入学・進学希望者へ
当研究室の特徴
当研究室では原則として、積極的な研究活動を行うことを奨励しています。フルタイム学生・社会人学生問わず、所属生には責任をもって各自の研究テーマに取り組んでもらい、しっかりと研究成果を生み出すことができるように頑張ってもらいます。また、学会発表や論文投稿による成果発表の実施を奨励します。教員は、学生がこれらを実行可能となるように、意識的に教育・サポートをします。
各自の研究テーマは、{技術経営、イノベーション、プラットフォーム戦略、サービスマネジメント、電子市場(E-commerce, EC)、プラットフォームエコシステム、ビジネスエコシステム、IoTデータ分析、経営シミュレーション}といった研究領域の範囲において、それぞれの興味・関心を考慮して相談のうえで決定します。研究室内の特定のテーマに取り組んでも構いませんし、独自・持ち込みテーマを扱っても構いません。
経営学に関する研究を実施することがベースになりますが、希望に応じて、経営情報システムのような、より工学的なテーマに取り組むことも可能です。研究方法としては、データ分析やシミュレーションによるアプローチが中心となります。これらの経験が無くても構いませんが、努力して習得するという気概は必須です。
当研究室に合っていると思われる人は、以下のような人です。
研究を頑張って、成果物を生み出したい人。
世界で自分だけのオリジナルの研究を探求したい人。
自分の意志で自分の研究をしたい人。
研究者になりたい人(経営学者、もしくは経営工学者を想定)。
せっかく学費を払うなら、多くの学びで元を取りたいと考える人。
※補足事項
フルタイム学生だけでなく社会人学生も歓迎します。社会人の場合には当然業務時間や負担について考慮します。
研究重視の研究室ですが、就職活動を妨げることはありません。ただし、就活に明け暮れて研究に参加しなくなるような状況は困ります。
研究室(学生室)への登校を推奨しますが、拘束することはありません。コアタイムは設定していません。
獲得できる能力
当研究室の基本的なアプローチは、何等かの経営現象を対象に、データやシミュレーションを活用した研究を実施することです。(もちろん、研究テーマによってはこれらにとどまりません。)
そのため、以下のような能力を獲得できることが期待されます。
研究テーマに関連した経営学の専門的知識。
経営やビジネス関連のデータを自ら取得して分析する能力。
ある一定レベルまでの統計学の知識と活用スキル。
特定の課題を自ら同定して対処できる能力。
特に、文理融合型人材になりたい人を歓迎します。
卒業課題研究で所属したい方(内部生向け)
卒業課題研究で所属したい学部3年生の方は、何か相談したいことがあれば、個別にメールかSlackで井上にコンタクトして下さい。
必要に応じて面談します。特に準備するものはありません。
なお、研究室所属時に経営学に関する事前知識は特に必要ありません。
大学院入学・進学希望の方
当研究室は、 (A) 工学院経営工学系、および (B) 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 / イノベーション科学系に属しています。大学院入学を希望する方は、対応する系および課程の入学試験を受験して下さい。
内部進学者はもちろん、外部進学者や社会人の挑戦を歓迎します。
博士後期課程の他大学院からの進学も歓迎します。
経営工学系の修士課程はカリキュラム的に働きながらの通学は困難ですが、それ以外は勤務しながらの所属が可能です。
【修士課程希望の方】
大学院では教員の専門と学生の興味の一致が非常に重要です。そのため、井上を指導教員として志望する方は、入試を受ける前に面談しておくことを強くお勧めします。
面談希望者はまず、希望するコースの進学説明会に参加して相談して下さい。進学説明会の後に、指導を希望する教員との面談の機会が設けられていますので、その際に面談対応いたします。
時間的制約により、修士課程進学希望者については、進学説明会が実施されている期間における、メール等での個別相談には原則対応できません。まずは、進学説明会に参加して下さい。(国際大学院IGPでの入学希望者を除く。)
説明会に参加したのに、井上が説明会当日に不参加で面談できなかったといった場合には、メールでの個別対応に応じます。
どうしてもいずれの進学説明会に参加できなかった場合にも、個別対応します。
ただし、大学院の出願開始後は対応不可となりますので、ご注意下さい。
入試の公平性を担保するために、研究計画書の添削等は行いません。
また、修士課程受験の準備期間としての研究生は、当研究室では受け入れておりません。
【博士後期課程進学希望の方】
基本方針として、他大学院で修士課程(MBAやMOTを含む)を修了した方の博士後期課程進学を歓迎しています。
ただし、外部からの進学希望の方は、事前に面談をして井上からの受け入れ許可を得ることが必要です。
これは、希望する研究テーマの実施可能性について、様々な観点から確認する必要性があるためです。
いきなり出願されても受け入れることは困難ですので、ご注意下さい。
こちらの面談は時間がかかりますので、希望者はメールでご相談下さい。
ただし、進学説明会には一度参加することをオススメします。
-------------メールで相談する場合について-------------
進学希望の案件でメールによりコンタクトを取る場合には、繰り返しのやり取りを避けるために、以下を確認してから連絡して下さい。
次の内容をメール本文に含めて下さい。
・自己紹介(学歴、職歴の簡単な説明を含む)
・修士課程進学希望か、博士課程進学希望か
・直近の学士論文、もしくは修士論文のタイトルと概要(現在できているところまでで構いません。)
・(博士課程希望者のみ)これまでの研究成果のリスト(学会発表、学術論文等。投稿中のものを含む。無ければ、その旨をメール本文に記載)
・質問、相談したいこと次のファイルをメールに添付して下さい。
・自分が取り組みたい研究テーマに関する研究計画書(修士課程進学希望者はWordで2ページ以上、博士課程は4ページ以上)研究計画書は、以下を意識して作成して下さい。
・研究計画書には書き方があります。分からない人は、インターネットで検索するなり、書籍を購入するなりして勉強しましょう。ただし最低限、次の内容を含めて下さい。①タイトル、②研究背景と目的、③先行研究、④手法、⑤期待される結果、⑥タイムスケジュール、⑦参考文献リスト(本文で適切に引用すること)。
・当研究室の論文の中で、タイトルから興味を惹かれるものをいくつか読みましょう。この段階で興味が持てなければ、他の研究室を選択することが望ましいといえます。
・研究テーマ的に可能であれば、研究背景の部分で上記の「興味がある当研究室の論文」を1つ以上引用して下さい。それに基づいて、もしくは関連して、どのように自分の研究を展開するかを説明して下さい。
・手法はなるべく具体的に書いて下さい。特に、データの取得方法、分析方法の部分です。
・(博士課程希望者のみ)タイムスケジュールに、研究論文を投稿するまでの具体的な道筋を書いて下さい。3年内で3本の論文の投稿を想定して、それぞれの論文の想定されるテーマと内容について記載して下さい。
研究生について
上述のように、当研究室は原則として研究生の受け入れを行っておりません。
入学希望者は希望する課程の入学試験を受験して下さい。
受験希望者は、前述のように修士課程希望者は入試説明会にて、博士課程希望者はメールにて個別に相談して下さい。