N学院とフォーラムの併用受講について

Post date:Dec 30, 2021 9:49AM

今年N学院とフォーラムを併用し、角番で製図試験に合格できました。

以下に自分の合格までの経緯についてまとめてみました。


2018年 学科不合格 独学

2019年 学科合格+製図不合格 ランクⅣ N学院

2020年 製図不合格 ランクⅡ N学院

2021年 製図合格 N学院+フォーラム長期


・フォーラムに出会うまで


学科を合格して、初めての製図試験はエスキスの手順が確立しておらずそのまま試験日を迎え、結果はランクⅣ。

当然の結果でした。

2020年になっても、エスキスの手順が確立しておらず、資格学校のエスキス解説も問題によって手順がバラバラでした。

本試験1週間前になると、毎日のように問題を解き様々な問題・解法を詰め込まれ、本試験では混乱してしまい試験時間いっぱいで見直す時間もほとんどありませんでした。

結果はランクⅡで資格学校の講師の方には「惜しかった」「あと少しだった」と声をかけてもらえました。

しかし、このままでは合格できないなと思い、自分の弱点であるエスキスを強化できる方法はないかとネットで検索していたところ、フォーラムを見つけました。

過去の合格者の方達の合格体験談を読んでみると、「エスキスが30分で終わる」「フォーラム受講生は、復元法により皆同じ図面ができる」等、の意見があり半信半疑でしたが、小林先生のガイダンスを聞き、もしかしたらエスキスが30分でできるかもと思い、フォーラムの門を叩きました


・本試験までの講義


フォーラムでは、長期コースを受講し最初の講義でエスキスの手順の指導を受け、「すごい!」と思ったのと同時にもっと早くフォーラムに出会っていればと後悔したのを覚えています。

資格学校に通っていた2年間で習得できなかったエスキスの手順をフォーラムの数回の講義で納得して習得できたと思いました。

エスキスの手順は、コミュニティセンター型(ゾーニング型)と基準階型の大きく2つに分かれますが、実際の問題を使い、指導を受け講義の回数を重ねる内に復元法のすごさと昨年よりも合格の道が近づいていると感じることができました。

N学院の問題も復元法を使って解き、他の学院生よりもいつも30分以上は早くエスキスが終わらせることができ、最終的な図面の補足の書き足しや見直し時間を確保することができました。

しかし、自分はエスキスの中で設計してしまう癖があるので小林先生に「設計してはいけないよ」と何度も注意を受けたことを覚えています。

N学院の問題も無意識に設計していたと思います。

なので、問題を解き最初のエスキスプランを小林先生に添削してもらった時に、最後の講義まで完璧な復元はできず1発OKをもらえたことはありません笑。

ですが、最後の講義で、「本試験は質の高い問題だから、復元しやすいよ」と言葉をかけてもらい安心して本試験に臨むことができました。


・本試験当日


 角番ということもあり、結構緊張していましたが小林先生の言葉を思い出しながら問題に臨み、エスキスの手順を確認しながら丁寧にやりました。

当日の問題のビックリ要素によって問題文を何回も読み返し、エスキスは1時間半もかかってしまいました。

記述は、住戸の平面詳細を書く必要があったので1時間強かかり、製図は3時間弱で書き終え、残り時間1時間。補足の書き足しや見直しができ、試験を終えました。

本試験も、完璧な復元はできたか定かではありませんがエスキスの時間を以前の試験より早く終えることができ、見直しに十分な時間が確保できました。


・合格発表日


 本試験終了後、一週間はミスがなかったかどうか不安に陥り、合格発表日3日前からも同じような不安を抱え、精神状態が決していいとは言えませんでした笑。

発表日当日、画面に自分の番号があり今までの勉強がようやく報われることができました。


・最後に


近年の1級建築士試験は、試験時間の割に満たさなければならない条件が多いです。

そのため、エスキスの短縮等により、補足の書き足しや見直し時間を確保することは、合格には必要不可欠です。フォーラムを受講し、小林先生の指導を受け素直に問題文を読み、表現できれば、合格の道が自ずと開けてきます。

自分は、N学院と併用してフォーラムを受講しました。

今後フォーラムとの併用を考えている方は、フォーラムの指導を軸として、N学院の問題は復元法の手順を確立する教材と捉え、解説等については話半分以下くらいで聞き、法規や設備、記述等はN学院の講師に聞く等にあてた方がいいと思います。

結果論にはなりますが、教わったことの密度を濃くかつ混乱を避け理解を深めるためには、フォーラムのみの受講の方がよかったかなと思いました。

フォーラムを受講していなかったら、例年のようにエスキスであたふたして試験時間いっぱいまで製図をして不合格、角番落ちだったかなと考えると小林先生には感謝してもしきれません。

小林先生、1年間大変お世話になりました。本当にありがとうございました。