まずは展示する写真の内容、いわゆるテーマ決め。
「大型併せの集合写真なんかだと大判で出力したら迫力出るかな~」とか「外ロケの背景がカッチョイイやつをB0とかでドーンと出力したら良いだろな~」とか、写真単位で考えると出展したい写真はいくらでも有るんです。
だけど数年前の大型併せに参加した人全員に許諾もらうの手間だし、外ロケは良くても作品同士の方向性がチグハグだと全体の統一感が出ない。
そんな流れから、自分がやってきた『他の人があまりやってない撮影方法』をテーマに据えました。
まず選んだのはこの9枚。
Photoshopで適当にサイズ調整して配置。存在感の強い徐倫を中央に据えて、上中下段で撮影方法ごとにグループ分け。
背景を黒くすることはもうこの時点で決めちゃった。背景が白だと全体がぼんやりしてしまって写真に集中できないな、と。
Illustratorで実寸配置してサイズ感を確認。これ重要です。
展示スペースを[横幅3m、高さ3m]として枠組みして、パネルのサイズも実際の印刷用サイズにしてみます。
9枚ではちょっと隙間が出来て寂しかったので、写真を3枚増やしてサイズとレイアウトを変更。
明るい写真や似た色味の写真が一か所に固まらないように散らしたり、位置を上下左右にズラして全体のバランスを整えていきます。
上図の左右にある楕円は人の身長(174cm/160cm)のアタリ。パネルが目線より高くなりすぎない&低くて見辛くならないようにするための目安です。
背景を黒に決めたので、写真を貼るパネルのフチが白いと浮きそうだ…ってことで黒パネルを扱っている印刷業者さんを検索。
『大判マスター』さんに、黒パネル+半光沢紙で発注。
パネルのサイズはA1とA3をベースにして、写真のサイズに合わせてカットしてもらう。
Illustratorを使って各パネルの位置が生地のどの部分に当たるのかを実寸で確認しつつ、キリの良い位置に写真を再調整。
ハイミロンの幅が96cmあったので、展示スペースの横幅を96cm x 3 = 2m88cm として計算。
生地にパネルのアタリをつけておけば当日は配置に困らないハズ!…ってことで、各パネルの角の位置に白い糸を仮縫いしてマーキング。
レーザー式のメジャーで高さ3mを計って、黒のマスキングテープでラインを確定させる。
脚立に登って布を持ち上げても、木の棒に両面テープで接着してあるため布がヨレない!我ながらナイスなアイディアだった!
棒を釘打ちをしたあと、布どうしの隙間が出来ないように両面テープで壁に布を貼り付ける。
上図にゴミのように見える白い点が仮縫いした白い糸。それらを頼りにマジックテープの片割れをパネルの枚数分 釘で打ち付けていく。
パネルの裏側にマジックテープの片割れを貼り付け、アタリを頼りに写真を貼り、間隔の微調整などして完成!
設計図に無い展示物は後から追加。実際のサイズで見たときに空間が空きすぎてて寂しかったんだよね…。
展示会が終わって率直に思えることは、展示会参加して良かった!!!!ってこと!
展示会に参加するのは初めてだし、写真を印刷してパネルにするのも初めてだし、なかなかテーマ決まらなかったし……
始まるまでは不安要素満載だったんだよね…。
写真の感想をその場で聞けるって、ホント大事だと思った。
今回は特に『特殊撮影』なんていうくくりで展示してたから、カメラマンに反応もらえるのが特に嬉しくて、「どうやって撮ってるんですか?」って聞かれるたびに徳が積まれていく感覚だった。徳盛り。
興味を持って質問してくれるっていうのは、その人の心を動かしたってことだと思うんだよね。
仕事柄、ゲームをプレイしてくれた感想をいただくことが多いんだけど、ゲームっていうのは何十人~何百人ものスタッフが関わってるからね。
写真のほうはレイヤーさんと自分とで作り上げたものだから、よりダイレクトに伝わってくる。
あと良かったのは知り合いが増えたこと!
レイヤー、カメラマン、DJ!
みんな良い人ばっかり(いまのところ)w
おかげで実現が難しそうだった併せの予定も立てられそうだし!
マジでプラスしかなかt…………あ……展示コストは凄かった…よ。
とにかくお金かかった…。
プリント料金があんなにかかるとはね…。
背景に布なんて貼っちゃったから布代もね……。
展示後に着払いで自宅に送ったパネルの送料がいったいどれだけかかるのか……。
でもそんなお金のことなんてどうでもよくなるくらい良いことしかなかった!
来年は出展するとしても全然違うアプローチになると思うけど、前向きに予定立てていくとしますっ。
2019/05/07
ユースケ