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APU・今井紀明さん

ラボ第3回目はD×P創設者の今井紀明さんとのオンラインセッション。今井さんのこれまでの体験や、それまでの困難についてお話いただきました。またAPU(立命館アジア太平洋大学)についてや、D×Pを創業までに至るまでのこと、事業形態についてもお話しいただきました。

2024/02/20     4年 山本 

プロローグ

前回のラボで話を伺った、春山さんの話の振り返り。

そこで、『こういう人物になりたい』と思う人を複数人挙げ、その人たちの共通項を見つけた。そしてキーワードにあげ、自分の将来なりたい人物像を書き出し、普段の行動で何を意識していくのか意思表明をグループ内で行った。


オンラインセッション開始

今井さんとのオンラインセッション開始。D×P の事業内容から創業に至る経緯、APU立命館アジア太平洋大学の授業内容などの説明をzoomにて直接お聞きしました。また生徒から直接今井さんに気になることを質問するなどの時間もいただきました。

生徒からのQuestion

・生活困難な学生への支給品などの費用をどのように集めているのか?

・D×P創設や高校生時代の原動力はなんだったのか?

・子供や環境における問題の根本は何なのか?

『どんなに良い環境に身をおいても、相手や機会を待っているだけでは、その環境を上手に利用できない』


APUは日本では珍しく、五割ほどが外国人留学生であり、多様なバックグラウンドを持つ仲間への多文化理解につながる教育プログラムを行なっている。そこに通う外国人留学生のほとんどが寮で生活をしているとのこと。今井さんはそんな環境を上手く利用し、普段から外国人留学生の寮に行き、授業外で交流するなど、私生活からの多文化理解を図っていた。


今、日本はGDPが下がり始めている中で、インドなどの勢いがあり注目される国などからも私たちは学ぶ必要があり、その中で多文化理解が重要視されるだろう。ネイティブ教員が多い私たちの学校で、自らが声をかけコミュニケーションをすることで、良い環境を活かしていきたい。

D×Pでは『10代を一人にしない』をモットーに若者が生きるセーフティネットを作っている。10代が抱えている困りごとを聞き、ひとりひとりの10代が自己表現ができる環境づくりをしている『ユキサキチャット』を運営している。他にも、保護者に頼れず困窮する10代に、食糧支援や、現金給付を行い、ユキサキチャットでの継続した相談サポートと支援の掛け合わせでサポートしている。大阪ミナミには、家庭に居場所がない若者が集まる通称グリ下で、若年層が自由に使えるフリーカフェを試験的に開き、お菓子や飲み物、生理用品などの無料配布を行ないながら、若者と対話し、つながりをつくっている。

家族や学校、社会から迫害されてしまった学生が多くいるこの世の中を変えようと、ユースセンター作りやフリーカフェの設置、チャット相談所などは問題の対処としては適切であり継続しなくてはならないと感じた。しかし、根本問題を解決しないとこの問題は減らないと考える。このような点で政府は家庭調査や家庭への支援を積極的に行うべきであると考えた。もちろん予算や家庭への介入を簡単に行うことは難しいことは理解しているが、上記した以外での根本解決法を政府含め国民で模索しなくてはならないと感じた。