IMI 2025 共同利用研究
防災志向を深化させる実験・産業・数理の融合アプローチの新展開
New Developments in Combined Experimental, Industrial, and Mathematical Approaches to Disaster Prevention
New Developments in Combined Experimental, Industrial, and Mathematical Approaches to Disaster Prevention
より豊かな人間生活の実現のためには,突然訪れる「災い」に対して,どのように備えるか考えなくてはいけない.本共同研究が指す「災い」とは,災害をも含む広い意味での災いである.本共同研究では,骨の欠損,現代機器に内蔵される微小電気機械システムのデバイス性能の不安定挙動,火災・粉塵の爆発をターゲットとする.複雑な要因が絡み合うなかでその本質を捉え,より完全性の高い防災の実現のためには,1つの分野の知見だけではなく「実験・産業界から数理へ,数理から実験・産業界へ」という双方向な複眼的視点が必要である.そこで,上記の各分野で取り組まれている防災への志向をより発展,加速,深化させため,数理モデリングとその解析を根幹とする実験と数理の融合研究の創発およびその推進を目的とする.具体的には実験との対話に基づいた現象の本質を失わずに単純化されたメカニズムから数理モデルを構築し,それを解析し,実験と比較することでモデルの妥当性を検証する.実験・産業・数理の協働により,論理や仮説の提供,これまで実験で予見されていない現象の示唆とそれに対する実験による検証,新たな実験応用が期待される.本共同研究では様々な災いを背景とする研究者を組織委員としているが,これはそれぞれの問題を適宜共有し互いが互いにアドバイザーとなることで,実験と産業と数理が複数に織りなす新しい双方向複眼的融合基盤研究の実現を促すことを期待している.そして,本共同研究の示す防災の形について新規提案することで実験と産業と数理のそれぞれの発展と融合研究が新たな価値や深化を生み出すことを目指す.
相澤 守 (明治大学理工学部応用化学科 専任教授 )
市田 優 (関西学院大学理学部数理科学科 任期制助教)※ 組織代表者
桑名 一徳 (東京理科大学理工学研究科国際火災科学専攻 教授)
松江要 (九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 教授)※ IMI担当
矢崎 成俊 (明治大学理工学部数学科 専任教授)
【基本情報】
日時:2025年10月22日(水曜)終日
場所:九州大学伊都キャンパス ウエスト1号館オーディトリアムD413号室
組織委員(敬称略,五十音順):相澤 守,市田 優,桑名 一徳,松江 要,矢崎 成俊
お問い合わせ:市田 優(ichidayu[at]kwansei.ac.jp),[at]の部分を@に置き換えてください.
開催方法:現段階では対面でのみの開催の予定です(オンラインでの配信は行わない方針です).
趣旨:より豊かな人間生活の実現のためには,突然訪れる「災い」に対して,どのように備えるか考えなくてはいけません.複雑な要因が絡み合うなかでその本質を捉え,より完全性の高い防災の実現のためには,1つの分野の知見だけではなく「実験・産業界から数理へ,数理から実験・産業界へ」という双方向な複眼的視点が必要です.そこで,上記の各分野で取り組まれている防災への志向をより発展,加速,深化させため,数理モデリングとその解析を根幹として,実験・産業・数理が融合し,新たな価値や深化を生み出すことを目指します.
主催:
九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 共同利用・共同研究拠点「産業数学の先進的・基礎的共同研究拠点」
IMI共同利用研究 2025年度採択課題「防災志向を深化させる実験・産業・数理の融合アプローチの新展開」(研究代表者:市田優,組織委員:相澤守,桑名一徳,松江要,矢崎成俊)
【プログラム】
※ 午前,午後のスタート時間は固定ですが,プログラムの進行上,その他のスタート時刻は当日柔軟に決めますこと予めご承知おきください.
<10月22日水曜日>
座長:市田 優(関西学院大学)
10:00 -- 10:30 市田 優(関西学院大学)「防災志向を深化させる数理の一例」
10:40 -- 11:10 松江 要(九州大学IMI)「流れ場による火炎構造の再解釈」
お昼休憩(11:15 -- 13:00)
座長:市田 優(関西学院大学)
13:00 -- 13:30 桑名 一徳(東京理科大学)「高温粒子による可燃性固体着火モデリング」
13:40 -- 14:10 xxx(xxx大学)「TBA」
14:20 -- 14:50 相澤 守(明治大学)「バイオセラミックス研究の新展開:機械学習を活用したバイオセラミックスの材料設計と生体硬組織反応の実験的検証」
座長:相澤 守(明治大学)
15:10 -- 16:10 特別講演 重光 勇介(株式会社ジーシー)「防災視点から見た骨補填材の開発」
自由討論
謝辞の記載のお願い
【日本語】
本研究は九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 共同利用・共同研究拠点の支援を受けた.(20xx年度カテゴリー「研究課題名」(整理番号))
例:本研究は九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 共同利用・共同研究拠点の支援を受けた.(2023年度研究集会(Ⅰ)「研究課題名」(2023a001)
【英語】
This work was supported by Institute of Mathematics for Industry, Joint Usage/Research Center in Kyushu University. (FY20xx CATEGORY “title” (Reference No.).)
例:This work was supported by Institute of Mathematics for Industry, Joint Usage/Research Center in Kyushu University. (FY2023 Workshop(Ⅰ) “title” (2023a001).)
カテゴリーとしては,以下のものをお使い下さい.
研究集会(I) Workshop (I)
研究集会(II) Workshop (II)
短期共同研究 Short-term Joint Research
短期研究員 Short-term Visiting Researcher