記念品

東海道新幹線開通記念のレールを模した文鎮 

 レールを模した文鎮です。東海道新幹線開通の記念品で、表に東海道広軌新幹線と書かれています。

 ここで「あれっ?」と思った方、洞察力に優れています。新幹線のレール幅は広軌ではなく標準軌です。恐らくこれは在来線に比べて広いという意味ではないかと思います。

 裏には「CROSS SECTION OF RAIL FOR THE NEW TOKAIDO LINE」と書かれています。訳すと「新しい東海道線のレール断面図」です。確かに通常のものよりも大きいですね。

上越新幹線実車走行試験区間レール締結式記念品 

 上越新幹線の試験区間のレール締結式挙行記念品です。善久寺高架橋は新潟県三条市にある高架橋です。

 金メッキの塗られたボルト・ナット・ワッシャーが入っています。普段私たちがよく目にするそれよりかなり大きいです。

交通博物館閉館記念のテールサイン金属プレート

埼玉県の大宮にある鉄道博物館の前身にあたる「交通博物館」が2006年に閉館する際の記念品として売り出されたのが、寝台特急「はやぶさ」のテールサイン(ブルートレイン客車の最後尾に掲げられるヘッドマーク柄の方向幕)柄の金属プレートです。

 特急「はやぶさ」は現在の東北新幹線ではなく、東京駅から西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)までを結んでいたブルートレインです。東海道、山陽、九州新幹線に並行したルートでした。

三島操機区百年表彰記念の金杯  

 三島操機区とは、土木工事を機械化する実験場があった静岡県三島市に設置された、研究の成果を生かし機械による土木工事を行った国鉄の現業機関です。戦後米軍よりブルドーザなどの建機の払い下げを受け、外房線土気トンネルの工事や東京駅八重洲口の工事に威力を発揮しました。

この真鍮製の金杯は恐らく鉄道開業百周年である1972年に作成されたものだと思われます。杯には操重車(クレーンを搭載した車両)がデザインされています。この車両は恐らく三島駅に常備され、橋桁架設に用いられたソ300形でしょう。

 

ありがとう211系 急行「伊豆」の旅乗車記念方向幕 

 10年ほど前、東海道本線のJR東日本区間にも「211系電車」が走っていました。静岡の東海道線車両といえば分かるでしょうか。当時はグリーン車付きの15両編成で快走していました。

 しかし2012年に東海道本線(JR東日本区間)から211系が引退することになり、この列車が運転されました。当部にサボがある急行「伊豆」の名前を冠してはいますが、臨時列車、それもツアー限定です。さらに停車駅は東京駅、横浜駅、伊豆急下田駅のみと急行「伊豆」どころか特急「踊り子」よりも少ないですが、イベント列車のため所要時間は現在の「踊り子」に比較して1時間遅いです。

 その乗車記念品として、方向幕が配布されました。もちろん実際の方向幕ではなくあくまで記念品ですが、「ありがとう」の文字が入った特別仕様となっています。

大森駅開業130周年の文鎮 

 現在の京浜東北線の駅である大森駅は、1872年、新橋駅〜横浜駅間の日本初の鉄道が開業した時に、正式な駅ではなく休憩所のような場所として生まれたことから始まります。4年後1876年に正式な駅に昇格しました。当時は日本の鉄道の黎明期だったので、休憩所という緩い扱いが許されたのでしょう。

 中に切られた架線が入っています。

大森駅開業140周年のガラスの置物

 130周年記念の文鎮の10年後に作られた置物です。文鎮よりかなり高級感があります。

 この置物は斜めから見ると底面に文字が影のように現れているのが見えると思いますが、横から見て真ん中に文字を重ねている作りになっているんですね。

トンネル貫通式の枡

 貫通式とは、その名の通り、トンネル貫通を祝福する行事です。式中に、酒樽の蓋を木槌で割り、関係者皆で酒を飲むのが恒例になっています。その時使われるのがこの枡です。施工したゼネコンの名前やトンネル名が書いてあるのが一般的です。

高千穂線(未成区間)第二上野トンネル(宮崎県)     

津軽海峡線青函トンネル(北海道の千軒工区・三岳工区)

津軽海峡線青函トンネル(北海道の吉岡工区)

津軽海峡線青函トンネル(NATM先進導坑)

久慈線(現三陸鉄道リアス線)切牛トンネル

東北新幹線秋浦トンネル(岩手県)

成田空港トンネル(空港第2ビル駅付近の地下)   

秋浦トンネル貫通記念の置物 

 秋浦トンネルとは、東北新幹線の盛岡駅〜いわて沼宮内駅間にあるトンネルです。貫通石(トンネル貫通時の石で縁起物:安産や初心貫徹のお守り)が埋め込まれています。工事関係者の記念写真も入っていますね。

 置物の形状が地味にアーチ型でトンネルの断面です。芸が細かい。

六甲トンネル貫通石

 山陽新幹線六甲トンネルの貫通石です。六甲トンネルは山陽新幹線の新大阪駅〜新神戸駅間のトンネルで、六甲山系を貫いています。

 六甲トンネルは難工事として知られていますが、それは多くの「破砕帯」の存在があったからです。簡単に言うと大量の亀裂が走っている地質で、掘削すると崩落や出水の危険性がある場所です。実際、50人以上もの方が殉職されました。我々は普段何も考えずに交通インフラを利用していますが、このような多くの犠牲のもとに成り立っていることを決して忘れてはいけませんね。 

鉄建公団関連のネクタイピン・ピンバッジ

1つ目は、東京新幹線建設局8周年記念のネクタイピンです。東京新幹線建設局とは、鉄道建設事業を行っていた日本鉄道建設公団の機関です。鉄建公団の略称のJRCCが絵の中に書いてありますね。0系柄が可愛いですね。

 2つ目は、熱建と書かれたネクタイピンです。鉄建公団に関係するのは分かるのですが、熱建とは何かが不明です。

 3つ目は、鉄建公団のロゴ入りピンバッジです。