忘れもしない2014年3月29日。私が今まで出会った中で史上最低最悪の人間を知った日です。
その日は買い物に出ていたのですがたまたま一瞬家に戻ってそのまま出かけようと思っていたところにそいつはやってきました。
「NHKのモノですが」
そう言ってそいつは玄関先で延々とNHKの契約を迫ってきました。
「この建物にはテレビを受信できるアンテナが付いている。」
「だからこの建物に住んでいるあなたは契約をしなければいけない。」
「赤色のB-CASカードあるでしょ?あれ指してると横のとこに契約してねって出るでしょ?わかるんですよ。」
「あなたが越してきてから1年間の分の滞納金がある。」
「今ここで契約すれば滞納金については見逃してやる。」
「NHKとの契約は年金とか光熱費みたいなものだ。」
などとめちゃくちゃな嘘っぱち論理を並べて。
もちろんこの時私はテレビは持ってないし地デジチューナーもないし、NHKと契約する義務はないのです。
放送法第64条によると協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。となっていますが、
テレビを持っていない私はこの条件には当てはまりません。
最初は私も契約しない、うちにテレビはない、と言っていたのですが奴はなかなかしぶとく帰らなかったもんですから、
次第に私はこう考えるようになってしまったのです。
「もういいや、名前書くだけ書いて後でさっさと解約すれば……むしろこの際テレビ買ってみてもいいかもしれないし……」
そして私は考えることをやめた。名前を書いてしまった。クレジットカードを差し出してしまった。
むしろこれこそが奴らの計画なのです。
思考停止状態に追い込んで無理やり名前を書かせろ。契約書に名前さえ書かせてしまえばこっちのもんだ。
後からどうこう言われようと契約書に名前を書いた以上契約は契約。その時に口頭でどんなやりとりがあったかなんて関係ない。
これが奴らのやり方です。本当に詐欺師そのものだと思います。
その後、めでたく契約を取り付けた奴はご丁寧に名刺を置いていきました。
さすがに個人名はまずいかと思ったので伏せましたが。
「スタッフの対応に関するお問い合わせはこちらへ」ってでかでかとかいてありますが、こんな会社に問い合わせたところで何にもならないだろうなと思ったので問い合わせはしませんでした。
その後、奴は帰る前に「僕も学生時代NHKの契約なんて知るかって思ってずっと無視してましたけど、今はちゃんと払ってますよ^^」って言ってたけどたぶんウソだと思います。なんとなく。