人と研究室の移り変わり

投稿日: Apr 05, 2011 8:45:38 AM

2011年度

・4月、中国温州から葉贇嘉君が、柔術研究を行うべくスポーツ科学研究科の科目等履修生となりました。

2010年度

・4月9日、潘冬先生とのお別れ会は、院生諸氏と一緒に、はとバスでの東京観光となりました。・4月から、NPO法人ワセダクラブに合気道ディヴィジョンを立ち上げ、合気道スクールを開講しました。日曜日午前は子供スクール、木曜日午後7時以降は志々田の指導する一般スクール。院生の服部女史も参加しました。・4月26日、第四回東伏見スポーツサイエンス研究会において、「なぜ柔術は武芸の父母と呼ばれたのか:柔道・剣道の接点技法としての柔術」と題する講演を行いました。・6月25日、鹿屋体育大学で「柔術は武芸の父母といわれる意味:日本武道技法の核心と柔術」と題する講演を行いました。・8月最終週から始まったNHK番組「柔の道」(四回連続放送)の第二回目で、・9月2日、日本武道学会にて以下の研究報告をしました。「武術としての柔道の継承:嘉納治五郎から第二代講道館長南郷次郎へ」(志々田文明)、「武術としての柔道の展開」(嘉納治五郎の対当身技構想と中学校武道の必修化」(山口升呉)・9月8日、建国大学同窓会にて講演「建国大学と富木謙治について」を行いました。・9月17-19日の第二回世界武術・格闘技国際会議において、以下の招待基調報告を行いました。 "Judo's techniques performed from a distance: The origin of Jigoro Kano's concept and its actualization by Kenji Tomiki(柔道における離隔態勢の技:嘉納治五郎の概念の起源と富木謙治によるその実現)"。なおこの報告は、二つの論文に結実しオンラインジャーナルに掲載されています(本HPの英文記事参照)

・11月、博士課程院生服部有希子さん目出度くご結婚。湯浅有希子さんへ。

・12月、工藤龍太・志々田文明「合気道における合気の意味:植芝盛平とその弟子たちの言説を中心に」が、日本体育学会『体育学研究』Vol.55(2): 453-469)に掲載されました。

・3月、工藤龍太君が濱野吉生学術賞を受賞し、「合気道における合気の意味の歴史的研究」で博士(スポーツ科学)を授与されました。

・3月、イギリス、ベルギー、オランダ、チェコにおいて講演「 The Evolution of Jujutsu, Judo and Aikido in Modern Times」(近現代における柔術、柔道、合気道の展開」およびセミナーが行われました。 (写真はヤーダ氏とチェスケークルムロフにて)

2009年度

・2009年4月3日, まもなく、中国から訪問学者・潘冬氏が、武道論研究室に着任します(一年間滞在予定)。潘冬氏は35才のハンサムボーイ、広州のJinan Universityの教員です。同大学の高名な歴史学者・武術師範・馬明達教授の下で伝統武術文化(武術馬氏通備武芸)と理論を学んでいます。研究テー マは「日中の"武文化"の交流」です。他の専門実技は太極拳、八掛掌、剣術など。毎週木曜日午前中の武道論ゼミに参加予定です。

・2009年度の前期の学部ゼミ(スポーツ思想史)のテキストは『図説スポーツ史』(2年)、中山元著『フーコー入門』(4年)です。前者 は前半に寒川恒夫教授の未開スポーツ・古代スポーツの論述があります。後者は、難解ながら見事な入門書で、4年生はふーふーいいながら格闘しています。大 学院は、渋川流柔術伝書「柔術大成録」、沢庵禅師の『理気差別論』、丸山真男の近世儒教に関する論考を講読しています。

・2009年秋、学術院の教育用品費で購入していただいた畳12枚が搬入されました。かつて天神真楊流の伝書で、技を確認できないもどかしさを感じました。これで伝書を読みながら、疑問が生じたらすぐに実習へ、という研究環境が整いました。感謝。

・2009年11月28/29日、スポーツ史学会が名古屋工業大学で行われました。博士課程の服部有希子さんが発表しました。他の参加者は黒田未来君、訪問学者の潘冬先生でした。

・2009年8月下旬、広島大学で体育学会がありました。博士課程の工藤龍太君が「・・・」と題して研究発表を行いました。

・2009年8月下旬、体育学会から数日おいて、大阪大学で武道学会が行われました。私が「海軍大将竹下勇と柔道及び合気道への貢献」と題して研究発表を行いました。

・ 2009年8月初旬、学部・院の合同金沢でゼミ合宿が行われました。金沢大学の大久保英哲先生が大学の宿舎(角間キャンパス)を手配下さり、大久保先生のゼミ生の発 表もあり、互いに大いに刺激になりました。なお、金沢は院生の織田君の故郷、尊父から懇親会に多大なご寄付を頂戴し、一同感激しました。

・2010年 2月21日(日)は志々田ゼミ(学部スポーツ思想史・大学院武道論)の合同卒論・修論発表会を行いました(資料近日中に掲載予定)。投票によるコンペの結 果、最優秀卒論は比奈本君に決定しました。二位は越智正志君。成績の上での最高得点論文は大阪恭史君でした。最後は懇親会。今年は、広大な!東伏見のゼミ 室の畳スペースで行いました。

・2010年3月、訪問学者の潘冬先生の博士論文がほど出来上がりました。昨年5月の来日以来、ゼミ室にこもって猛勉強を続けた成果です。

・2010年3月12-23日。米国のデンバー、コロンブス、カナダのトロント大学で講演(The methodology of breaking balance as the technical core in aikido and judo 他)と合気道セミナーを行いました。トロント領事館関係者曰く、「武道のセミナーはよくあるが、レクチャーは珍しい」とのこと。

・2010年3月25日本日は卒業式。生憎の雨でしたが、学部式典後に院生の織田君、学部生の比奈本真君、天野君、大阪君の4名 と、大学本部の格式あるレストランで昼食会を行いました。黒ビールとステーキ振る舞い、皆で歓談、最後の大学生活をエンジョイしました。大学全体の卒業式 だけに出るつもりの学生が数名いて、来られなかったのは残念でした。連絡をしなかった私の責任です。Sorry ! 最後に遂に就職が決まったO君の安堵の顔がよかった!

2008年度

・ 2005年に執筆した原稿が右のワールド・スポーツ百科事典に掲載されています。2008年に入って知りました。四巻本です。Aikido, Berkshire Encyclopedia of World Sport, Volume 1, 1 ed., Berkshire Publishing Group LLC, , pp.35-38,2005.

・2007年のISHPES国際会議の発表をまとめた右の論文が、オンライン・ジャーナルArchives of Budoに掲載されました。 Fumiaki Shishida, Counter Techniques Against Judo: The Process of Forming Aikido Circa 1930, Archives of Budo, Vol. 4:4-8, 2008

・2008.5.23. 大学院武道論ゼミに渡辺一郎筑波大学名誉教授をお招きし、起倒流について講義 をしていただきました。日本武道史研究の基礎を築いた先生も85歳になられましたが、なお矍鑠としておられます。新しい資料を携えてご指導下さいました。 「君ももっと勉強しなさい」のお言葉に、私も襟を正されました。

・ 2008.6.17. スポーツ基礎演習(学部2年)の一回講義で、「考える力」とそのレベル、「科学研究とは何か:教養か実学か」について講義しました。体調の崩しやすい梅雨時でしたが、若い学生を前に久しぶりに気合いが入りました。

・2008年10月、拙稿「武術・武道の『国際化』と文化変容に伴う諸問題」が早稲田大学スポーツ科学研究科オンラインジャーナル「スポーツ科学研究」に掲載されました。http://waseda-sport.jp/

2007年度

・2007年度。大学院の武道論ゼミに韓国の趙在基教授が参加されています。趙先生は柔道家として韓国選手権6連覇、オリンピックの銅メダリストをはじめ 輝かしい成績を残されました。が、それ以上に先生の魅力は素晴らしい知性と情熱、そして謙虚さで、受講生一同、教えられることばかりです。なお、現在のテ キストは近世伝書・剣術教育論「免兵法記」です。

・佐藤忠之氏実技・志々田監修でDVD「富木謙治の合気道」(BABジャパン)が発売されました。日本語版なのですが、世界中から注文が来ているようです。

・2007年6月1日、韓国武道国際会議(於龍仁大学校)において「柔道と合気道の技術的中核としての崩しの方法」について招待研究発表を行いまし た。その後、金昌龍教授の所属する龍仁大学校体育大学(日本の学部)の学生に講演し、質疑応答をして交流しました。6月2日には、韓国民から崇敬を集める 姜英勲元首相に招待され2時間あまり懇談しました。

・2007年6月8日。04年志々田ゼミ卒の松原一樹氏が福岡から来訪、志々田教授、田井助手、学部及び院のゼミ生、そしてわざわざかけつけてくれた ゼミOG栃窪永穂さん(公文教育研究所勤務)と懇親の宴を行いました。松原氏はUJF銀行就職後、独立し、著書を出版、今年から教育企業を起業し、注目を 集めています。ゼミ生は「松原一樹」で検索してください。

・2007年8月2-5日。ISHPES(国際体育スポーツ史学会)とISSA(国際スポーツ社会学会)との合同コングレスにおいて研究発表を行いました。演題:Counter Techniques Against Judo: The Process of Forming Aikido Circa 1930.

・2007年8月5-13日。ETAN(欧州富木合気道ネットワーク)主催合気道セミナー(於ベルギー・ヘレンタルズ)に招待され指導を行いました。また、アントワープにて指導を行いました。

・ 2007年10月。学部生演習1のテキストは『スポーツの風土』、演習3は『身体の零度』。大学院武道論は嘉納治五郎の英文論文、天神真楊流伝書など。なお、早稲田大学合気道部の指導陣の交代に伴い師範に就任しました。

・2007年11月2日。中国武術国際会議(於上海体育学院)において招待発表を行いました。演題:武術・武道の「国際化」と文化変容に伴う諸問題。

· 2007年12月21日。本年度4年以上ゼミ生13名全員が無事に卒業研究論文を仕上げ、提出することができました。ホッとしました。その祝いも兼ねて、また大学院武道論ゼミの研 究会打ち上げも兼ねて、新宿某中華料理店で盛大に忘年会を実施しました。飲み放題食べ放題という感じで皆満足、満足でした。なお、年度初めから大学院ゼミ にゲスト参加されていた韓国東亜大学校・趙在基教授(柔道オリンピックメダリスト。チェ・ホンマンの先生)は本日が最後、別れを惜しみました。

・2008年3月にオランダで合気道セミナーを行いました。デンハーグの北海に面したホテルでしばしの休養を楽しみました。

2006年度

・2006年8月23日〜26日。ISHPES(国際体育・スポーツ史学会)発表報告 於リュブリャナ。

・隅落と引落に関する理論をまとめた論文(佐藤忠之氏・川上泰雄氏・志々田文明著)が、早稲田大学スポーツ科学部オンライン・ジャーナル「スポーツ科学研究」にアップされています。

・2007年2月3日に志々田ゼミの研究発表会が所沢キャンパス202教室で12時から6時まで行われました。学部生、院生、OBらが多様なテーマについて発表し、成果を上げました。

・2007年3月。英国Scheffield再訪。ETAF(欧州富木合気道連盟)の招待で、同連盟主催の合気道セミナーを指導しました。富木謙治師範の合 気道思想の原点「離隔体勢の技と思想」を教授しました。欧州各地から高段者が集まり技を通して旧交を温めることができました。詳細は英語ページ Seminar をご覧下さい。

・2007.3.19. 新しい助手・田井健太郎氏が2007年4月1日より着任しました。前助手の佐々木浩雄氏は4月より龍谷大学に赴任することが決まり、助手の皆さん、大学院生、鄭旭旭先生が集まって送別の宴が行われました。

・志々田文明著『武道の教育力:満洲国建国大学における武道教育』がスポーツ史学会の2006年度「学会賞」を受賞しました。建国大学同窓会各位のご協力の賜でした。