多重露光の撮影解説 1
多重露光の撮影解説 1
まずはテレビを抱えたP4主を撮ります。
背景とテレビ画面が真っ黒に映るようにライティングを調整。説明用の画像では判り易くするために天井の電灯を点けていますが、撮影時は消灯して部屋を暗くしています。
この真っ黒のテレビ画面に2回目のシャッターで撮影する画を入れ込みます。
テレビ画面の中のP4主を撮ります。
この説明画像では解り辛いですが、カメラと被写体の間に「穴の開いた黒いボード」を配置して、P4主の顔以外は黒いままの画を撮るようにします。
穴からP4主の顔だけが見えてるような状態です。
解り辛いと思うので次の画像でさらに説明しますね。
こんな感じです。
実際のカメラは望遠で撮っているので、画角いっぱいに黒いボードが収まっています。
この覗き穴がちょうど1回目のシャッターで撮影したテレビ画面のあたりにくるように微調整を繰り返します。これがなかなか大変な作業で、ミリ単位の移動を繰り返すことになります。お勧めしません。
黒いボードって書いていますが、段ボールに黒いテープを貼ってるだけです。
穴の部分だけ後で調整しやすいように黒い模造紙を切って差し込んでます。
黒くて光を反射しにくい素材であればなんでも良いので、身の回りにある黒い何かを手に、さぁ!君もLet's多重露光!
シャッター1 + シャッター2 = この画像
シャッター1で撮った画を黒いボードでマスキングしてシャッター2で撮った画を足している…って感じですかね。
ちなみにテレビの中の像がボケちゃってるのは意図的じゃなくてピント合わせに失敗しただけなんだけど、良い味になったのでOK!