R4年度、製図初受験の思い出

Post date: Jan, 17, 2024  12:17PM

3度目の受験でなんとか学科試験を突破し、

資格学校(TACの短期製図講座)へ通学しておりましたが、

全ての工程に時間がかかってしまい課題を完成できず悩みました。

なんとかしなければ...とネット検索していた際にフォーラムのHPが上がってきました。

体験談など読んでいくうちに、ふと過去にどこかのブログで、

「複数回製図試験落ち続けていたが、新潟のとある講師と出会って一発で受かった。」

という記事を読んだ記憶がよみがえり

「あの講師とはこの方では...?」と、好奇心から受講を決意しました。

R4年度は、結局学校の課題を一度も6.5時間で完成できないまま

それでも受験し、結果はランク4でした。


R5年度になり、フォーラム初講義。

7月の課題発表までの講義は、前半10回。

過去問を使って問題文の読み方、復元法エスキスを学びました。

いろいろと目から鱗が落ちるような話もきけましたが、

何よりも先生のエスキス手順で導き出した平面プランが

標準回答例と比較しても単純明快で、とにかくシンプルで作図しやすいものでした。

「自力でこれができるようになれば、作図の遅い私でもチャンスあるかも...。」と、安心してしまいました。

1回目の授業から数か月空き、課題発表まであと2か月程度になってから

詰め込みで残りの講義を受けました。やはり、先生がいないと平面プランが完成できない...。

まだフォーラム流エスキスを習得できたとは言えない状態でしたが、試験課題「図書館」が発表。

日建の市販本の課題を数問解き、あっという間に日建模試となりました。


日建模試当日。

この日実は、製図版は(重たいので)持っていきませんでした。

A4方眼ノートでの作図練習に慣れていたため、特に不自由ありませんでした。

模試の課題は、エスカレーター設置が要求されていたり、

なんだか難しいな...。

と思っていたらわずかに時間が足りず、

断面図の室名が書き終わらないくらいで終了となってしまいました。

もちろんランク4でした。

同じくランク4で一緒に講評を受けた他の二人に、「製図試験、2回目ですか?」

と尋ねたら、二人とも「2回どころじゃなく受けている。」と答え、

角落ち経験者のようでした。

製図試験の厳しさを思い知った1日となりました...。


私は人より出来が悪いのでは...。

昨年の結果と模試の結果を踏まえて、そうではないかと思っていました。

残りの講義では復習のようなことをやりました。

去年と比べたら成長は感じているものの、

作図もまだ未熟であるし、エスキスも悩んで手が止まる。

後半授業でも、「多分今年の試験は間に合わないけど、来年までにはなんとか。」

と語っていました。

そんな中、先生から、

「ここで学んで合格した人たちは、資格学校で落ちこぼれだったような人ばっかり。

人の能力差なんて大差ないんじゃない?」

と言われ、何故か...何かわかった気になりました。


とうとう試験当日。

自分の技能には自信がありませんでしたが、重たい製図版を持って会場へ行きました。

とにかく6.5時間で完成させたい。

本試験の問題は例年通り、面食らう要素がありましたが、

なんとか引っ張られないように復元っぽいプランができました。

(ちなみに、フォーラムでは「設計するな」とよく言われるのですが

課題文に飲み込まれて要求以上の事をしようとしてしまう状況を指すのではないかと

私は解釈しております。)

平面プランが詳細まで定まらない状態で作図に入ると合格できない...、

とはいいますが、私の場合は作図が遅すぎるので細かいところは作図しながら

考えることとし、ざっくりしたプランでエスキスを切り上げ記述用紙へ。

記述問題文を読んで、「これは1時間では終わらない」と思ったのでこちらも作図しながら

何を書くか考えることにしました。

作図も書いては消しを繰り返し、焦って手が震えて字がめちゃくちゃになりましたが


なんとか書き終え、再び記述用紙へ。

何を書くか考えていたのもあり、手を止めることなく埋めることができました。

図面も終わっているので不整合もなかったはず?です。

すると奇跡的に30分余り、初めて見直し時間を獲得できました!

この見直し時間で、要求をすべて盛り込んでるかを確認し、何故か面積で

単純な計算ミスをしていることにも気がついて、

試験官の「止め」とほぼ同時に書き直すことができました...。

こんなやぶれかぶれな状態で私のR5年度の試験を終えましたが、

最後の30分のおかげで、とてもスッキリした気分で終えることができました。

ただ、図面は非常に汚い仕上がりでした。


結果はどうだろうか...。

試験直後はやり切った手ごたえは感じましたが、

受験生仲間の復元図をみると、自分の汚い図面を思い出し、

「ランク1はなさそうだ...」と思っていました。

そういえば、BDSも書き忘れていました...。

しかし、合格発表の日なんと番号があったのでした。

え、あれでよかったの?!という感覚です。


最後にフォーラムの感想です。

何度も受け続けて諦める人までもいるのに、

私のような6.5時間で一度も図面を完成できなかった者が、合格できるとは...。

迷路のようなこの試験の抜け道を教えてもらった感覚でした。

フォーラムの講義は、自分で考えさせる授業の印象でした。

特に私は、自分が何がわからないかもわからずフリーズしてしまうことが多かったので、

余計にそうだったのかもしれません。

(先生も困っていたかもしれませんが...。小言もよく言われてました。)

ですが、ちゃんと伝わっていたようです。

先生も私が合格できると思ってなかったのではないでしょうか...?

ともかく、私が合格するという奇跡に近い世界に導いて下さり

本当にありがとうございました!