概要

目的

VR技術開発のために役立つ,あるいはVR空間でしか行えない心理学的研究について,発表および活発な議論の場を提供することが第一の目的です。さらに,VR技術と密接に関連する脳科学研究や脳機械インタフェース研究も対象に取り込んでいきます。その中で,多くの他の分野と交流を深め,VRと心理学の発展のために寄与することを目指します。そして,学会誌や論文誌における特集などで,「心とVR」の関連について論じていきます。

これまでの活動概要

VR技術開発のために役立つ,あるいはVR空間でしか行えない心理学的研究について,発表および活発な議論の場を提供することを目的として6期18年間の活動を行ってきました。

毎年,研究会を2回ずつ開催しています。各回,10~30件の一般発表(口頭発表,ポスター発表)や特別講演が行われ,有意義な議論が多くなされました。研究会は,積極的に外部の学会等と合同で開き,学際分野では特に重要な学術的交流にも貢献してきました。それらの研究の中から,論文誌などに多くの投稿がなされています。本研究会を中心として,論文誌に6つの特集(9(2)バーチャルリアリティと心理学,12(1)BMI/BCI時代の心理学とVR,15(1)VR心理学4,18(1)VR心理学5:脳機能計測とVR,21(1)VR心理学6,23(1)VR心理学7を,学会誌にも3つの特集(8(3)心理学とVR,10(1)VRの源流としての錯視・錯覚,16(1)心と脳,リアリティと身体)を企画・発行しました。また,第2期中には,講談社ブルーバックス「だまされる脳:バーチャルリアリティと知覚心理学入門」を出版し,一般の人々へ学術的な知見をわかりやすく伝えることができました。

以上のように,学会内外にわたって活動を行ってきており,今後も継続して発展的に,日本バーチャルリアリティ学会における心理学の受け皿および発信源とした役割を担っていくつもりです。

2003-2005年 第1期 委員長:伊藤裕之,幹事:北島律之

2006-2008年 第2期 委員長:伊藤裕之,幹事:北島律之

2009-2011年 第3期 委員長:北崎充晃,幹事:唐山英明,妹尾武治

2012-2014年 第4期 委員長:唐山英明,幹事:繁桝博昭

2015-2017年 第5期 委員長:岡嶋克典,幹事:繁桝博昭,棚橋重仁

2018-2020年 第6期 委員長:岡嶋克典,幹事:棚橋重仁,寺本渉

2021- 第7期 委員長:中村信次,幹事:瀬谷安弘,寺本渉