いわき市公立学校教育事務研究協議会長
鈴木 路人
会員の皆様には、研究協議会の活性化や組織体制づくりに、ご尽力いただいていることに心から感謝申し上げます。さらに、各学校において、学校経営、学校運営の要となり、職務にあたっていただいていることに、ただただ、感謝しかありません。
私事になりますが、これまでの教員人生において、事務担当の皆さまに支えられたこと数多くあります。その中から少し述べさせていただきます。
「生徒と一緒に壁塗りしたいので、ペンキ買っていいですか。」「いいですよ。がんばってください。」と事務室での会話。簡単に、ペンキ代を工面できないことを知っていましたが、この取り組みが、生徒指導の一環であったことを察してくださったのです。そして、校舎の壁塗りは、実現できて、生徒たちは、自分たちできれいにしたことに満足しながら、学校を巣立っていきました。
担任として、学級活動を行った際、「私たちを支えるもの」をテーマに、授業をしたことがありました。実は、いつも座っている校庭のベンチが壊れかけていて、生徒が「先生、新しいベンチにしてください。」と、壊れたものを、簡単に新しくすればいいという考えや誰がお金を出すのか、誰が注文するのか考えなしの思いを払拭したいということからでした。生徒にとっては、私たちをいつも支えてくれている事務担当の方のことを知る良い機会となり、心を育てることに繋がりました。
人事異動で、4月から檜枝岐村立檜枝岐小中学校に異動となります。書類を整える事務担当の方の忙しさと、書類の多さ、その7年後、檜枝岐村から戻り、市教委5年間の勤務を経て、今年の4月から中学校での勤務となりました。檜枝岐村へ送り出してもらって、4月に迎えてもらって、割愛なので、年度初めの事務処理が大変、申し訳なく思いながら感謝です。今は、事務室での会話が楽しいです。
これらは、私が、支えていただいたほんの一部です。現在、教職員の働き方改革が進む一方で、事務担当の負担は増大しています。複雑な会計処理や自校のみならず、他校の支援をするリーダー、経験の浅い担当の方の不安など、早急に解決しなければならない現状です。
今年度は、私は、支えるものとして、いわきの事務担当の方々の働き方改革に貢献し、それが、教職員や未来を担う子どもたちの安心や勇気に繋がると思いますので、皆さんの力となれるよう尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。