るーえんパパの育休レポート② 

~半年が経過して~

4月から育休を取得後、6ヶ月が経過し息子は2歳を過ぎました。

「公園、行く。」などの二語文を話す、走り回る、階段を一人で登り下りするなどが自然とできるようになり、うれしくなります。

その分、新たな課題にも直面しています。外から帰るときに「帰らないっ!」と言って寝転がる・動かない、偏食、

手に取れる大きさの物を硬さに関係なく所構わず投げるなど年齢に応じて課題も変化し、奮闘する毎日です・・。

今振り返ると、たくさんの失敗をしました。特に印象に残っているのが「ヘルパンギーナ(夏風邪)」です。

7月頃、食材を口の中に入れ噛んだら吐き出すことを繰り返しました。

「せっかく作った料理を…。」と思った私は、「口に入れたものは、飲み込むよ。」と強い口調で接しました。

その後、ほとんど飲み食いしない状態が2日間程続いたため、病院を受診しました。

「喉が真っ赤です。ヘルパンギーナです。このままひどくなれば、入院です。」と言われました。

自分の判断ミスで、かわいそうな思いをさせました。

自分のことを言葉で上手く伝えられない時期の子どもの対応は、

「どうしてなのだろう?」といろいろな視点から考えないといけないと学んだ経験でした。

引き続き、支援センターや保健センター、公民館のイベントに参加し

多くの人と話したり、悩みを共有したりすることで、モチベーションを維持して育児ができています。

10月の始めには、中学生の子育て講座に参加をさせていただきました。

中学生に「子どもができて良かったことは何ですか。」「育児で大変なことは何ですか。」など、率直な疑問を質問されました。

自分の成長や命について改めて考えたり、親や周りの人への感謝について思い返したりできる良いイベントだと思いました。

妻に、「夫の家事・育児参加」について、以下の内容を回答してもらいました。

・夫が家事・育児に専念する上での心配や不安について

本当に世話できるのか?という気持ちでした。3人で家にいる時は、スマホを観ているか、仕事をしているかだったので、一緒に遊んだり話しかけたりしてくれるのかが不安でした。また、大抵のことは「大丈夫。」の一言で終わらせる夫だったので、風邪を引いた時に病院に連れて行ってくれるのか、定期的に通っている皮膚科にも連れて行ってくれるのかが心配でした。

併せて、当時の夫の力量だと食事で作れる献立が限られていました。息子が偏食気味なこともあり、さらに偏ってしまうのではと心配でした。結局、夫は育児だけを行い、家事関係は私に任せ、仕事を再開した私の負担が増えるのではと心配でした。でも、実際に始まると、すすんで新しい料理に挑戦していたので安心しました。

・夫の決断をどう思いましたか。

2人目での取得はより難しいと思うし、1年間取れる人もなかなかいないので良い経験になると思いました。家事と育児の大変さがわかってくれるのではないかと思いました。

・心構えについて

最初の1~2ヶ月はお互いの新しい生活に慣れるのが大変でした。また、1歳以降の育休取得のため金銭的に余裕がなくなるので、上手くやりくりすることが必要でした。そして、自分が産休・育休の時に夫にしてほしかったことを行うようにし、仕事の愚痴は極力言わない、休みの日は家事・育児を一緒にがんばるなどをしています。

・家庭への影響について

家事・育児の負担が軽減しました。以前は、私だけが家事・育児をほぼしていましたが、両方がやれる状況になったので、負担が大分減りました。任せられることが増えるのは、精神的な負担がとても和らぎます。「買い物に行く」「おむつを替える」などを、自分から選択し行動する姿は、以前は見られませんでした。

休日、外出する前の準備も、以前は家事と子どものことは全て私が行っていました。夫はぎりぎりまで寝ていて、その後、自分の支度と車の準備だけでした。それなのに「支度が遅い。」「効率が悪い。」と言われ、かなりのストレスを感じていました。しかし、二人で協力して行えるようになり、外出までの準備時間が短くなりましたし、心身共に負担がかなり軽減しました。

・子どもの変化について

以前よりも、よく動くようになった感じがします。夫が育休を取得してから毎日のように、支援センターや公園などへ外出し、遊びを繰り返していることが1つの要因にあると思います。とにかく動き回る、人と関わる、投げる、登り下りなどの遊びを日々積み重ねているので、体つきもしっかりしたように感じます。また、夫は細かいことを気にせず、命に関わること、事故や大きな怪我につながること以外は気の済むまで行わせているので、今までより活発になったと思います。

・周りの人との関係について

現在、両家の母親が夫の手伝いに、週に数回来てくれています。息子がいろいろな人に見てもらえるだけでなく、両家とのつながりを深める良い機会になっていると感じます。両家にとって息子は初孫のため、生きがいになっているようです。子どもは、周りの人に笑顔を与える存在だと改めて思いました。

私は仕事ばかりに目を向け、家事・育児を疎かにしてきた過去があります。

今回の経験から母親業の大変さを実体験し、自分は何ができるかを考え行動する機会になっています。

その中で、自分が家庭でできることを模索し、一緒に家事・育児をする環境を作っていく“意識”が土台には必要だと感じます。

“他の人はここまでできている”“イクメンと呼ばれるには程遠いなぁ”と他の人と比較する必要はありません。

“ここまでなら参加できる・手伝える”と、自分の中で無理のない目標を意識して決め、

少しずつ行動に移していくと家庭にとって良い方向に働くと考えます。

もちろん、妻からの協力や教え、許容範囲を広げてもらうことは必要不可欠です・・。

子どもが小さい時の大変なことは、過ぎてしまえば大切な思い出になることが多いと聞きます。

仕事・家事・育児に追われ、いろいろなことに悩まされる日々は、

振り返れば二度とは戻らない幸せな時間になるはずです。一緒にがんばっていきましょう。