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性器ヘルペス感染症(Genital Herpes)は、

性的な接触によってウイルスが感染する、性感染症の一つです。

主に、単純ヘルペスウイルス2型が原因で、性器やお尻の周辺に水ぶくれができる病気です。

単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類あります。

    • 性器ヘルペスとして、下半身に症状が出るものが2型
    • 口唇ヘルペスとして、唇や口の周りなど上半身に症状が出るものが1型
単純ヘルペス2型(HSV2)の電子顕微鏡写真

単純ヘルペス2型の

電子顕微鏡写真

特にH2型のウイルス=性器ヘルペスは、最初の感染(初感染)後に免疫ができても、

体力の低下や外傷などの機会があれば再発を繰り返します。

性器ヘルペスに、罹った人の約80%が、1年以内に、再発をしています。

体内に入ったヘルペスウイルスは、腰仙骨神経節(腰のあたりの神経の根元)の神経細胞に住みついてしまいます。

普段は、神経細胞内でじっとしています(潜伏感染)が、疲労やストレス等、何らかの刺激があると、神経を伝って皮膚や粘膜に出てきて、水疱等の病変を作るのです。

性器ヘルペス感染症の詳細

性器ヘルペスの治療方法と治療薬

感染による症状

    • 急性型(初感染)
    • ~外部から、ヒトの体内に入ったヘルペスウイルスが、引き起こします。
    • 再発型(過去に患ったことがある場合)
    • ~腰仙骨神経節に潜伏しているヘルペスウイルスの再活性化によって発症します。

急性型(初感染)

感染してから2~10日の潜伏期間の後、性器やその周辺に、かゆみ、灼熱感(しゃくねつかん=焼けるような感じ)を感じ始めます。

そして、全身の倦怠感(けんたいかん=だるい感じ)や、リンパ節の腫れ、発熱が起きたり、

口の中、唇、性器(ペニス、ヴァギナ)、肛門、臀部、大腿部等が、軽い刺激感をともなって赤くなったりした後に、

小さな水疱や、浅い潰瘍性病変が出現します。

フェラチオ、クンニリングス等の口を使った、オーラルセックスによって、口や唇の周囲にも感染します。

病変部位は

    • 男性⇒包皮・冠状溝・亀頭・陰嚢(いんのう=金玉袋)
    • 女性⇒膣・外陰部・子宮頚部

女性のヘルペス感染者は、子宮頸がんになるリスクが高くなります。

また、流産や未熟児分娩のリスクが増大し、生まれた子供も脳炎で死亡する危険があります。

再発型(既感染)

症状自体は、同じですが、初感染に比べると、比較的軽く、1週間程度で治ることが多いです。

水疱や潰瘍のできる場所は、いつも同じだったり、前回の場所と左右対称の位置だったりします。

再発のきっかけとなるのは、疲労やストレス、体力の低下等、ウイルスを抑え込んでいる、免疫機能の働きが弱った時です。

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