジメント研究会との連携で実施しています。本研究はJSPS科研費 23K01645の助成を受けたものです。

2024.5.26 学会報告

日本商業学会 第74回 全国研究大会(専修大学)で報告しました。

「マーケティング支援としてのラックジョビング」で報告しました。本研究はJSPS科研費 23K01645の助成を受けたものです。

2024.3 論文

商学論叢に論文を執筆しました。

卸売業者は誰と共存してきたのか?」を商学論叢に執筆しました。複数市場における卸、小売、競合する大型店の共存関係についてモデル分析しました。本研究はJSPS科研費 23K01645の助成を受けたものです。

この研究は、単一市場で分析した「卸売業者による営業地域調整とその影響」を発展させたものです。

2024.3 学会報告

日本マーケティング・サイエンス学会学会報告要約を執筆しました。

「卸売業者によるリテールサポート-店頭マーケティング支援としてのラックジョビングの分析-」として報告した内容に関する要約を雑誌『マーケティング・サイエンス』に執筆いただきました。本研究はJSPS科研費 23K01645の助成を受けたものです。

※学会での登録上の論題は「卸売業者によるリテールサポート:モデル分析」です。

2023.12 ゼミ研究の一環

インタビュー調査をゼミで実施しました。

佐賀県の卸売企業さまと連携し、インタビュー調査をゼミナールで実施し、結果をご報告しました。

2023.12.2 学会報告

日本マーケティング・サイエンス学会第114回研究大会(明治大学)で報告しました。

「卸売業者によるリテールサポート-店頭マーケティング支援としてのラックジョビングの分析-」で報告しました。本研究はJSPS科研費 23K01645の助成を受けたものです。

※学会での登録上の論題は「卸売業者によるリテールサポート:モデル分析」となっています。

2023.9.30 学会報告

商業学会九州部会(福岡大学)で報告しました。

「卸売業者によるリテールサポート:ラックジョバーのモデル分析」で報告予定しました。本研究はJSPS科研費 23K01645の助成を受けたものです。

2023.4-2026.3  競争的資金等による研究

科研費(2023年度基盤研究(C)(一般))に採択されました。

今回の科研費事業「卸売業者の共存関係に関する理論的・実証的研究」では、卸売業者によるリテールサポート活動を扱い、卸売業者のマーケティング活動として検討する予定です。

研究にご支援いただけますこと、心より感謝申し上げます。

2022.7-2023.3 ゼミ研究の一環

市場投入前の新製品の調査をゼミで実施しました

長崎県の酒蔵さまの新商品についてアンケート調査を実施し、ご報告しました。

書籍を分担執筆しました。

東伸一・三村優美子・懸田豊・金雲鎬・横山斉理編著(2022)、『流通と商業データブック -- 理論と現象から考える』、有斐閣。の一部を執筆しました。お世話になりました先生方、出版社のみなさま、ありがとうございました。

執筆箇所は12章の「12-2 卸売業の規模構造」「12-3 卸売業の業種構造」「12-4 卸売業の流通経路別類型と年間販売額構成比」「12-6 卸売業の国際比較」「12-7流通の多段階性(W/R比率)の国際比較」です。

「12-3 卸売業の業種構造」では、従来、日本の卸売販売額の多くを占めてきた総合商社(統計上は各種商品卸売業)の統計上のウェイトが近年急速に落ちてきていること、「12-6 卸売業の国際比較」では、従来、相対的に高いと言われてきた日本の卸売業の労働生産性(従業者一人あたり年間商品販売額)がアメリカに比べて低くなっていることを指摘しました。国内市場を相手にビジネスしてきた構造が大きく変化してきていることを示唆していると考えられます。

書籍を分担執筆しました

山本昭二・国枝よしみ・森藤ちひろ編著(2020)、『サービスと消費者行動』、千倉書房「12章 卸売業者による営業地域調整とその影響」を執筆しました。お世話になりました先生方、出版社のみなさま、ありがとうございました

卸売業者による営業地域調整とその影響」は、「卸売業者の効率性に関する理論的・実証的研究」(若手研究B 26780246)研究を進めたものです。科研費期間中には終了しなかった単一市場でのモデル構築ならびにそのデータ解析を扱いました。

卸売業者が利潤を高めるようにその営業地域(商圏)の大きさを選択する状況では、卸売業者が効率的な活動ができることが取引先の小売店だけでなく、それと競合する大型店の存続にも関わることがモデルとデータからわかりました。このような三者の共存関係が導かれました。

科研費(若手研究B)に採択されました。

文部科学省科学研究費助成事業の支援を受け、 「卸売業者の効率性に関する理論的・実証的研究」(若手研究B 26780246)を実施しました。地域の小売業者の存続は、卸売業者の活動に関わっているとの問題意識(杉本1999; 杉本・中西2002)から、モデル分析を進め、その妥当性をデータ解析で検討しました。卸売業者の活動は、取引先となる中小小売店の存続だけにとどまらず、それと競争関係にある大規模小売業者ともかかわっており、三者の共存関係が示唆されました。

この研究を受け、杉本(2020)「卸売業者による営業地域調整とその影響」のモデル分析とデータ解析を行っています。

2019.4−2019.12  

外部資金による研究

産学連携ゼミナール「卸団地の街づくり」 

研究助成を受けました。

福岡市東区にある協同組合福岡卸センターによる支援を受け、都市近郊にある卸団地における課題抽出、卸団地としての新しい事業について、分離融合で学生とともに研究しました。学生とと共各社から協力いただき、各社社員へのインタビューを通じて課題を抽出しました。卸売事業者が獲得すべき人材、獲得した人材の育成、働きやすくなる場所づくりが課題として得られ、この成果は協同組合福岡卸センターへご報告しました。

2000-2001  

共同研究

多品種卸売業における新しいビジネス・モデルの研究

共同研究をしました。

A社との共同で、多品種卸売業のビジネスモデルを検討しました。ここで多品種卸売業とは、取り扱い品目が複数業種にわたり、それぞれの業種でも専門性が高く取り扱いアイテムが多い卸売業を指します。こうした卸売業では、ユーザーやディーラーが持つ専門性、知識、技能が自身のビジネスモデルに大きくかかわってくきます。ユーザーやディーラーの訪問調査を実施し、現状の課題を確認して次のビジネスモデルに対する研究を行い、研究成果をA社と共有しました。

1998-

段階間競争と卸売企業のリテールサポート

小売業者に対する支援活動を総称して「リテール・サポート」(retailer support activities)と呼びます(杉本・中西 2002)。リテールサポートのうち、卸売業者が担うものに私は注目しています。卸売業者によるリテール・サポートは、取引先小売業者へ販売する商品に付加するサービス部分と考えられます

卸売業者が提供するサービスは、他の卸売業者や競合との差別化のための手段になりえます。しかし同時に、納入における販売促進の一手段に陥りやすくもなります。

リテール・サポートを受ける小売業者としては、納入業者間で争うより、自身が小売競争を戦い、利益をとる必要があります。卸売業者が提供するサービス(無形財)は、それが小売競争に影響しうるとき、小売業者にとっても卸売業者にとっても意味があることになります。このような観点から、卸売業者の活動によって取引先小売業者と共存することについて研究しています。

1998-

卸売業者の役割

 私が着目しているのは、流通システムにおける卸売業者の存在です。 卸売業者(wholesaler/wholesaler-distributor)は、流通の中間に位置する流通業者です。

卸売業者のことをあまり考えたことがない人もいるかもしれません。そういう業者が流通の中間にいるのは無駄だと考えている人もいるかもしれません。そのようなイメージが先行し、実体がよくわかっていないのが卸売だといえます。

しかし、卸売業者の数は小売業者よりも多く、卸売業者による販売額は相当な値になります。こうした巨大セクターである卸売がどのようなことをしているのか解明することは大事な領域です。