2017. 3.17 の刊行以来、みなさま読んで下さってありがとうございます!
2017. 7.28. 第六刷(2017.8.12予定?)では著者紹介を少し改訂しました。
2017. 4.29 第二刷(2017.4.26)における改訂箇所が2点あります。
一点目 P59 10行目 (修正前)少なくとも一部の動詞では → (修正後)少なくとも一部の用言では
この直後に挙げている例(はるかなるvs.はるかなり)って動詞じゃないし!というミスにご指摘をいただいて。
二点目 p102 4行目〜(修正前)「お腹をすかせているのは赤ちゃんなのかお母さんなのかわかんないじゃん!」「…つまり、どこで区切るかによって意味が複数発生することもあるのか」という気づきにもこのメタ言語意識が関係しています。
→(修正後)「お腹をすかせているのは赤ちゃんかお母さんかどっち?」「…つまり、どこで区切るかによって意味が二通りになるのか」という気づきにもこのメタ言語意識が関係しています。はっ、この本のタイトルもそうだ!
「この本のタイトルに構造的多義性があるのは狙ってのこと?」と刊行以来多くの言語学者の方々からこぞってご指摘いただきました。実は原稿を書き終えてから「自分の専門分野の話がひとっつもない!」ことに気づき、せめても、ということで後から構造的多義性についての記述を追加したのがこの部分だったのですが、本書のタイトルこそが絶好の例になることに気づいてなかったのがなんと気の利かないことかっ、イケテナイっ!ととても悔やまれていたので「この本のタイトルもそうだ」という一文を突っ込ませていただきました。(それにあわせて周囲の文字数を調整)
欲を言えばそれ以外にも加筆したいところもありましたが、ページ編成の関係で上記2点のみの判断となりました。
なお、訂正ではありませんが、「小さな言語学者」とも「小さい言語学者」ともいえるけど「小さな」のほうが自然な気がする、「小さい」にした意図は?ともよく聞かれます。じつはタイトルは編集のほうでご提案いただいたものなので、編集部の方々の語感みたいよ、というのが言ってみれば答えなんですが、言語学のテキストでは「小さな言語学者」という言い方をするほうが多いかもしれません。実は自分は普段から子どものことを「ちっさいおっさん」と呼ぶこともあり、「小さい」のほうをよく使う気がします。方言差もあるような気がすごくするのですが、興味深いです。 「ちいさい」「ちいさな」の用法の違いには専門家の方からのご意見もいただいていますのでそのうちご許可を得てご紹介しますね(現在、その過去のFB上のやりとりを探しているところですが見つけられない...)。