第一回セミナー開催報告

若手の会第一回セミナー『みんなで光合成研究』開催と『若手の会』立ち上げの報告

10月17−18日にかけて、若手の会第一回セミナー『みんなで光合成研究』を東京大学本郷キャンパスにて開催しました。ポスドク、博士課程の学生を中心に30名の参加がありました。初日は、参加者全員による自己・研究紹介を行い、その後、宿舎である旅館にて懇親会を行いました。自己・研究紹介は予定を超過するほどディスカッションが大いに盛り上がりました。その流れは懇親会でも続き、深夜(朝)まで研究やその他の話題で話が尽きませんでした。二日目は、4人の講師の方々にセミナーを行っていただきました。原田二郎先生には、光合成細菌の分類から最新研究の動向まで、鈴木博行先生には、酸素発生に対するFTIRを用いたアプローチを分かりやすく、本橋建先生には、葉緑体におけるチオレドキシンを介したレドックス応答の詳細をそれぞれ解説いただきました。最後に伊藤繁先生には、こちらからの「光合成研究の昔・今・これから」というタイトルで、という勝手なお願いに対して、日本の光合成研究者の系統樹を作ってくださいました。また、伊藤先生の最新の研究紹介から、思想・哲学に至るまで、熱く語っていただきました。特に学生に対する良い刺激になったと思います。様子はHPに掲載しています。参加者の方へのアンケート結果は、概ね好評であり企画者として安堵しています。また、いただいた様々な意見・助言は今後の改善の参考にさせていただきます。今回、理学部二号館の部屋を快く貸していただき、当日もお手伝いいただいた野口航・寺島一郎両先生と事前準備から当日の雑用までお手伝いいただいた、池内研の学生の皆様に感謝いたします。

今回のセミナーにおいて参加者に承認して頂いたことで、『若手の会』が発足いたしました。成川を会長として、大西紀和さん(岡山大)、岡島公司さん(大阪府大)、鈴木博行さん(筑波大)、原田二郎さん(久留米大)に幹事を務めていただくことになりました。今後、年1−2回のセミナーの開催とホームページやメーリングリストによって、研究者間コミュニケーションの充実を図っていく予定です。『若手の会』は参加者自らが作り変革していけるように、もっと幅広い研究分野の集団にしていきたいと考えています。そのためにも、より多くの若手研究者が参加してくれることを期待しています。若手の会の今後の運営にあたり、会員の先生方のご協力等をいただけましたら幸いです。