ご自宅は誰しもが一番安息できるところかと思います。
ご自宅で最期まで安心して療養生活を送るためには、ご家族様の理解と協力がとても重要になってきます。ところが、時にご自宅で最期まで過ごしたい方を支えるご家族様の身体的・精神的負担はとても大きなものとなり、在宅療養生活を継続することが困難になることがあります。
そこで内科、訪問看護ステーション、保険薬局、行政、歯科、、、多くの職種が手を取り合い、連携(=多職種連携)をしながらご自宅での療養生活が破綻しないよう、医療介護福祉の面から支えます。この多職種連携がとても重要で、それぞれの専門家がそれぞれ独立してテンでバラバラに動いても、目指すゴールが定まっていないとベストは尽くせません。在宅療養者とご家族様を中心として、多職種が「どのように支えてもらいたいか」を理解・共有することで目指すゴールは定まります。同じゴールに向かって、それぞれの専門家はどう動くべきか、改めて連携を取りながら動くことで、より良い支援ができるものと考えております。
そのなかで歯科は「口から食べること」を支援する専門家です。口の機能を評価して、どのようなもの・環境だったら安全に召し上がれるか、そもそも口の機能を向上するにはどうしたら良いかを多職種連携しながら食事支援やリハビリを実践していきます。また、歯に付いた汚れ(=デンタルプラーク)は飲み込みを失敗して気管に入ってしまった(=誤嚥した)ときに肺炎を起こしてしまう大敵です。デンタルプラークは8時間ごとにピークに達するまで増殖すると言われているため、日常の口腔清掃がとても重要になります。そのため、より効率的に口腔清掃を行うにはどのような道具を使った方が良いかを提案をしたり、少しでも短時間で汚れを落としやすくするために歯を滑沢にポリッシングしたりすることが歯科の主な役割になります。
結デンタルの在宅医療は、なにか変化があったときにはすぐに駆け付けやすい距離として、医院から概ね4km以内を目安に訪問しております。当院がかかりつけとなっている方については必要に応じて夜間往診も対応させて頂きますが、もし往診困難な場合には他事業所とも連携を取りながら対応を検討させて頂きます。
【ポータブル診療器材】
1)ポータブル内視鏡
鼻からカメラを挿れて食事の状態を観察します。
2)ポータブル歯科用ユニット
口の中に使用するものは滅菌パックされている状態で携行します。
3)ポータブル歯科用レントゲン写真撮影機器
歯のレントゲン写真は撮れますが、顎全体の撮影は不可となります。
4)ポータブルコンプレッサー
圧縮空気を生み出すのでソニックブラシが訪問先で使用可能です。