Nikon D750 / Nikon AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR/ 120mm / ISO 200 / F11 / SS 0.6sec
撮影スタジオ:コスナ
タイトル:シュタインズ・ゲート
キャラ(モデル):牧瀬栗栖 (飛鳥のあ)
プロジェクターを使った撮影では最もスタンダードな「背景+被写体」の構図。
ネットで探した歯車の写真素材(フリー)を、被写体のポーズをイメージしつつ切り貼りして配置。
ライティングは画面右側からグリッド付きのソフトボックス1灯、被写体下後方からハニカムグリッド付きを1灯。
とにかく投影面に不必要な光を当てないことが重要です。
最終的にLightroomで色味の調整と強めに周辺減光を入れて現像。現場で投影画像の色味を被写体に合わせて調整しておくことで、現像時の色ズレを無くすようにしています。そのため背景画像は自前のタブレットPCのPhotoshopで微調整しながら出力しています。
「背景+スモーク+水、被写体2名」という、難易度の高い撮影。
作品に合わせてフリー素材を用意しますが、明るく晴れ上がった空などはプロジェクター撮影には不向きなので、ここでは薄曇りの原野風の背景にしています。
ライティングはグリッド付きのソフトボックスを2灯、カカシの左側とナルトの右側に配置。
スモークはカカシに撒いてもらってます。
水深は2~3cmくらいで、スモークを撒いたあとのカカシが水面を軽く波立ててくれています。有能。
水槽のフチが見えてしまっていたので、その部分だけLightroomで消しています。
Nikon D750 / TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di/ 75mm / ISO 500 / F10 / SS 1/5
これは投影画像が被写体の影の部分だけに残る撮り方。
被写体は投影面に寄り掛かるようにピッタリとくっついて、星雲の画像を画角全体に投影。
↓画角全体にプロジェクターの映像が映っている図(塩辛さんご提供)
(ポーズが残念だけど気にしないで!)
被写体の左側からハニカムグリッド付きのストロボを1灯だけ強めに当てています。
ストロボの光が強く当たった部分の投影画像は明るくなって消え、影にはシッカリと残ってる…っていう撮影方法です。
プロジェクターが映す画像は「光」そのものなので、プロジェクターよりも明るい光が当たると画像は相殺されて消えてしまいます。映画館を明るくすると映像が白けてしまうのと同じ現象ですね。
方法が理解できたら、影の形を思ったように作ることさえ出来ればワリと簡単に撮れちゃいます。
プロジェクターを使った撮影は、プロジェクターのスペックによって撮れる画が変わってきます。光量の低いものだと撮影するには力不足で投影画像は薄らぼんやりとしちゃうし、投影できる画像のサイズが小さいものだと解像度が足りずに粗い画になっちゃいます。フルHD出力で光量(ルーメン)の高いプロジェクターを借りれるスタジオが望ましいですね。
さらに外光を遮断して真っ暗にできる部屋が必要です。シャッターを長めに開ける必要があるので、不要な光は少しでも避けたいところです。
プロジェクターが「備え付け」ではなく「貸し出し」のスタジオは だいたいプレゼン用の小さいプロジェクターなことが多いです。デカいプロジェクターを持ち込むことも出来るだろうけど、あんまり現実的じゃないかなー。そもそも暗くできて白い投射面があるスタジオがどれだけあるか…。
展示しているものは全てスタジオコスナで撮影しましたが、コスナは現在使用できない状態です。残念。
そんなワケで、しばらくは高性能プロジェクターを備え付けしてくれるスタジオ待ちです(クロスタ デュオさんに期待!!)!