サイエンスアゴラ2011出展:光と植物の不思議 -光合成研究の今と未来-

2011年11月19日(土)午前中に、サイエンスアゴラ2011にて、「光と植物の不思議 ー光合成研究の今と未来ー」と題して、サイエンスカフェを実施しました。おかげさまで、30名以上の方の参加があり、盛会となりました。若手の会として初めてのアウトリーチ活動ということで、反省点も多々ありましたが、今回のアンケート結果も踏まえて、今後のより良いアウトリーチ活動へとつなげ、また、一般の方々との対話的交流を今後の私達の研究・教育活動にフィードバックしていきたいと考えております。日本光合成学会の会報にて正式な開催報告を掲載する予定ですが、以下に簡単な開催報告を記させていただきます。また、アゴラで配布しました冊子のPDFを貼付します。個人使用が目的の場合、ご自由にダウンロードしてください。また、もし何らかの資料として大量に印刷して配布する予定の場合、今後の参考として、成川礼(narikawa (a) bio.c.u-tokyo.ac.jp, (a) を@に変換してください)までお知らせ頂けると幸いです。また、来場いただいた方々にお土産として、イシクラゲックッキーをお渡しした際に、お配りした参考資料も併せて貼付します。こちらの資料の写真は坂本敏夫准教授(金沢大学)よりご提供いただきました。

PC上でそのまま見られるバージョン:HP_UP_VIEW.pdf

両面印刷で冊子が作れるバージョン:HP_UP_Print.pdf (「長辺綴じ」で両面印刷し、半分に折ると、A5の冊子になります。)

イシクラゲの説明:イシクラゲ.pdf

日時:11月19日(土) 10:30〜12:00

タイトル:光と植物の不思議 ー光合成研究の今と未来ー

開催報告:

10時30分より、まずは光合成の研究について、パワーポイントを用いて、大西紀和(基礎生物学研究所)が基礎から応用まで簡単な解説を行いました(↓)。光合成の反応素過程について分かりやすく解説した後、トピックスとして、強い光による光阻害、光応答、光合成と地球環境の変遷、応用研究等について概説しました。

その後、5つのブースに分かれて、それぞれでデモ実験や先端研究の紹介を行いました。それぞれのブースにて、活発に実験と対話的交流が交わされました。

1. 薄層クロマトグラフィーによる光合成色素の分離

色素の抽出をしている様子↓

実際に葉っぱをすりつぶし、クロマトグラフィーにより分離した様子↓

2. ヨウ素でんぷん反応による光合成産物の可視化

光を当てた葉っぱででんぷんの蓄積を調べた様子↓

3. 光合成による二酸化炭素の吸収の可視化、光合成タンパク質と光受容体タンパク質の違い

クロロフィル溶液に光を当てたり、ミズクサに光を当てることで、光合成に使われる光を調べている様子↓

4. いろいろな光合成生物の観察

いろいろな光合成生物を観察している様子↓

5. 応用研究を含めた先端研究の紹介

さまざまな先端研究について説明している様子↓

乾燥に強く、光合成も窒素固定もでき、砂漠緑化などに有用なイシクラゲ↓

ポスター: