多重露光の撮影解説 3
多重露光の撮影解説 3
こちらはほぼ同じ場所で2回のシャッターを切ります。
なのでセッティングはこのまま。
ライティングは安定の挟み込み、かつ左方のライトは高めから打ち下ろします。本当はもっと上から打ち下ろしたかったんだけど、スタジオの天井高の限界ですた。
打ち下ろしにする理由は、P4主の肩に光が当たるようにしたかったためです。
真ん中のストロボは壁に向けて打つことで、被写体を浮き上がらせる効果を狙っています。これが無いと黒い背景に黒い制服が沈んでしまうので超重要です。
まずはP4主の背中のアップを撮ります。
この画ができるのも、P4主の制服が黒だから!後述しますが、多重露光のキャンバスは黒なんです。黒いところに光を足していくので制服が白かったら同じような画は撮れないのです。
黒いキャンバスを際立たせるために打ち下ろしのライトで肩に光を当てつつ、肩から下は暗くなるようにライトの位置を調整します。
背中の中に立つP4主を撮ります。
カメラは三脚で固定したまま、今度は少しレンズでズームアウトして1回目のシャッターで撮った「背中というフレーム」に良い感じに収まるように調整します。1回目のシャッターで撮った画のだいたいの位置を覚えておくことがキモですね。
ライティングは1回目と同じ。超楽~。
シャッター1 + シャッター2 = この画像
先述した通り、この画が成立するのは黒い制服のおかげです。明るい色だとこうはいきません。
ちなみにこの画の元は偶然の産物だったのですが、話すと長くなるので割愛します。気になる方は直接声かけてみてくださいな。DMでも結構ですよ。