コンパス倶楽部
国内研修2026 開催報告
研修目的
私たち会員企業と大学生協は法人として大規模災害に備え、事業継続していかなければいけません。個人としても家族を守り、地域を守らなければいけません。伝聞ではなく、現地に立ってこの目で見て、声を聴くことを通して何を感じ、今なにができるのか、そして来たるべき私達の未来に如何に備えるのかを考える機会としましょう。
スケジュール
9月8日(火)
オプション 松島観光
9月9日(水)
08:30 仙台駅東口出発
10:30 東日本大震災・原子力災害伝承館
12:15 道の駅 なみえ
13:15 フィールドワーク
15:30 浅野撚糸スーパーゼロミル
18:10 仙台駅東口到着
19:00 大学生協専務理事との合同懇親会
参加人数
会員企業 12名
大学生協 8名 (合計20名)
東日本大震災・原子力災害伝承館
アンケートより
全員が「とても満足」と極めて高く評価しています。原発事故の惨状や立ち入り制限区域の現状に触れ、風化防止と問題意識の継続の重要性を再認識したとの意見が多く見られました。
アンケートより
特に語り部の生の体験談は「写真や映像以上の迫力と真実がある」と絶賛され、一人ひとりの人生や葛藤に思いを馳せるとともに、防災への意識を新たにする大きな契機となりました。
道の駅 なみえ
2020年8月に開業。復興の途中にある浪江町にとって道の駅は、人々のランドマークとして、町の復興のシンボルとしての使命を持って誕生した。買い物ができ、食事ができ、ちょっと休憩もできる、町の人々の暮らしを支える場所、そして、町の人たちの新たなチャレンジを支える場所。
道の駅なみえでは、太陽光のほか、棚塩産業団地で稼働中の世界最大級の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造された水素を用いて発電を行い、照明や空調などで活用していました。訪問したのは雨模様の平日の昼でしたが、かなり多くの人が食事や買物をして賑わっていました。
請戸小学校・大平山霊園視察
津波災害にあった小学校がそのまま残っており、見学可能。全員が無事避難することができた「奇跡の学校」としても知られている。倒壊を免れた校舎に刻まれた脅威と、全員避難することができた経験を伝えるため、2021年より震災遺構として一般公開されている。
津波が押し寄せてきた当時のままの姿を残しています。もし、ここに児童がいたらと思うと、、、。
「数日前にも地震があったこともあり、児童は「また地震か」と思いながら机の下に隠れ、揺れがおさまるのを待ちました。しかし、揺れはおさまらず、机ごと数十センチ移動してしまいました。」
小学校の1階の給食用の厨房器具は津波でぐちゃぐちゃになったまま。津波が以下に強い力で押し寄せたかがわかりました。
津波から何とか逃げることができた。しかし原発災害によって立ち入りができなくなるという、福島の災害の深刻さを感じました。
大平山霊園・・・請戸小学校の教諭と児童が徒歩で避難した小学校から直線距離で1.5kmほどの距離にある標高40mの丘に作られた霊園。大平山霊園まで当時は小学校からたんぼのあぜ道を通って避難してきたとのことだが、霊園から小学校を見るとその距離の長さが実感できました。
双葉駅周辺・・・バスの車窓から視察
人の手が入れられなくなったまま放置され草ボウボウになっている田んぼ、除染活動で集められた汚染土を仮置きしている場所の横を通過。ただし人が戻ってきたエリアにはきれいな田んぼが広がっていました。
JR双葉駅の最寄りの道路は災害時のままの風景(朽ちて屋根が落ちた家屋など)の中に、ところどころに帰還してきた住民の家が見えました。その先にJR双葉駅の立派な建物があったが、賑わいが戻ってくるのはいつになることか。
現在でも帰宅困難地域になっているところには永遠に帰宅できないと思われる場所もあるとのことでした。
浅野撚糸スーパー・ゼロ・ミル
岐阜県の浅野撚糸株式会社が2023年春、福島県双葉町に新工場建設・新たな観光スポットが誕生怒涛のように押し寄せてきた津波によって何もかもなくなった双葉町の地に、岐阜県の浅野撚糸株式会社によって新たな工業団地が作られ、町民の皆さんの復帰が始まりました。
アンケートより
双葉町の復興と雇用創出のために進出した浅野社長の高い理念と実行力、製品の高い技術力に感銘を受けた。単なる元の状態への復旧にとどまらず、新たな価値や交流を生み出す「前向きな復興」の姿勢を学んだ。
アンケートより
被災地支援への社長の熱い理念・行動力と独自製品の技術力に対する高い称賛。
地域復興における企業誘致・産業創出の意義と「未来に向けた復興」の重要性を認識した。
棚塩産業団地 ・・・バスの車窓から視察
「福島イノベーション・コースト構想」(東日本大震災および原子力災害により大きな被害を受けた福島県浜通り地域等(イノベ地域)の復興と、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクト)の一つ。
廃炉、ロボット・ドローン、エネルギー・環境・リサイクル、農林水産業、医療関連、航空宇宙の重点6分野を軸に、裾野の広い産業集積の形成に向けて、研究開発や実証、拠点整備、企業立地の促進、人材育成等の取組を進められており、車窓からは福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)、福島ロボットテストフィールド(浪江滑走路)を車窓から見学しました。
満足度
アンケートより
この研修を経て、ご自身の行動を変えようと思われていること
自宅の防災グッズの見直し、家族との避難経路の共有、アナログな連絡先メモの常備、車のガソリンを常に半分以上保つなど、即座に実践できる具体的行動が多く挙げられました。また、現地で見て聴いた現実や教訓を家族、職場の同僚、友人知人に語り伝え、風化させない活動に取り組む意志が数多く示されています。