🔵名古屋大学見学会を実施しました
7月23日(水)、名古屋大学見学会を実施しました。1・2年生希望者80名が参加をしました。大学のご厚意により、工学部の先生方や大学院生の方による詳細な学科説明、研究室訪問、学生の皆様との交流など、本校生徒のためにプログラムを組んでくださり実施に至りました。参加生徒たちからは、大学での学びを具体的に描くことができ、進学の目的や、日頃の学習に対する意識が高まったという声が沢山聞かれました。また実際に、名古屋大学で学んでおられる学生の方々の声を直接聞くことにより、学生生活に対する期待感が高まったようです。関係者の皆様方のご配慮により、生徒たちは充実した1日を過ごさせていただきました。視野を拡げ、自分の可能性を広げるきっかけにしてくれることを期待しています。
実施にあたり関係してくださった皆様方に、深く感謝申し上げます。
🔵1年生「探究基礎(作法の時間)」が始まりました。
第1回目の「探究基礎(作法の時間)」の授業では、災害発生時の避難所で使用できる「はきもの」を4人グループで製作しました。製作する上で考えるべき条件を思いつく限り出し合い、グループでアイデアを分類し、取り入れたい条件を絞り込みました。使用できるものは、新聞紙、マスキングテープ、はさみ。もちろん使用については自由です。試行錯誤を繰り返しながら、生徒たちは自分たちのグループの「はきもの」について考え抜いていました。最後に、グループで大切にした条件、製作する上で工夫した点、難しかった点などについて、生徒たちは自分自身の言葉で説明しました。他のグループの発表を聞くときも、生徒たちは目を輝かせていました。
ここで生徒たちの声をいくつか挙げます。生徒たちは、活動の振り返りとして、気づいたことや学んだことを「気づきノート」に自分自身の言葉で記述しています。
・メンバーの「粘土みたいにくっつけていく?」という意見には、自分にはそんな発想がなくて驚いたし、すごいなと思った。
・ひとりひとり違った個性があることで、この世界にはたくさんの種類の製品が存在していることに気がついた。
・付箋に書いた意見をしっかり分類していくと、方針が早く決まった。同じような意見を丸で囲っておくと後々見やすかった。
・災害時の「はきもの」にファッション性はいらないと思っていたが、そんな時こそ明るい気分は大事かもしれない。
後日、クラス代表の計9グループが、教員の前で改めて発表をしました。生徒たちの新鮮なアイデアには本当に感心させられます。
🔵令和7年度 「3年生による1年生向け探究成果発表会」が行われました
令和7年5月2日(金)、本校文化創造館で、「3年生による1年生向け探究成果発表会」が行われました。
京都大学教育学研究科 特任教授 恩田徹 先生をお招きして、先生にも発表会をご覧いただき講評をいただきました。
今回の趣旨は、大きく2つあります。一つは2月の発表会で代表として発表した生徒が進級後、1年生に向けて発表をすることで、「自分の分かっていること」を「1年生の視点で」話しをすることで自らの探究過程を再度俯瞰する機会をつくること、もう一つは1年生が「聞き手」として先輩である3年生に質問をすることで、「分かる」定義を確認するのが意図です。質問するということについては、1年生には初めての経験で、積極的に質問ができていたわけではありませんが、「分かったふりをせずに」「分かるまで理解をしようとする」姿勢があらゆる場面で大切であることを気づく一つのきっかけになったことを期待しています。
1年生にとっては、あらかじめ配布された先輩たちの発表要旨一覧から、各自の興味・関心に沿った発表テーマを選んで、自由に聞いて回りました。3年生は初めて「聞き手」として参加をする1年生の状況を理解して、丁寧に説明をしていました。
発表者も聞き手も楽しめた発表会になり、和気藹々とした雰囲気の中、双方が学ぶ機会とななりました。
🔵2年生対象 探究講演会を実施しました
令和4年卒業生 片岡千遥氏をお迎えし、2年生対象に『探究テーマとの出会い』 というテーマで講演会を実施しました。
在学中の「課題研究」では、「女子の中距離選手のランニングシューズづくり」というテーマで取り組まれていました。テーマ選びの際、どのような経緯で決めたか、「課題研究」を通してどのような経験ができたか生徒たちにわかりやすくご講演してくださいました。また、「課題研究」の取組を通しての経験が、進路決定や就職活動の際にどう影響を与えたか具体的にご講演してくださいました。
講演会後の生徒たちの振り返りには、テーマ決定について具体的に聞けたことで、今後の「課題研究」・「理数探究」に取り組むことが楽しみになったことや、進路決定について自分の好きなものを探究するために大学を選ぶこと、将来に向けた展望などを考える機会になったといった声が多く聞かれました。畝傍高校の先輩が自分の夢を実現する姿を見ることができ、良い機会になりました。
片岡様、お忙しい中ありがとうございました。益々のご活躍をお祈り申し上げます。
以下に生徒の感想を掲載します。
・ 私はまだ明確に将来どんなことをしたいかまだ決まっていません。また課題研究のテーマも決まっていません。今日の講演を聞いて、課題研究を通して自分の将来の可能性を広げていきたいと思いました。
・ 課題研究に対するイメージが漠然としていて不安だったけど、今日の講演を通して実際に探究をするのが楽しみになりました。
・ 課題研究は勉強の一貫だと思っていたけど、自分の進路を広げるためのツールであると感じました。
・ 理科系の学部に入りたいと思っています。実際の大学での生活や研究内容について具体的に聞けて良かったです。進路について考えるのが楽しみになりました。
🔵2年生対象 探究ワークショップを実施しました
京都教育大学 村上 忠幸 先生をお迎えし、2年生全生徒対象に「紙コップの不思議を探る」 といテーマで探究ワークショップを実施しました。 紙コップにお湯を入れ、アルミホイルを敷いた机に置いておくと水滴がつきます。この現象を題材に、グループで議論、仮説を立て、実験を通して探究を行いました。
年度初めということもあり、ぎこちなく活動していた班もありましたが、最後にはお互い協力し活動をしていました。 授業後には、「班で協力し、テーマについて話し合い・実証するのが楽しかった。時間が短く感じた。」と言っている生徒が多数いました。また、「”探究”という科目でどんな力がつくか楽しく学べた。課題研究・理数探究が楽しみになった。」と言う声もありました。 仮説を立て、実証(実験)し、考察するという探究の面白さが実感できたワークショップになりました。村上様、3日間ありがとうございました。