るーえんパパの育休レポート③

~1年が経ってみて~

4月から育休を1年間取得し、10ヶ月が経過しました。

息子は2歳5ヶ月を過ぎ、「○○しなーい。」と何かあるごとに言ったり、嫌になると寝転がって動かなかったりとイヤイヤ全盛期です。

日々、苦労しています...。

でも、“今” しかできない、かけがえのない時間を一緒に過ごせていると感じます。

育休も残りわずかになり、寂しい気持ちでいっぱいです。

振り返れば、育休取得は自分自身の成長につながり、人生の幅の広がりを大きく感じます。

また、育休前と育休後での変化も多くあります。

育休を取得してわかったこと(抜粋)

主婦(夫)が大変なこと、家事・育児で手伝えることが多いこと(特に家事)

周りの人や両親への感謝の気持ちが強くなったこと、育児・家事は仕事に活かせることが多くあること

外食・お店にある出来合は、値段が高いこと

地域にはいろいろな施設やコミュニティ、イベント、講座などがあること

女性が家事、育児、仕事で当たり前に我慢していることが多いこと

我が子と一緒に日中いられることは幸せを感じることは多かったのですが、辛さを感じることがあったのも正直なところです。

毎日、一緒にいられるうれしさと、毎日、一緒にいなくてはいけないという相反する気持ちが自分の中にあると感じることがありました。

男性に育児・家事のへの参加を促すには…

女性は妊娠・出産という命がけの過程を経て母親になり、産休が始まります。

そこで、育児・家事に専念する時間が自然と多くなると共に、男性にはできない授乳があり、明らかなレベルの差が生まれます。

子どももその生活に慣れフィーリングで進むことがあるので、男性が入り込みづらい・変に気を遣ってしまう部分があります。

男性はやりたいこと・こうするぞという思いはもっていることだろうと思います。

でも、その気持ちをもっていても、「方法がわからない」「かえって邪魔かなと気を遣う」「いざやれば、細かい部分で怒られてやる気を失う」などがあります。

そこで、育児・家事レベルの高いママが、許容範囲を緩めて考えてあげる、してほしいことを具体的に伝達してくれると状況は大きく変わると思います。

特に家事は伝達・連携次第で意識が変わり、お互いに気持ちのよい環境が作れます。

育休中に「仕事と家事・育児、どっちが大変?」と尋ねられることが多くありました。私は、どちらも大変だと思います。

楽しみ方や辛さ、進み方、テンポなどが全く違い、安易に比べられません。

また、ともに命に関わり、天秤にかけられません。

だからこそ、家庭ごとに家族がどうすれば気持ちよく生活できるのかを話し合わなければいけません。

最後に…

勉強会に参加し、そこで印象に残った内容を紹介します。それは、「世代間伝達」という言葉です。

人間社会は風俗習慣、伝統文化、科学技術など世代から世代へと伝達されます。同様に情緒の世界もまた育児の家庭生活を通して親から子どもへと伝達されます。情緒豊かに育った子どもは、やがて情緒豊かな親になります。虐待を受けて育った子どもは、やがて虐待をする親になってしまうのです。子育てには親自身の受けた育児体験が影響します。幼児期にうけた不幸な体験や未解決な心の傷は、知らないうちに次の世代に繰り返していくのです。このような繰り返しを「世代間伝達」といいます。(参照:世代間伝達研究会 HPより)

親が、楽しそうにしている姿や表情をたくさんみせる、「あなたを見ているよ」という視線をたくさん送る、「あなたが好きだよ」「かわいいよ」などの言葉をたくさん伝える、たくさん抱きしめてあげる。

仕事を少し早く切り上げる、家事を手伝ったり分担したりして少し時間を作る。その「少し」の積み重なりで、子どもの世界と向き合う。

それが親の務めであり、とても大事なことだということが分かったのもこの育休です。

我が子の親は、その人のみです。数十年後の未来を作る意識で接すれば、もっと目の前の子どもは幸せになれるのではないでしょうか。

また、その幸せが次の世代にも引き継がれるのではないでしょうか。

こんなことを、育休取得で学び感じることができました。多くの方から、たくさんの温かいサポートをいただきました。

教えてくれた・感じさせてくれた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

4月から仕事復帰です。我が子のためにがんばります!!