新領域 環境学研究系

環境コース

2022年2月15日(火)~2月18日(金)

1.地下水資源の未来を考える(文科可)

徳永 朋祥 教授

課題内容

地下水は古くから人類に利用されてきた、貴重な水資源です。地下水は何十年、何百年、場合によってはそれよりももっと長い時間スケールで地下を流動しています。近年では、地球温暖化や人口増加といった問題も顕著になっており、それらは地下水資源にも影響を与えていることが明らかになってきています。そのため、地下水資源を将来にわたり持続的に利用するためには、地下水資源の利用の仕方を見直すことや、適切な管理に向けた研究を進め、社会の中で実践していくことも重要です。本プログラムでは、シミュレーションや事例研究を通して、地下水資源の未来を一緒に考えてみましょう。

2.見えない水を可視化する:水の思考にもとづく社会設計に向けて( 文科可)

福永 真弓 准教授 ・坂本 麻衣子 准教授

課題内容

この授業では、「水の思考」プロジェクトの一環として、水循環を知るための複数の科学的データを、五感を刺激する参加型アート(およびワークショップ)に翻訳するワークショップを行う。「水の思考」で社会を捉える日常の感覚を培うために、わたしたちはどのような水を経験することが可能だろうか。異なる分野をつきあわせ、言葉と経験を共有するところからはじめよう。

キーワード

水の思考、アートと科学、ワークショップ

3.音から捉える柏キャンパスの自然環境(文科可)

   中村 和彦 講師https://landscape.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/nakamura/


   課題内容


わたしたちは普段、自然物からさまざまな恩恵を受けていますが、その中でも“音”は特に意識しにくいもの。だからこそ、音を意識的に捉える技能を身につけることで初めて、自然の真の姿が見えてきます。このプログラムでは、柏キャンパス内の「ユニヴァーシティ・グリーン」と呼ばれる樹林地を対象に、その効果を音の側面から、フィールドワークとデジタル技術とを駆使して捉え、自分が体験した感覚と計測したデータとの関係について考察します。

   キーワード

   森林、感性、フィールドワーク、情報通信技術


4.コンピュータクラウド上でのハイパフォーマンスCAE

奥田洋司 教授 http://www.multi.k.u-tokyo.ac.jp

課題内容

CAE(Computer Aided Engineering)は先進的ものつくりの分野で必須のシミュレーション技術です。本課題を通じて、CADによるモデル作成、並列有限要素法による構造解析、計算結果の可視化、など設計・開発に携わるエンジニアに要求される一連のスキル獲得を目指すと同時に、近年注目されているコンピュータクラウドを利用した次世代型CAEについても考察します。

キーワード

CAD、CAE、構造解析、クラウド

参考図書

(1)柴田良一 著, オープンCAEで学ぶ構造解析入門 ―DEXCS-WinXistrの活用―, 朝倉書店, 2017.

(2) FrontISTR Commons (@FrontISTR_) / Twitter