医療的ケア児・重症心身障がい児のための「児童発達支援」「短期入所」「訪問看護ステーション」に加え、地域に開くための「多目的室」を設けた建築計画案を以下に提示します。
医療・福祉的支援を必要とする子どもたちがここに集まる。
バギーに乗る子どもたちにとって見上げる風景を豊かなものとする。高い天井は開放性を生み高窓からの光や風は様々な表情で子どもたちの好奇心に応え、あげた声はやがて見上げる天井に吸い込まれ次の言葉を待っている。
親同士のなにげない日常が交換されたのち、親たちはやがて自分のために許された日常へと向かっていく。
もうひとつの家のように、親と離れて寂しいけれど楽しい特別な夜になれば良い。ぼくの部屋からはさっきまでみんなと楽しく過ごした団欒の場所と繋がっている。
2階の事務室からは子どもたちの様子がわかり、見上げた子どもとささやかな交信がうまれる。手を振りほほ笑みで応えてくれたその交信は管理とは異なるやさしく温かい見守りとなる。
多目的室は開かれている。地域の人にとっての寄り合いとなり、子どもたちにとってはいつも新しい刺激をくれる社会の窓そのものだ。
大屋根は、子どもたちや家族、地域の人々を静かに受け入れる。ここは、支援のためだけではなく、「ここにいても良い」と感じられるもうひとつの家となる。
社会福祉事業者のみなさまへ
医ケア児、重症心身障がい児のための建築への取り組み
増加する医療ケア児、重症心身障がい児への環境整備が追いついていないという状況を知り、「児童発達支援」、「短期入所」、「訪問看護ステーション」の3本を柱とし、また社会への認知および偏見や差別をなくし、社会に開かれた活動とすることを目的とし、地域の人が気軽に立ち寄り利活用可能な「多目的室」を加えた建築計画を行ったものです。
実際には敷地を定め、敷地を読み込み適切な建築計画を行っていくこと、さらに地域ニーズに応え、事業者の福祉に対する方針を丁寧に読み込みながら計画を進めていくことになりますが、まずは医療ケア児および重症心身障がい児のための施設としてご提案するものです。
また、本計画は新築工事として計画していますが、昨今の建設コストの増大や、持続可能な運営のためにもリノベーションやコンバージョン(用途変更を伴う改修)も選択肢として取り組む必要性を感じています。
医ケア児や重症心身障がい児の子どもたちの建築空間をより良いものとしたいという強い気持ちがあります。加えて、社会的マイノリティのための建築空間が向上することによって、全体的建築空間の質が高まるという強い信念があります。
補助金申請に向けた取り組みにも伴走し、社会福祉への方針や思いを伺いながら実現化していきたいと思っています。
事業化・建替え・(既存資源の利活用とする)改修および補助金活用をご検討の方はお気軽にご相談ください、下記までご連絡いただければ、こちらからお伺いいたします。
※ご相談は無料です。
2026年5月
株式会社和田吉貴建築事務所
http://yw-associates.com
info@yw-associates.com