患者さんの口腔を含む全身を維持回復させていくには、多職種の連携が必要不可欠です。居室にノートを置いての情報共有は日々忙しく訪問している医療介護従事者が「読んで、処置をして、記載する」までを限られた時間内で現場でやることは困難です。また、現場に行かないと情報が入ってこないというのも素早い対応が必要な在宅医療では課題になります。そのほか、直接の手紙や電話での連携では、1対1の連携になってしまい、情報の伝え漏れという事態がおきてしまいやすいです。
インターネット等を介したICTによる連携では、多職種はもちろん患者さん本人や家族まで同時に診療情報や指導内容をお伝えすることができます。また、患者さんの家族から診療やケアに際して注意してほしいことがあれば、いちいち来る人来る人に毎回説明しなくても、ICTに書き残して頂くことですべての多職種が共通認識することができます。
当院では、メディカルケアステーションという医療用ソーシャルネットワークサービス内で尾北医師会の開設する「びーよんネット」を使用して、地域の多職種と連携を取りながら患者さんとその家族に寄り添った医療を心掛けています。ご家族の住まいが遠方だったり、日中の仕事で診療に立ち会えない時でも、診療内容が少しでもわかりやすく伝わるように、また診療内容等で分からないことがあれば時間やタイミングに気兼ねなく質問できる環境を整えております。
ICT(びーよんネット)を使用した当院との連携実績のある事業所一覧(令和6年9月1日 施設基準届出)
※びーよんネット上での表示順に記載しており、連携実績数とは関係ありません。