第4回おとなるゼミ
ー考えることを面白がる力編ー
こんにちは、中山です!
1月もあっという間に半分に差し掛かりました。
気づけば時は過ぎ去っておりまして、今日は少し遅くなってしまいましたが12月15日(木)に実施した『第4回おとなるゼミ』について報告をさせていただきます。
求められる「思考力」
今年度のおとなるゼミは、講師陣で考えた「ゆめしま未来塾で生徒に身につけてほしい5つの力」の獲得を目指した内容のワークショップを行っています。
第1回は自分を見つける力編
第2回は違いを受け入れる力編
第3回は成長する力編 でした。
今回の第4回目は、『考えることを面白がる力編』というテーマでおとなるゼミを実施しました!考える力ではなく考えることを面白がる力と、一捻りしております。
2021年度より、センター試験に代わり新たに導入された大学入学共通テストでも「思考力」が問われるようになりました。思考力とは、学校を卒業した後にも社会で生きていくために必要とされている21世紀型能力の一つでもあります。そして、この能力は鍛えることができるんですね。
決断を迫られたときに、私たちの思考は深まる
思考力を楽しく面白く鍛えるために、今回は「思考実験」というものを取り入れてみました。世界中の哲学者や数学者、物理学者などが提唱した、自分で考え、自分の答えを導き出すための問題のことを思考実験と呼びます。
「論理的思考力を鍛える33の思考実験」と「究極の思考実験―選択を迫られたとき、思考は深まる。」という2冊の本の中から思考実験をいくつか選んでみたのですが、両方の本の著者である北村良子氏曰く、決断を迫られたときに、私たちの思考は深まるそうです。
そして、思考実験に参加するにあたって大事なのは、ただ選択するだけではなく、 自分の意見として人に伝えられるようになるまで考え抜くことだそうです。
さて、ではおとなるゼミの中で、私たちはどんな問題に向き合い決断を迫られたかというと、こちらのような問題でした。↓
どの問題も答えは一つではありません。どんな選択にも、正解もなければ不正解もないのです。
前半は、生徒一人ひとりが自分はどういう選択をするのか理由も併せて発表し、人によって価値観や判断基準が違うということや、状況が変わると選択肢も変わるということに気づくことができました。
後半は、グループごとに問題についてディスカッションし、最後にグループ内でどんな考え方や意見があったのか全体に共有をしました。生徒自ら上島町に置き換えた例を挙げるなど、興味深い議論をすることができました。視点や立場の違いによっても答えは変わり、あることを定義するためには一定の基準が無いと議論にならないことなど、多様性や多面的思考力の大切さにも気づくことができました。
人生には、多くの答えがない問題が存在します。
日々の学校生活においても、進路選択においても、就職しても、家族を持っても、、、
常に選択の連続である人生において、弓削高校生にも今回の思考実験のように自分の考えや結論を導き出すことを楽しんで、他者と共生しながらそれぞれが充実した生活を送っていってほしいな〜と思います。