考えないでどうやって問題解くの?

Post date: Dec 20, 2013 2:37:02 AM

23年度学科試験に合格し、製図試験は資格学校へ通うのが当たり前という認識から某学院に通いました。

仕事が現場監督ですので設計の事はわかりませんし、通うしかなかったのもあります。

23年度の製図試験は介護老人保険施設で5面と言う過去最大のボリュームで3時間以内に書き上げる事は一度もなかったと思います。

資格学校では生徒の人数が多い為、講師が生徒一人にかけられる時間は1回の講義で長くても15分程度で、聞きたいこともほとんど聞けないまま試験に挑みました。

本試験では、何とか書き切る事ができ、未完成だけは免れました。

学校での評価はBで結果はランク2でした。

この時は初心者にしては上出来だと思っていました。

23年度がランク2だったので発表後すぐに某学院の長期コースに申込み、24年度の試験に向けて勉強を始めました。

24年度は、前年度の経験を元に作図の精度上げる事と良いプランを作る事に重点を置き、記述は与えられたものを繰り返し書く事で覚え、不足しているなと思う部分はネットで調べて補うようにしました。

前年度の経験もあるので7月くらいには学校での点数は高得点を出せるようになっていました。しかし、高得点は出せるもののプランのダメ出しが多くなるようになりました。減点を回避するためにプランを犠牲にしていたからです。これは資格学校に通っている方で特に2年目、3年目の方ならわかるはずです。何をしたら減点になるかわかるから小手先のテクニックで誤魔化してしまうのです。

このあたりからスランプが始まりました。良いプランを作るために周りの景観や日当たり、使い勝手など気にするようになり、細かい事まで気を使いました。その結果、プランがまとまらずエスキスを何度もやり直す事の繰り返しになりました。それでも時間内にはなんとか書き上げてましが自信を持てなくなりました。

そして試験の日がやってきました。本試験でもエスキスがまとまらず3時間ぐらいかかったと思います。かなり焦りながら図面を書いた事は覚えています。見直しの時間もありませんでした。学校の評価はA+で大丈夫と言われました。今まで頑張った甲斐があったと思いました。しかし、結果ランク2で不合格。納得できませんでしたし、講師には何が悪いのか聞きましたがわからない。かなり悔しい思いをしました。

24年度もランク2という結果になり、また某学院の長期コースへ申込。この時、資格学校への不信感がありました。なぜかと言うとクラスで高得点を取っていた方の多くが不合格になっていたからです。しかもなぜ不合格なのかもわからない。それは資格学校と本試験の採点方法がちうからなのですが、この時はそんな事を考える余裕も無いくらい焦りと不安で落ち込んでいました。

何を信じて良いのかわからなくなり、しばらく迷走していましたが試験が近づいてくると不安になり、ネットで製図試験の情報を集めていました。そんな時、建築士フォーラムを見つけました。合格率も良い、個別指導、個人に合わせてカリキュラムを組める、そして安い。条件が良かったので迷わず申込みました。そんな事で25年度の製図試験は某学院と建築士フォーラムの2本で進める事になりました。学校では毎年同じことの繰り返しでやることはわかりきっていたので建築士フォーラムの指導方法にはすごく興味がありました。

建築士フォーラムは直接通って講義を受けるか、WEB講義を受けるか選べます。私の場合、塾と距離がありましたので迷わずWEB講義を希望しました。小林先生から問題の読み取り方とエスキスの進め方は直接会って説明したいと言われました。私の所からだと往復6時間ですからちょっと迷いましたが先生の熱意に押され行くことを決意。それで講義をうけたのですが、最初に言われた事は今でも忘れられません。

考えない

余計な事はしない

事務的に淡々とこなす

エスキスは慣れると30分でできる

これです。意味がわかりません。「考えないでどうやって問題解くの?」って正直思いました。

それから具体的な方法を教えていただき、先生と一緒に問題を解きます。ここで午前の講義は終了です。

この時点で目から鱗です。理解するとビックリするぐらい簡単に問題が解けます。

午後の講義は、一人で問題を解きます。40分でエスキス終了。嘘だと思うかもしれませんが事実です。

最後に先生からフリーハンドを進められます。それまで一度もフリーハンドで書いたことはありませんがチャレンジする事を約束して講義が終わりました。講義の内容は詳しく書けませんが興味のあるかたは体験してみて下さい。目から鱗です。

後日からはWEB講義で繰り返し問題を解いて手順を確実なものにし、いろいろな条件に対応できるようにしていきます。

フリーハンドですが最初は3時間40分とかなり時間がかかりました。しかし見た目はかなりいい感じで、家族や同僚に見てもらいましたが評判はかなり良かったです。味がある図面です。先生からの評価も上々でした。時間は、なれれば定規より早くなると言われ、カド番でフリーハンドは勇気が必要でしたがフリーハンドで行くこと決意。試験前は2時間40分ぐらいで書けるようになりました。

25年度の本試験はエスキス40分、記述1時間、作図4時間10分、見直し30分、残り時間トイレ?で終了です。 作図はゆっくりと丁寧に時間をかけて書きました。

学校の採点には行きませんでした。結果ランク1 合格

建築士フォーラムで学んだことで重要だと思った事は、この試験の考え方、採点方法、問題の解き方です。この3つは資格学校とは考え方が違います。ですからフォーラム流を学校で実践すると講師に渋い顔をされますし、減点になったりします。私は実践して指導も受けましたし、減点もされました。それでも途中から学校の言うことは聞かずフォーラム流で最後まで通しました。それはなぜか?採点方法や問題の解き方、試験の考え方にはきちんとした理由があってそうなると小林先生に説明され納得でき、そして私もそう思えたからです。ぶれること無くフォーラムで教えられた事を実践した事、密度の濃い個別指導、これが合格へ繫がったと思います。