イベント情報
イベント情報
2026年3月の公演・イベント
1)3月6日(金)、15:30-17:00、朝日カルチャーセンター新宿教室
「パリはどう語られてきたか 戦後から現代まで」:2年以上前からフランス文学におけるパリの表象について、朝日カルチャーセンター新宿で講座を担当してきました。時代の古いところから始めて、今回は20世紀後半および現代を扱います。具体的にはブレーズ・サンドラール、ジョルジュ・シムノン、パトリック・モディアノ、そしてアニー・エルノーを扱います。言うまでもなく、最後の2人はどちらもノーベル賞受賞作家です。
パリと文学に関する講座はこれでひとまず終了し、次期からは別のテーマを取り上げます。
2)3月7日(土)、18:30-20:00、トークイベント「これまで語られてこなかった歴史学の話――感性、感覚、身体から考える」(三鷹の書店 UNITÉにて開催):歴史学者の久野愛さんの著作『感覚史入門』(平凡社新書)の刊行を記念して、感覚をめぐる歴史学と文学をめぐって著者と対談します。告知文は次のサイトをご覧ください。
https://www.unite-books.com/event
3)3月15日(日)、14:00-15:30、トークイベント「シムノンのここが面白い!」(紀伊國屋書店新宿本店3階アカデミックラウンジ):東宣出版が昨年から〈シムノン ロマン・デュール選集〉(全6巻)の刊行を始めました。1月末に第4巻『ラクロワ姉妹』が出版されたのを機に、監修の作家・瀬名秀明氏と対談することになりました。
シムノンと言えば、パリ司法警察のメグレが活躍する推理小説シリーズの著者として有名ですが、他方で純文学作品もたくさん書き残しました。彼が〈ロマン・デュール〉と名づけた作品群で、その中から新たに邦訳された長編の選集刊行が昨年始まったのです。それらの魅力について、さまざまな角度から瀬名氏と語り合う予定です。詳細については次のサイトをご覧ください。https://store.kinokuniya.co.jp/event/1771410472/
なお『ラクロワ姉妹』の書評を『東京新聞』2月21日版の読書欄に寄せました。ご参考までに。
(2026年3月1日)
最近の発表、講演
しばらくこのページを更新していなかったので、既に終わったものを含めて、最近の発表について報告します。
1)「今、ユートピアを問う」(日本フランス語フランス文学会秋季大会ワークショップ、愛知大学、2025年10月26日):昨年秋に小倉孝誠監訳『ユートピア文学選集』(平凡社ライブラリー)刊行されたのを機に、共訳者3人を発表者として企画したワークショップ。私自身は最初の問題提起と司会役を務めました。幸い多くの会員の参加を得て、実りある質疑応答の機会になりました。
2)「フランス第三共和政における文学史の成立とカノン」、公開シンポジウム「カノンから見る西洋近代 文学と国民国家」(リアリズム文学研究会主催、慶應義塾大学、2026年1月31日)における発表。当日は英独、イタリア、ロシアの文学の専門家たちの充実した発表を聴くことができました。
3)日仏会館教養講座「社会と歴史に向き合うフランス文学」(2026年2月3, 10, 17, 24日): 日仏会館が毎年この時期に開催する「教養講座」の講師として、フランス文学のさまざまなテーマ(歴史の表象、パリ、オリエント紀行、女性作家の世界)を週替わりで4回にわたって論じました。オンライン形式。
(2026年2月23日)
朝日カルチャーセンター(新宿教室)2026年4月期
私は朝日カルチャーセンター(新宿教室)への出講を10年ほど前から続けています。コロナ禍では講義そのものが中止になった時期がありましたが、それを除けばコンスタントに出講しています。カルチャーセンターは1年が4期に分かれていますが、各期ごとに1回ないし複数回で話をしてきました。準備はそれなりにたいへんですが、幸い新宿教室の担当者から毎回お話があり、自分の勉強にもなるので続けている次第です。
2024年春期からは、「パリはどう語られてきたか」というテーマで、18世紀のメルシエから始めて、バルザック、ボードレール、ゾラ、プルースト、シュルレアリスム文学、日本人作家とパリという順で講義をしてきました。2026年3月6日(金)では「戦後文学とパリ」というテーマで、おもにモディアノ、ジャック・レダ、そしてアニー・エルノーを論じる予定です。
文学におけるパリの表象に関する講座はこれで一応完結し、今後は別のテーマで講座を継続していく予定です。まず今春は、自伝・回想録について2回話します。
(2026年2月23日)
カルチャーセンターへの出講
2024年春期 「パリはどう語られてきたか――メルシエとバルザック」
朝日カルチャーセンター 新宿教室
日時:2024年5月10日(金)、15:30-17:00
パリほどしばしば文学の舞台になった都市は他にないでしょう。いや、文学のみならず絵画、版画、写真、映画などもパリの風景を好んで対象にしてきました。そこにはフランスの歴史と文化のあり方が深く関わっています。パリの何が作家たちを惹きつけ、作家はパリをどのように物語化してきたのでしょうか。そしてパリはどのようなテーマと結びつくのでしょうか。
これから数回にわたって、歴史的変遷と関係づけながら、パリの文学的表象の多様性について考えてみます。今回は、メルシエ(1740-1814)の『十八世紀パリ生活誌』と、バルザック(1799-1850)の『金色の眼の娘』『ゴリオ爺さん』を取り上げます。フランス革命前夜のパリ人がどのような生を営んでいたのか、そして革命後の19世紀初頭、パリの社会的力学がどのように変化したのかを、具体的な作品にもとづいて考えてみます。
(2024年5月6日)
朝日カルチャーセンターの講座
2024年冬期 フランス文学案内「19世紀の女性作家たち」
朝日カルチャーセンター 新宿教室
日時:2024年2月16日(金)、15:30-17:00
現代ほどではないにしても、19世紀フランスでは数多くの女性作家が登場し、活躍していました。しかしこれまで論じられ、文学史で大きく扱われてきたのは、そのなかのごく少数にすぎません。本講座では、スタール夫人やジョルジュ・サンドだけでなく、ジャンリス夫人やフロラ・トリスタンなど、日本であまり知られていない女性作家も取り上げて、その作品の価値と斬新さについて解説します。また、19世紀に女性が文学世界で活躍することの困難さについても、ジェンダー論的に考えてみます。
(2024年2月12日)
神田・東京堂書店でのブックフェア
拙著『ボヘミアンの文化史』(平凡社)が1月に刊行されたのを機に、神田・東京堂書店がブックフェア「ボヘミアンを深く知るために」を開催しています。拙著のほかに、私が選書した40冊ほどのボヘミアン文化関連の本が並んでいます。フランスや西欧だけでなく、日本の作家・批評家の著作も選びました。プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』で有名なボヘミアンですが、日本では紋切型のイメージで語られがちです。彼らの実態、思想、美学、行動様式がどのようなものだったのか――ボヘミアン文化に関心のある方はぜひ東京堂のフェアをご覧ください。
(2024年2月12日)
シンポジウムのご案内
「リアリズム文学研究会」が、下記の要領でシンポジウムを開催します。近年さまざまな形で話題になる「感情史」と文学のつながりを問いかけるシンポジウムです。「リアリズム文学研究会」は、おもに18世紀末~20世紀初頭の、世界各国の文学を研究している研究者たちが集う会で、年数回の研究会と年1回のシンポジウムを開催しています。
今回はドイツ史、フランス史、スペイン文学、英文学の専門家たちが登壇します。多くの方々の参加をお待ち申し上げます。
公開シンポジウム「感情とリアリズム 文学と歴史学の対話」
【開催日時】2024年1月27日(土) 13:00~18:00
【場所】慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎1階シンポジウム・スペース
【発表者】森田直子(上智大学)、舘葉月(慶應義塾大学)、富田広樹(北九州市立大学)、大石和欣(東京大学)
【コメンテーター】小倉孝誠(慶應義塾大学)
【司会】野田農(早稲田大学)、霜田洋祐(大阪大学)
【開催形式】対面+オンライン 参加無料
オンライン参加の方はポスターのQRコード、または以下のリンクから事前登録をお願いします。対面参加は事前申込なしでも可能ですが、できるかぎり事前申込にご協力ください。
https://forms.gle/JHBwU9YcQcXoYRv76
【問い合わせ】リアリズム文学研究会事務局 realisminliterature@gmail.com
(2023年12月27日)
シンポジウムなどの案内
これから7月にかけて、私自身が関係する講演やシンポジウムを以下にお知らせします。
1)5月19日:「アニー・エルノーの文学」、朝日カルチャーセンター新宿教室。2023年春の講座、「フランス文学案内」の一環として、昨年ノーベル文学賞を受賞したフランスの女性作家エルノーについて話します。
2)5月28日(日):日本フランス語フランス文学会春季大会のワークショップ、「アニー・エルノーの世界」の司会兼パネリストを務めます。時間:13:00-15:00、場所:慶應義塾大学・日吉キャンパス、協生館2階多目的教室1
3)7月7日(金)、15:00-18:00、シンポジウム「文学批評--その理論と展望」
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館1階 北館ホール
(対面開催、入場無料、予約不要)
2023年4月に小倉孝誠(編著)『批評理論を学ぶ人のために』(世界思想社)が刊行されたのを機に、執筆を分担した巽孝之さん(アメリカ文学)、小平麻衣子さん(日本文学)、川島建太郎さん(ドイツ文学)、そして私の4人が登壇して、文学批評の現在地と今後の展望について語り、その後、聴衆の皆さんと質疑応答を交わします。
多くの皆さんの来場をお待ちしております。
(2023年5月15日)
朝日カルチャーセンターへの出講
昨年秋から、朝日カルチャーセンター(新宿)への出講を続けています。お声掛けいただくのはありがたいことだと思っています。
2022年春の講座は「歴史はどう語られてきたか」というテーマで、おもに19世紀と現代フランス文学を対象にして、文学が歴史(学)とどのように関わり、歴史をどのように表象してきたかを論じました。他方で、とくに20世紀末~現代のフランスの歴史家(アラン・コルバン、イヴァン・ジャブロンカ、アントワーヌ・ド・ベック)が、従来の歴史学の方法では掬いきれない主題系に、文学的な叙述スタイルで接近していることに触れました。
2022年夏の講座では、バルザックの『ゴリオ爺さん』を受講生の皆さんと精読します。私は教室で話しますが、受講生は教室でも、オンラインでも受講できます。概要と日時は次のとおりです。
テーマ:フランス文学案内 バルザック『ゴリオ爺さん』
内容:バルザック(1799-1850)はフランス・リアリズム小説を確立した大作家で、フランス革命とナポレオン時代を経ておおきく変貌していく社会を、生き生きと描きだしました。『ゴリオ爺さん』(1835)は彼の代表作の一つ。地方出身でパリに住み着いた野心的だが世間知らずの青年が、さまざまな体験をつうじて成長していく物語です。パリ、恋愛、家族の絆、出世欲と良心の葛藤、現実と理想のせめぎ合いなどをテーマにして、この作品に迫ります。
日時:2022 年 8/19、9/2(金)、15:30 -17:00
当日は、配布資料のほかに、パワーポイントで画像を見せながら解説する予定です。
(2022年6月7日)
朝日カルチャーセンターへの出講
朝日カルチャーセンター(新宿)、2022年冬の講座に出講することになりました(2回)。私は教室で話しますが、受講生は教室でも、オンラインでも受講できます。概要と日時は次のとおりです。
テーマ:ボヘミアンの文化史
内容:ボヘミアンという言葉から想像されるのは、自由で放浪者的な生活を送る芸術家というイメージでしょう。このようなイメージの原型が形成されたのは、19世紀半ばのパリです。とりわけミュルジェール作『ボヘミアン生活の情景』(1851)という小説が、ボヘミアンの生態と習俗を描きました。プッチーニの『ラ・ボエーム』はこの作品にもとづくオペラです。
本講座では、19世紀~20世紀前半のパリを中心にして、文学、絵画、映画、ジャーナリズム的著作などに依拠しながら、近代の芸術世界を彩ってきたボヘミアンの神話と現実に迫ります。そして現代において、それがどのような変容を見せているかも解説します。
日時:2022 年 2/25、3/25(金)、15:30 -17:00
当日は、配布資料のほかに、パワーポイントで画像を見せながら解説する予定です。
(2021年12月11日)
日仏会館での講演
本年2021年は、19世紀フランスを代表する作家の一人ギュスターヴ・フロベールGustave Flaubertの生誕200年に当たります。それを機に次の要領で日仏会館で講演(オンライン開催)をします。
講演タイトル:ギュスターヴ・フロベール:歴史と社会に向けたまなざし
日時:12月14日(火)、18:30-20:00
参加申し込みは日仏会館のHPから行なっていただくことになります。
(2021年12月10日)
朝日カルチャーセンターへの出講
朝日カルチャーセンター(新宿)の秋の講座に出講します(3回)。昨年に開講予定だったものが、コロナのせいで延期になっていました。私は教室で話しますが、受講生は教室でも、オンラインでも受講できます。概要と日時は次のとおりです。
テーマ:近代フランスとジェンダーの表象
内容:社会と文化のあり方を考えるにあたって、ジェンダー(社会的性差)はいまや避けて通れない問題です。日本に比べて女性の活躍が目立つフランスですが、そうなるまでには長い歴史的経緯がありました。本講座では19世紀~現代のフランスにそくして、文学、絵画、医学書、礼儀作法書などを解説しながら、愛と身体を切り口にして、〈女らしさ〉、〈男らしさ〉がどのように作られ、流布し、そして批判されてきたかを考えます。
日時:2021 年 10/8、11/12、12/10(金)、15:30 -17:00
当日は、配布資料のほかに、パワーポイントで画像を見せながら解説する予定です。
(2021年9月6日)